2024 Summer Vaction: Utahの旅(23)
July 9, 2024
Bryce Canyon National Park
予定していたRight Fork Swamp Canyonまでわずか2.6kmで道のりは基本下り。予定通り1泊するか、さらに8.2km進んでYellow Creek Campsiteで1泊するかの判断に迫られることになった。
Under The Rime Trailシリーズはこちら↓
Under The Rim Trail
旅程を変更するかどうかの決断
私たちがバックカントリーをした7月初旬は日が長い。日の入りは午後9時過ぎということで、山の中であっても、午後9時半ぐらいまではライトがなくても明るいという状況だった。
水はWater Cacheのおかげで心配はないのだが、このトレイルの最下地点であるYellow Creekを通り過ぎる時間が気になった。
Right Fork Swamp Canyon Campsiteで一泊した場合、そこからYellow Creekまでは10-11kmの距離がある。トレイルも単純に下りではなく4つの山を超える必要があるため、ざっと見積もっても4時間は必要。
ビジターセンターで来た時、この熱波でYellow Creekは100F/37C越えをしていたらしいので、やはりこのエリアは早朝に通り過ぎたいという話になった。
もしFight Fork Swamp Canyon Campsiteを通過すれば、予定より追加で8.2km歩きYellow Creek Campsiteで1泊し、標高が最も低いYellow Creekまでは約3kmの距離となり、早朝に通過できる。
キャンプサイト元々誰も予約していない状況だったのは確認済みで、この暑さでバックカントリーを当日参加する人は確率的にかなり低いだろうということで、急遽予定を変更し、Yellow Creek Campsiteまで向かうことにした。
Swamp Canyon Campsiteで早めの夕食
3:30pm
予想では、Yellow Creek Campsiteに到着するのは夜になるので、そこからご飯を食べたり寝る準備をすることは避けようと、先に夕飯を終わらせることにした。
Swamp Canyon CampsiteかRight Fork Swamp Canyon Campsiteのどちらのサイトでご飯を食べても良かったのだが、Right Fork Swamp Canyonには置いてきた水があるはずなので、一旦ここで荷物を軽くしておこうとなった。
正直、熱波のせいで食欲はほとんどなく、お腹もそんなに減らないのだが(そのかわり水はめちゃくちゃ飲んでるのだが)、エネルギーは確実に消費しているので長めの休憩と共に、夕食を取った。
他のキャンパーのことも考え、Food Prepサイトで夕食の準備。
ジェットボイルでお湯を沸かして、フリーズドライのご飯と味噌汁。
これで十分、という感じ。
それよりスポーツドリンクを飲みまくっているわりに、トイレにまったく行きたくならないことに驚く。どれだけ汗として出ていっているのだろう。
Right Fork Swamp Canyon Campsiteに向けて出発
4:00pm
夕ご飯、休憩を終えてトレイル再開。
ここからはずっと下っていく。
今まで誰にも会わなかったのだが、急に声が前方で聞こえた。
Whiteman Connecting TrailかSwamp Canyon Connecting Trailから来たようで、ビーチサンダルで歩いている人もいた。
この辺りは、トレイルは砂利道になっており、かなり滑りやすい。しかもトレイルは一人がギリギリ通ることができるような幅で、左側は完全な崖。
滑り落ちたら終わりだな、という感じ。
トレイルは危険なのに、見える景色は色とりどりの地層で、写真をとるのが怖くてしかたなかった。
本当はもっとレインボーに見えるような感じだった。
この辺り、森を歩くというよりは岩山の間を歩いているので、景色はよく見える。
地図によれば、右手に見えるのはMad Canyon Butteだと思われる。
そろそろ前日Water CacheしたRight Fork Swamp Canyonが近づいている感じもしてきたが。
4:50pm
トレイルを開始して9時間。トレイルヘッドから18-19km地点。
途中、昼寝と夕食で休憩したとはいえ、やはりだんだんペースが落ちてきている。
ここでMud Canyon Butteを通り過ぎた。
Right Fork Swamp Canyon Campsiteに到着
5:15pm
本来、1泊する予定だったRight Fork Swamp Canyon Campsiteに無事到着。
予約サイトではもう1組いるはずだったが、やはりキャンセルされたようで、もちろん誰もいない。
朝8時前に出発して、誰にも抜かれていないので当然ではあるのだが。
前日Water Cacheしておいた水がちゃんと残っていた。
