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地域でのフリーコーヒーとゴミ拾いを初めて1年が経った話

先日開催されたCCC 南池袋の記念写真。(あえてワイワイ感ある写真を 笑)

こんにちは、「Cleanup & Coffee Club」通称「CCC」という活動を運営している高田です。
「Cleanup & Coffee Club」については、半年前にも投稿しましたが、今月で開催から1年を迎えます。半年前の投稿以降、開催拠点は豊島区内でも4つに増え、東京を飛び越えて埼玉、千葉、群馬などと拡がっています。1年経った節目ということで、この活動について振り返っておきたいと思い、noteを更新しました。

Cleanup & Coffee Clubについて

改めて、CCCとは一言で説明すると地域のゴミ拾い活動です。ただ、CCCの活動目的は街をきれいにすることではなく、地域で友達を作る事、そして地域で活動をはじめる人を応援することです。そのため、CCCにとってのゴミ拾いは手段であって目的ではありません。友達を作る手段として、毎月一回のゴミ拾いとその後のコーヒータイムを行なっています。

CCCの常連メンバー

2022年の2月に、東池袋にあるコミュニティスペースの「ひがいけポンド」で活動をスタートし、9月からは西池袋の「にしいけバレイ」、上池袋の「くすのき荘」、南池袋の「Living Loop」でも開催されています。
さらに、千葉県千葉市、埼玉県杉戸町、群馬県みどり市でも開催されており、さまざまな地域のコミュニティ活性化に役立ててもらっています。
最近では、豊島区のすずらん若者プロジェクトと連携して若者の居場所づくり事業にも取り組みをはじめています。

2022年2月から2023年1月までのCCC

2022年2月 記念すべき初回
2022年3月 別の地域で開催されてるゴミ拾い活動からも参加者が集まりました。
2022年4月 近所の大学生が参加してくれました。
2022年5月 気温も上がったからか、この頃から賑わいが増える。
2022年6月 夏日となり一気に賑わいが爆発。他拠点への展開を検討をはじめる。
2022年7月 初の30人超え。ありがたい事ではある一方、コミュニケーションが取りきれない。
2022年9月 西池袋への暖簾分けが功をそうしたか、安定的な参加人数に戻る
2022年10月 初の高田が不在の中での開催。常連による自律的な開催がなされた。
2022年11月 顔馴染みが増えつつ一定数の新規参加者を迎える形に。
2022年12月 年末という事で南池袋と共同で「大掃除」として開催。大反響。
2023年1月 温かい繋がりに溢れる。

CCC=「居場所作り」

この1年間の活動は、CCCを運営する僕自身に地域内での繋がりを与えてくれました。それと同時に参加してくれている人たちにも緩い繋がりを与えているのではないかと思います。参加してくれてるメンバーから教えてもらった話を少し紹介。

フリーコーヒーの様子。ポンドのカウンターは一気に雰囲気を高めてくれる魔法の装置です。

新卒で上京してきたCさん

4月から都内の企業に就職し上京してきた彼女は、感染症拡大によって拡がった人と人の距離によって多少の孤独感を抱えていたと教えてくれました。そんな中、SNSでCCCの活動を知り参加してみた所、フレンドリーな参加者に囲まれて地域内での友達が増えたようです。CCCだけでの繋がりにとどまらず、個人的にホームパーティーに参加したり、参加者が出店しているポップアップストアにも通うなどして繋がりをどんどん強めています。

多世代での交流が行われるのもCCCの魅力のひとつ

単身赴任のお父さんを持つFさんとE君

普段、ひとりでEくんを育てるFさんにとって月に1度のCCCに参加する事は、親戚の集まりに参加しているような感覚を覚えるとのことです。1歳というまだまだ手のかかるE君ですが、CCCに参加するとたくさんの大人がE君を見守り、短時間ながらもFさんの肩にかかる子育てという責任を少し軽くできるそうです。はじめて参加してくれた時は立ち上がるのもやっとだったE君は、今では立派に歩き回っていて周りの参加者を癒しています。

ゴミ拾いをはじめて気づいた事。子供はゴミ拾いが好き。

このように、参加者から教えてもらうエピソードは誰かの居場所、繋がりをうむ機会になっているんだという気づきを与えてくれて、活動を続ける励みとなります。

CCCはボランティア?イベント??

先日、就職活動を控える学生の方から「CCCの活動はカテゴリーでいうとどういった活動になるのでしょうか?」という質問をもらいました。前述したように、CCCとは一言で説明すると地域のゴミ拾い活動ではある一方、その活動目的は街をきれいにすることではなく、地域で友達を作る事、そして地域で活動をはじめる人を応援すること。ボランティア活動というわけでもなければ、イベントというほどの派手さは無い。

