見出し画像

秋の東北 アウトバック車中泊旅(後編) 

前編の続きです。 

この後編では、秋田県大仙市から鳥海山、加茂水族館(くらげ水族館)、新潟県美人林、飛騨古川までの様子を書いていきます。


1.目的とルート

今回の車中泊旅の第一の目的は十和田・八幡平の紅葉を撮ることでした。

前編で回った範囲でほぼ今回の目的が達成でき、この4日目からはもう一つの隠れた目的「アウトバックで走りを楽しむ。走り尽くす。」を実践していきます。

後編の3日間では、走りが単調になり勝ちな海岸線はやめて、主に本州の内陸部を縦走するように走りました。

わざと内陸部を走るコースを選択

アウトバックは、AWDやアイサイトによる運転支援システムが充実していて、滑り易い山道でも高速道路でも安心で、長距離を移動するのに適しています。

ところが、アウトバック内での車中泊では、体を伸ばして「寝る」ことに問題ないものの、「生活」に関して車内の天井の低さによる問題があって不満がありました。
下の記事の「5.アウトバックをやめた理由」で説明しています。

ということで、このあと軽バンでハイルーフのホンダN-VANに乗り替えることにしているので、最後に「アウトバックで走りを楽しむ。走りつくす。」をやってみました。


2.四日目

鳥海山

朝食後、日本海東北自動車道と鳥海ブルーラインを使って鳥海山鉾立展望台まで移動しました。

鳥海ブルーライン途中の展望台からの眺め

鳥海ブルーラインを登り始めると、標高が高くなるにつれ日本海がきれいに見えてきます。
上の写真だと麓が広くて鳥海山はなだらかな感じですが、頂上近くの鉾立展望台まで行くと様子が一変し、氷河で削られたかのような荒々しさが現れます。

鳥海山頂上方向
上の写真の左側谷筋
上の写真の部分アップ

鳥海山山肌の色合いと迫力に圧倒されます。

ここ鉾立展望台からの眺めは素晴らしです。
日本の山というよりヨーロッパの山の雰囲気さえ感じられます。

今回は鳥海山の秋を満喫できたので、次は季節を変えて再訪したいと思いました。

実はそれは、今年(2024年5月)実現していて、下の記事の「3.鳥海山」をご覧ください。 

このあと、鳥海ブルーラインを南西に下って山形県鶴岡市の加茂水族館に向かいました。


クラゲ水族館

この水族館は閉鎖の危機だったのを、当時の館長がクラゲに特化しせたことで蘇り、テレビで何回も取り上げられています。

同じ水槽に小型のクラゲが集められ
同時に楽しめるようになっている。
ミズクラゲ大水槽
定番の記念撮影場所
自家発光するオワンクラゲ
ノーベル賞受賞のきっかけとなった。

オワンクラゲの写真は、その発光の光だけで撮影したもので、良く撮れたなと思うと同時にその発光力のすごさを実感した思いです。

この加茂水族館は、寄ってみて損のないところだと思います。
くらげに特化した潔さを感じます。

クラゲをじゅうぶん堪能したあと、テルメ柏陵健康温泉館で日帰り入浴し、道の駅「川のみなと長井」で車中泊しました。


3.五日目

美人林

山形県の道の駅「川のみなと長井」を出発した後、先ず隣の福島県会津若松を通って、只見川沿いの秘湯とも言える早戸温泉つるの湯で早々と日帰り入浴しました。

ここは好きな温泉の一つですが、ただ前回と違ったのは脱衣場に英語と中国語で書かれた入浴方法の紙が貼ってあったことです。
インバウンドパワー恐るべし、です。

JR只見線沿いを魚沼へ。
この国道252号線は水害で度々不通となるJR只見線とほぼ平行に走っている山沿いの道で、道路も適度にワインディングしていて、アウトバックで走っていて楽しいと感じられるところでした。

魚沼から新潟県十日町市の美人林へは高速道路も一部使って移動しました。

雨の美人林
木の根元に影が無く不思議な感じ。

このときは本格的な雨降りとなっていて、ブナの木肌は黒々とし根元に影の無い不思議な写真になりました。

このあと長野県に入って、岐阜県の手前の道の駅「風穴の里」で車中泊することにしました。

ここは夜中も国道を走る車の騒音が大きく、車中泊向きとは言えません。


4.六日目

飛騨古川

朝食をすませてから、上高地への入り口(釜トンネル)を右手に見ながら国道158号線を走って、安房トンネルを通って岐阜県飛騨高山に向かいました。

安房トンネル付近もかなり高度があって紅葉がきれいでしたが、紅葉の道をずっと走ってきて紅葉を愛でる感覚が麻痺していたからか、この辺の紅葉写真は撮らず仕舞いでした。

飛騨高山に到着した朝の8時には既に人出も多かったので、早々に飛騨古川に向かいました。

古川の街中の水路
雨後の濁り水に大きな鯉が泳いでいる
この水路側の反対側が玄関はのようです。
とある民家の玄関
センスの良さを感じます。

上の写真には花活けの下に雨だれの跡があって、普段から花活けが取りつけられていることが分かります。

飛騨古川は飛騨高山ほどの人出もなく、こちらに来たのは正解だったようです。

この後、飛騨高山から東海北陸自動車道を使って、一気に京都まで戻りました。


5.最後に

今回の車中泊旅では、前編で最高潮の紅葉の山道を巡ることができ、いい写真も撮れた思います。

後編では、迫力のある鳥海山と、クラゲに特化するという潔い選択をしたクラゲ水族館、それに只見川沿いのワインディング道路も堪能でき、いい経験でした。

実質5日間で2000kmほど走ったものの、それほどの疲れも無くアウトバックの実力を再認識できました。


前編、後編を通してご覧頂き有難うございました。

これからは車をN-VANに替えた車中泊旅をアップしますので今後ともよろしくお願いいたします。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?