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転職エージェントが考える「結局勤続何年くらいで転職しても大丈夫なのか?」の答え

自身も4社経験のエージェントが考える、結局何年くらい働けば転職しても大丈夫なのかの答えです。
よく転職希望される方、特に転職するか迷われている方にはよく聞かれるのですが「在職期間が短くないか」「年齢にしては転職回数が多くなってしまうのでは」ということからこのタイミングで転職するのが適切なのかという質問を頂きます。まず転職エージェントにこれを聞くことはあまり意味がありません。なぜならばエージェントの目的は転職してもらってフィーをもらうことなので結論はほぼ今転職しても問題ないという回答になるからです。そのため私の個人的な意見ですが本当のところをパターン別にどういった状況であれば転職しても大丈夫なのかしない方がいいのかいくつか書かせて頂きます。


①病歴は絶対つけてはいけない

まず最初に大大大前提としては「病気になるくらいならすぐ辞めた方がいい」です。以下にこうだったらOKこうだったらNGとか書きますが仕事がきつくて病気になるくらいならすぐに辞めた方がいいと思います。これはご自愛くださいという意味ではなく年齢職種関係なく全員共通で病歴がついてしまうと原則企業には伝えなければなりませんし、おそろしく書類通過率が下がってしまいます。
短期離職と比較しても病歴がついてしまうことの方がはるかに経歴としてはマイナスになりますし人気企業ほどネガティブな要素が少しでもあると書類は通らなくなります。病歴がつくことだけは絶対に避けて下さい。


②経験社数は「年齢の10の位+1」が目安

これはあくまで目安となりますが「年齢の10の位+1」回を超えてくると多いなという印象になってきます。20代なら3社、30代なら4社以上という具合です。もちろん22歳と29歳では違いますし職種によっても違いますのでものすごくざっくりとした数字ですがひとつの目安にしてください。
たまに海外では経験社数が多いほど多くの企業から求められてきているということで評価が高いという話を聞きますが、それはハイクラスの経営層や戦略コンサルなどの短期間で成果を出せる人材であるという前提です。一社員の場合短期間で目に見える成果を出すことは難しいのでそういった見られ方はしません。また海外の場合全体的にジョブホッパーが多い場合もあり、要は平均の転職回数が多いのでそこまで気にされないということもあります。
日本はまだまだ新卒入社した会社に定年まで勤める方も多いので転職回数が多いほど不利になるということはご理解下さい。


③新卒3年説はある程度信用してもいい

よく新卒で最初に入った会社では3年間は勤めてから転職しなさいという話があり、最近はそうでもないよねという話もあったりします。いろいろな記事をみると結局どっちなんだよという話になるのですが結論基本的に皆さんキャリアの話は自分とその周りの経験談がベースになるので3年以内で転職してもうまくいった優秀な人は周りもそういう人が多いのでみんなそうだという感覚になり、失敗する人は周りも失敗している人がいるのでうまくいかないと思ってしまうのだと考えています。私自身新卒1年目で一度転職活動をしたことがあり、そのときもこんなに早くやめるのかという印象の企業とフラットにスキルを見られる企業とにわかれました。その中で導き出した結論としてはよほど優秀で学生のころからエンジニアやってましたインターンで営業してバリバリ成果出してましたという人を除いては、新卒1~3年目で学ぶことなど大した違いはありませんので、社会人としての基礎をしっかり身に着けてからの方がよいと思いました。
また転職できたとしても大企業⇒中小はいけますが中小⇒大企業は難しいと思った方がよいです。基本的に3年以内はポテンシャル枠での選考となるため新卒のときに大企業に受からなかった人が短期離職というハンデをしょった状態で第二新卒で大企業に行くのは難しいです。


④前の職種に戻る場合は短期の方が有利な場合もあり

例えば新卒で5年間営業として就業し、エンジニアへキャリアチェンジを考え転職。その後エンジニアは性に合わないと感じ営業に戻りたいというパターンの場合は短期でも比較的転職可能性は高いと思います。逆に3年エンジニアとして働いたあとに営業に戻りたいという場合はブランクが空きすぎているので営業としては3年間やっていない、エンジニアとしても3年しか経験がないということで中途半端になりどちらの職種としても評価されないという状態になってしまいます。そのため具体的には半年~1年程度経験したうえであればしっかりある程度やってみたうえで戻りたいということで認識頂けると思います、これが2~3ヶ月だとそんな短い期間で何がわかるんだとなってしまう可能性があるので半年~1年というのを目安にしています。
一度違う職種を経験したうえでもとの職種に戻りたいという人であれば外を知ったうえで戻りたいということで視野が広くなっているのと、一度職種を変えてまた戻ってとしているので次はこの職種で続けてくれるだろうという見方をされることも多いです。
そのため職種変更の転職をされる場合はどのくらいの期間で見極めるかという初動をしっかり考えて転職されることをお勧めします。


⑤短期転職の場合は失敗を認めることが重要

最後はやむを得ず短期で転職することになった場合の面接でのこつです。転職の面接で必ず聞かれる「なぜ転職するのか」について、短期の場合それに加え「なぜ短期なのか」を合わせて聞かなければなりません。
ここで大切なのは基本的に短期での離職は自分の会社選びが失敗だったことを認めて下さい。もちろん個々人でいろいろな事情があるとは思うのですが、一般的には短期で辞めるつもりで転職する人はいないのでそのつもりで面接官も質問してきます。そこで下手に言い訳めいたことを言ってしまっても、というか何を言っても言い訳めいて向こうには聞こえてしまうのでまずは会社選びを誤ってしまったということを認めてその判断のどこがまずかったのか、どうすれば同じ間違いをしないで済むのかという反省をしっかりしているという謙虚さをいさぎよさをアピールしてください。仕事においてめんどくさい人が持つ要素のひとつに「失敗を認めない」というものがあるのでそのレッテルを貼られる可能性がある回答はなるべく避けて下さい。

以上どのくらいの期間で転職していいのかの回答でした、期間に関するものから面接対策まで幅広く書かせて頂きましたがぜひご参考頂けますと幸いです。

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