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【食べチョク秋元さんと語ってみた】なぜベンチャーにいくと成長できるのか?新卒で入った会社での仕事との向き合い方

ツクルバは新卒採用を強化するにあたり、就活生向けに、当社CEOの村上と成長ベンチャーの経営者との特別対談をシリーズでお届けしています。

第三弾は、日本最大規模のオンライン直売所「食べチョク」を手がける株式会社ビビッドガーデン 代表取締役社長 秋元里奈さんがゲストです。新卒でDeNAに入社し、その後起業して事業を通じて食・一次産業の課題解決に挑戦している秋元さん。一方の村上は、新卒から一貫して住宅産業に携わり、複数の会社を経てその後起業し、事業を通じて住まい・住産業の課題解決を目指しており、共に重厚長大な産業でチャレンジをしている共通点があります。

20代で社会課題解決のために起業をした2人で、新卒で入社した会社での仕事の向き合い方と成長をテーマに対談しました。

秋元 里奈/Rina Akimoto
神奈川県相模原市の野菜農家に生まれる。 慶應義塾大学理工学部を卒業後、2013年にDeNAへ新卒入社。2016年11月に一次産業分野の課題に直面し株式会社ビビッドガーデンを創業。2017年8月にこだわり生産者が集うオンライン直売所「食べチョク」を正式リリース。リリース3年で認知度/利用率No.1の産直通販サイトに成長。2020年4月にアジアを代表する30歳未満の30人「Forbes 30 Under 30 Asia」に選出。その他、TBSの報道番組「Nスタ」水曜レギュラーコメンテーター、内閣府「規制改革推進会議」専門委員、キユーピー株式会社 経営アドバイザリーボード 社外委員など。


超安定志向だったのにベンチャーを選んだ、その理由

村上:
今日はよろしくお願いします!早速ですが、秋元さんはどういう就活をしていたんですか?

秋元:
私、超大企業志向だったんですよ。特に金融系に行きたくて、東証が第一志望でした。

村上:
意外!しかも大企業の中でも特に固めですね!

秋元:
実家が農家で、苦労したので、母から大企業や政府系機関、役所などで働きなさいと言われていて。特に金融を勧められていたので、大手証券会社や日銀、東証などを受けていました。

村上:
でも新卒で入社したのはベンチャーですよね?

秋元:
そうです。友達から「お寿司が無料で食べられるイベントがある」と誘われてついて行ったのがDeNAの説明会だったんです。正直に言うと、モバゲーは知っていたんですが、DeNAという会社は知らなくて。さらに言うと、ベンチャーという存在も知らない、とても意識低い系学生だったんです。お寿司を食べに行ったら、南場さんがお話されていました(笑)。

村上:
それで、結果的にベンチャーを選んだんですね。

秋元:
はい、ベンチャーか金融機関かで悩み、3年後に自分に力がついていそうな方を選ぼうと思って、ベンチャーに決めました。当時は金融がやりたかったのですが、働いて3年経てばやりたいことは変わっている可能性がある、それよりは自分自身が成長できそうな方にしようと。

村上:
安定志向で大企業志向だったのに、結果的にその道ではなくベンチャーを選んだのはなぜですか?社長のお話が魅力的だったんですか?

秋元:
確かに社長のお話も印象的ではありました。でもある社員さんとの出会いが、私にとって衝撃的でした。

大事なのは「選ぶ会社」ではなくて、そこでの「働き方」

秋元:
その説明会で話をした採用担当の女性の社員さんが、入社1年目の方だったんですよ。金融系の会社だと、5-10年の中堅の優秀な社員さんが採用担当をされているケースが多かったんですが、その人たちと比べても、その1年目の社員さんが圧倒的に優秀だと感じました。何を質問しても、自分の会社、自分が創業した会社のように話してくれる。仕事の自分事化のレベルがすごかったんです。

それがきっかけで、「自分個人が成長するために大事なのは、会社じゃなくて働き方なんじゃないか?」と気づきました。

村上:
どの会社に行くかではなくて、そこで自分がどう働くかの方が大事ってことですよね。

秋元:
そうです。私は負けず嫌いなので、就活でも人より良い企業に行きたいという想いがあったんです。でも、一般的にすごいと言われる会社に入って5-10年目の社員さんより、ベンチャーの1年目の社員さんの方が私にとっては圧倒的に優秀に見えた。

村上:
就活における会社選びで「負けず嫌い」を発動させると、思っていたのと違う結果になってしまうということはあるかもしれないですね。

秋元:
すごい会社に入ることと、数年後に自分がすごい人になっているかは、全然違いますもんね。

若いときって一番成長するじゃないですか。その成長角度をいかに高められるかが、結果的に数年後、数十年後の自分の価値を決めるんじゃないか、という考えに至り、一番成長角度が高そうなところに最初に入ろうと思ったんです。

悩んでばかりだったけれど、悩むことは成長に向かっている証だと思えた

村上:
成長したいと思って入って、どんな風に過ごしていたんですか?