旦那の勘違いで、Water Cacheした日を書いてしまっていて少し心配ではあったが、ちゃんと水は残っていた。
本来ならここでテントを張ってゆっくりするのだが、やはりこの明るさでここで宿泊するのは時間がもったいないと改めて思った。
水も8リットルあるし、やはりこのまま進もうと再度決断。
ここで少し休憩して、Yellow Creek Campsiteへ向けて出発することにした。
その前に、できるだけ荷物を減らすために、水を飲み、歯を磨き、残りのトレイルに必要な水を計算して、少し多めに持ち、残った分は勿体無いが顔を洗ったり、体を拭いたりして捨てることにした。
Water Cacheの問題に、ゴミをそのままにされるというのがあるらしいが、私たちは潰した2つのガロンのペットボトルをザックに詰めて、きちんと持ち帰るようにした。
Yellow Creek Campsiteへ
5:30pm
身支度を整えたので、再度ハイキングを開始。
ここからは、山を4つ越えていく。
携帯の電池が思ったより消耗していることに気づく。Appをつかって追跡していたのだが、結構電池が減っている。それに加え、体力も減ってきたのか、あまり写真をとる気力がなくなってきた。。
太陽が傾いてきているため、朝のようにまた影がでてきて、岩の色もより赤くなっていく。
6:30pm
Swamp Canyon Loop Trailとのジャンクションを超え、何度か目の山を登るとモニュメントのような岩が現れた。
この辺りのトレイルは、川か何かが通った後のようなところを通るので、道かどうかたまに不安になったが、Appを使いながら確認しながら歩いていく。
トレイルを開始してすでに20kmを超え、バックパックの重みもあるので登りは無言になりつつあった。
太陽もかなり下がってきていて、今度は西日がきつい。
上りがまた続き、だんだん景色が良くなってきた。
7:40pm
トレイル開始から約12時間。
方向的には東に向かっていたので場所によっては少し暗く感じるところも出てきた。
旦那と地図を確認しながら、おそらく9:00-9:30pmには到着できるはずだと疲れたら休憩しながらゴールを目指す。
時間的にも不安がでてきたので、写真を撮る回数がかなり減ってきた。
火事の影響か、煙ではないのだが、スモークのようなものが見える気がした。
こんな感じの細いトレイルが結構あるので、疲れているときはより注意あ必要だった。
山を下ると、木に覆われた道(森というほどではない)が続き動物はいないとは思うが、それなりに不安になってくる。
8:35pm
トレイルを開始して約13時間。
最後の山を登り切った。
だんだん下ると、森林の中に入っていく。
これまでもCampsiteは森の中に作られていたので、ゴールはもう少しだと感じる。
最後、スイッチバックを下ると、Food Prepの看板を発見。
少し進んで、乾いた川のようなものを越えて、キャンプ場に到着。
Yellow Creek Campsiteに到着
9:00pm
ヘッドライトを付けないでもテントが建てられる暗さで到着。
とにかく、急いでテントを設置する。
私たちのバックカントリーのテントはNemo社のKunai2P。
もう少し古いバージョンではあるが、スペックはほぼ同じ。4シーズンなので、結構暖かい。
設置がかなり簡単なので、あっという間に完了した。
マット、寝袋をテントに放り込み、次の日の朝、準備に必要なコンタクト、貴重品だけテントに持ち込む。
ついでに、めちゃくちゃ汗をかいているので、明日歩く格好に着替える。
あとはクマ缶に、匂いのするもの(歯ブラシ、食器、食料、スポーツドリンクを作ったペットボトル、日焼け止めなど)を詰めて、Food Prepのところまで持っていった。おそらく、風下になっているか安全な場所なのではと考えた。
バックパックは、どうしようか迷ったが、クマ缶の近く、テント場から離れたところに置いておいた。行動食など若干臭いがするものが入っていたため、匂いが移っている可能性がある。
この時間にキャンプサイトに人がいないということは、もう人は来ないと思ったし、バックカントリーをする人に悪い人はいないと信じたかったので、テント場から離れたところに置いておくことにした。
なんだかんだ、30分ほどで、寝る準備を終えた。
途中でご飯を食べ、歯磨きなどを済ませておいてよかった。
9:40pm
就寝。
目覚ましを6:00amに設定したのだがその時に「今日、どれくらい歩いたかなー」といってみたら、なんと!47000歩以上も歩いていた!!
予定より一つ先のキャンプサイトまで来ることができたので、残り9km弱になったし、最も暑くなるエリアを早朝にすぎることができそうなので、かなり気持ち的に楽になった。
今日はしっかり体を休めて、明日、残りの9km、しっかり歩ききろうと就寝。
続く
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