【ありがとう】闘争心と力強いプレーで屋台骨を支えたパウリーニョ

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 納得がいかない審判の判定に異議を唱えるパウリーニョの声が響く。Cスタ(シティライトスタジアムの略称)の名物になりつつあったが、来シーズンは先頭に立ってチームの意志を審判に伝えるパウリーニョの姿は見られない。パウリーニョはファジアーノを退団し、古巣の松本山雅FCに移籍することになった。

 パウリーニョはファジアーノに戦うメンタリティを持ち込んでくれた。審判に異議を唱える姿はもちろん、好ましいものではないかもしれないが、ピンチから回避するためにファウルをする、時にはカードをもらうなど、チームのために汚れ役を務めることができる貴重な存在だった。

 ファジアーノが12試合負けなしに代表されるように好調だった後半戦を戦うチームの屋台骨を支えたのはパウリーニョだったと言える。途中出場で試合を締める役割を担った前半戦だったが、コンディションを上げた後半戦はスタメンに名を連ねると、強度の高い守備でボールを奪ってピンチの芽を摘み、鋭い縦パスで攻撃のスイッチを入れていく。攻守に力強く貢献し、中盤の底でどっしりと構えるパウリーニョの存在がチームの好調を支えた。

 勝利のことだけを考えてすべてを捧げるメンタリティは大きな影響力を持つ。パウリーニョのメンタリティは助っ人の域を超えるものだった。先頭に立ち、プレーや言葉で引っ張っていけるリーダがいなくなるのは寂しいことだが、パウリーニョは大きな夢を掴み取った山雅に戻り、強い山雅を取り戻すべく、強い覚悟を持って山雅に帰る。ファジアーノのために精一杯戦ってくれた姿から誠意を感じていたからこそ、チームを去ってもパウリーニョの挑戦を心から応援したい。Obrigadaパウリーニョ!


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