秋元:
DeNAには3年ほどいて、その後起業しました。成長したいと意識することもないくらい、夢中で過ごしていたらあっという間の3年間でした。

3年で4部署いたんですが、マーケティングをやったことないのに売上規模数億円のタイトルのマーケの責任者になるとか、やったことないけどCMを打たないといけないとか、そういうことも結構あって、目の前のことにとにかく必死で全力でした。

ずっと何かに悩んでいましたね。なんで自分はこれができないんだろう、これができるようになりたい、と常に思っていたので。でも、悩めるってすごくいいなと思いました。逆にできる仕事ばかり振られたら、成長はなかったと思う。悩まなくなったら成長が止まった証かな、と思いました。

村上:コンフォートゾーンにいたら駄目ってことですね。

秋元:
就職説明会で、成長のために成功確率50%の仕事を振るというようなお話をされていて、安定志向の私にとっては「失敗するかもしれない仕事をするんだ!」と驚きだったんですが、まさに、その50%のギャップを埋めるために悩んで努力することで結果的に成長する、という感じでした。

村上:
自分が・私がやるんだというオーナーシップって大事ですよね。秋元さん自身もだし、秋元さんが説明会で出会った新卒1年目の採用担当の方もそうですけど、たぶんこういう人はみんな「私の会社」って思ってますよね。

秋元:
まさに、「私の会社」って思えるのはすごく大事ですよね。言われたことをやっているのか、自分が会社を動かすという目線を持っているかは、大きな違いだと思いますし、成長している人、長く活躍している人は皆「自分がこれをやるんだ」という強いコミットがあると思います。

仕事に夢中になれれば、成長できる。ベンチャーには夢中になりやすい環境がある。

村上:
ベンチャーでキャリアをスタートさせたわけですが、ベンチャーで働くおもしろさややりがいってどこにあると思います?

秋元:
さきほどの自分事化の話でいうと、企業にもよりますが、toC向けで、生活領域に近いところだと、ビジョンが明確で共感しやすいですよね。

村上:
秋元さんは一次産業・食という領域、私たちは住宅・暮らしという領域で、それぞれ業界をよりよくしようとチャレンジしていますね。

秋元:
ビジョンが明確で共感しやすいということは、会社や事業を自分事化しやすく、結果として夢中になりやすい環境
ということなのではないかと思います。

toBの事業だと、まだ働いたことがない新卒の方が、テーマやクライアント課題に共感するのは難しいと思います。実際入ってみて、ユーザーの声を聞いて嬉しいと感じるということはもちろんあると思いますが。

当社にも学生インターンからそのまま入社してくれた人が何人かいるんですけど、彼ら彼女らは一次産業への想いが深いですね。成長という観点でも、会社を「自分の会社」として自分事化できた方がいいので、夢中になりやすい=結果として成長しやすい環境がtoCサービスのベンチャーにはあるといえるかもしれないですね。

村上:
ビジョン共感は大事ですよね。ベンチャーもたくさんあるし、皆ビジョンを大事にしていますが、ビジョンが浸透しているか、ビジョンを本気で実現しようとしているかって、どんな風に見分ければいいと思いますか?

ツクルバでは採用のプロセスでは、現場の人に会うようにしてもらっています。社長である自分だけがビジョン実現を目指しているわけではなく、メンバーそれぞれがビジョン実現に向かっていることが伝わると、本気度が伝わると思うんですよね。

秋元:
確かに現場で夢中になっている人たちがいっぱいいたら、すごい熱量の高い会社なんだろうなと思いますね。私が出会った新卒1年目の人事の方もだし、紹介してもらった現場の人も、皆が、会社のことを自分の言葉で語れるし、もっとこうした方がいいとかもっと私はこうしたいとか含め、皆が夢中で会社のことを考えていると感じました。

村上:
それは素晴らしいですよね。うちも今よりももっとそういう会社にしていきたいなと思っていて、ビジョンやバリューの真の意味での理解・浸透にはこれからも力を入れていきたいと思っています。

秋元:
スキルは成長すれば埋められますが、マインドを変えるのは難しい
ですよね。新卒で、ビジョン共感度が高くて、マインドが高い人が入ってくれると、その成長角度に引っ張られて、事業や組織が成長するということがあるんじゃないかなと思っていて。うちにも新卒3年目で役員やってくれている人がいるんです。新卒でベンチャーに行く皆さんには、そういう道もあるよって伝えたいです。

村上:
私もビジョンに共感して入ってきてくれる新卒の方が、その後数年で事業や組織をリードしてくれる存在になることを期待してますし、そういう人を増やしていきたいと思ってます!

これまで聞いたことなかった秋元さんの話を聞けて、楽しかったし、たくさん共感がありました。今日はありがとうございました!

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