グループに分かれてゴミ拾いに出かけます。

自分でもしっくりくる言葉が見つからず、参加してくれたメンバーに同様の質問をした所、以下の返答を貰いました。

  • 多くの刺激が受けられる場所

  • フレンドリーで居心地の良い場所

  • 家から近い友達が増える場所

  • 地元貢献できる活動

  • 仲間作り目的のボランティア

様々な返答が集まったのですが、この返答からも自分たちが打ち出しているコンセプトが伝わっていることがわかります。

これからのCCCとありたい姿

本当に温かい繋がりが生まれているCCCも今月で初回から1年を迎えます。4人で始めた活動が、豊島区だけでも140人を超える活動となっており、地域の繋がりを豊かにする活動としての評価と認知が拡がっています。若者の居場所作りに繋がるという事で、すずらんスマイルプロジェクトの皆さんをはじめとした豊島区との連携も始まり、より推進力を得ました。
そうしたCCCをより地域の日常、居場所とするべく新たな挑戦をはじめました。それはコミュニティ通貨『CLN』の運用。CLNの概要については、共同で運営を進めてくれている夏井くんがnoteに書いているのでそちらを参照いただくとして、ここでは個人的に実現したいコミュニティ像について少し語ってみます。

喫茶ランドリーを運営する田中元子さんも『一階革命』の冒頭にて公のあり方についてこう語っています。

これだけ価値観の多様化と言われる現代において、ひとつの無難なものが多くの人々を受け容れる、ということ自体に、無理が生じていると思うのです。言うまでもなく公共とは本来、セーフティーネットです。1枚のネットで救いきれないなら、2枚3枚と、違ったタイプがレイヤーになっていたら、どうでしょう。(中略)さまざまなひとにとってのさまざまな居場所がレイヤーになってまちにあることこそ、多様性社会、ダイバーシティにおけるセーフティネットと言えるのではないでしょうか。

『一階革命 私説公民館「喫茶ランドリー」とまちづくり』 田中元

僕はこの問いかけに強く共感しました。
感染症拡大は、僕たちに対して社会のセーフティネットの必要性を強く訴えてきています。しかし行政が用意するセーフティネットは、時に僕らにとっては近寄りがたい物になっていることも事実です。だからこそ、個人的な活動であるCCCのコミュニケーションはとにかくラフにカジュアルに行い、多様な人々を受容できる活動でありたいと思っています。

開催後、コーヒーを片手に地域の情報を交換し合う。

一方で、「ゴミ拾いってちょっとめんどくさいよ」って言う人にもよく出会います。わかります。僕も自分が開催をしていなければ、参加していないかもなと思います。だからこそ、元子さんが書かれているように2枚目3枚目の異なるタイプのCCCが必要なんだとも考えます。そしてそれを実現するのがCLNなのです。CLNは、CCCメンバーで何か新たな活動をはじめようとする人を応援するためのコインです。誰が参加してくれるかわからない中で活動をはじめることは大きな勇気を有します。CLNを使うことは、参加者間で活動に対するペイフォワードとなり活動の一歩を踏み出す勇気を与えあうことを促します。メンバーの誰かが始めた新たな活動が、ゴミ拾いで拾いきれなかった誰かの居場所になったらいいなと思っています。

C-change Project|さっそく始まった2枚目のCCC

そうした思いを持って、CCCではC-change Projectという出店支援をはじめてみました。パートナーであるひがいけポンドのポップアップスペースをお借りして、CCCに参加しているメンバーが出店をしてみるというものです。
1月29日には、運営者である夏井君が所属するシェアハウス「NoRooF」の十人が集まりそれぞれの得意を発露する「の〜る〜チャンプルー」が開催されました。

の〜る〜チャンプルーで古着を販売する様子。今後も継続的に出店を計画している。

2月4日には、西池袋でCCCを運営する大澤くんと江連さんが作った自家製梅シロップを使った料理を振る舞う「河童のウメトックリ」が開催されました。

河童のウメトックリの様子

どちらも、普段のCCCとは異なる層の参加者が集まり大変な賑わいをみせました。2月末、3月にもCCCメンバーによるポップアップが多数予定されています。CCCメンバーはもちろん、早起きが苦手でCCCに参加できていない人も、是非遊びにきてください。

CCCメンバーで集まり出店について議論している様子。新たな繋がり作りにも繋がっている

さいごに

このnoteを読んでCCCを知ってくれた人、元々CCCを知っていたけど参加できてなかった人。もし興味をもってくれたら1周年を迎えるCCCに遊びにきてください。2月26日ひがいけポンドに9時集合です。

地域で何かを始めてみたい人、すでにはじめているけど参加者が集まらず困っている人。もしかしたらCCCがお役立てできるかもしれません。ゴミ袋と軍手、そして気持ちばかりのコーヒーを用意してCCCをはじめてみませんか?全力でサポートさせていただきます。

すでにCCCに参加してくれているメンバーの皆さま。いつもありがとうございます。みなさんにとって居心地の良い居場所になるよう引き続きご協力をお願いします。これからもCCCがみなさんの居場所になることをめざして頑張ります。

CCCの運営をする高田と夏井。よろしくね。

お問い合わせは以下のInstagramのDMからよろしくお願いします。

https://www.instagram.com/cleanup_coffee_club/

写真は、CCC南池袋をリードする 宮田サラさんと、いつも助けてくれるひがいけポンドの森正さんから共有してもらったものを使ってます。
本当にいつもありがとうございます。



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