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【自動車ライターと読むニュース】東京の駐車場の料金は高い

まえがき

今朝、ニュースを巡回していたところ、こんなニュースを発見しました。

都内のコインパーキングって高く感じるよね、、、

チョコプラ長田庄平が赤坂の駐車場での高額請求に「#東京怖い」…「4時間程駐車してこの値段!」


内容を簡単にまとめると、赤坂のコインパーキングに、4時間駐車しただけで、請求額が1万円を超えたというもの。

ヤフーニュース

私も、都内の駐車場は高いなと感じたり、サービスが少ないなと感じることは、経験があります。
しかしながら、料金が高いことに関して、それなりの理由があるのではないかとも考えています。

実際に、同じサービスだが値段が違うという事は、日常でよくあるケースだからです。

例えば、形の残らないもの、学習塾の知識を売る商売や、習い事などの技術を売る商売などでは、同じ事を身につけるのにも関わらず、価格が異なります。
それは、○○コンテスト優勝や、○○大学・高校合格者多数輩出といった、付加価値があるからです。

よくある例

そこで、駐車場の価格も少し似ている部分があるとも感じ、その似ている部分となる駐車場の付加価値とは何か、という観点で考えてみます

価格と地価

銀座は地価がめちゃくちゃ高い

駐車場の価格と、地価が関連していると考える根拠があります。
それは、駐車場の運営を指南するページを見ることで、見えてきます。

例えば、タイムズサービス(大手駐車場運営会社)では、公示地価、基準地価、実勢価格、相続税路線価、固定資産評価額などが重要であることを、コラムで記載しています。

価格と地価が関連してる理由

参考URL:https://times-info.net/owner/article/abc/vol_6/

駐車場の単価は、地価によって価格が正比例すると考える根拠です。

これによって、駐車場の値段という評価は、都内の駐車場が、地方より高いといわれる理由となります。

しかしながら、地方の観光地でも同様の現象があり、駐車場料金を徴収する場所もあります。
そういった場所は観光地という地価の高い場所で、無料の駐車場が多くある地方においても、周囲の平均価格と比較すれば何倍もの駐車料金を徴収している場所といえるのではないでしょうか。

金額で数万円と、数千円という目に見える数字は異なりますが、比較的高いという事実は、同じ事なのではないでしょうか。

駐車場ごとの価格の違い

同じものでも値段が違うイメージ図

駐車場は、地価によって価格が決まる、目の前の道路価値などによって決まるのであれば、利用したい駐車場と、周囲の駐車場の価格差は、目の前の道路の価値で違うといえます。

例えば、裏路地に面した駐車場より、表通りに面した駐車場の方が高い等

また、先の観光地のように、駐車場の目的地になるであろう場所に近いかどうか、という点でも、運営する側としては、価値があることと受け取ると考えられ、価格があがることでしょう。

つまり、自身が駐車場の価格が高いと思っても、その価格は運営側の意思決定によるもので、その額でも利用が見込めるため、高い安いというより、運営側の考えた適正価格(オープン価格のようなもの)といえます。

ここだけ読むと、いくらでもボッタくり放題と感じますが、俯瞰して考えてみること、以下のように考えられないでしょうか。

まず、経済には、需要と供給という言葉があります。
駐車場を作る場所の少ない都内では、供給(駐車場)より、需要(車)の方が多いため、その価格でよいとなっていると捉えることができます。

逆説的にいえば、都内に駐車場が多ければ、こんなに価格は上がらないということです。

単純に需要があるので、値段が高くなる。
供給が少ないので、場所取り競争が発生して、値段が高くなる。
駐車場は、ある意味でオープン価格なので、ユーザーの状況を見て、売る側が値段を決めている。

個人的な見解

このように考えれば、同じ場所でも、昼と夜で価格が違うことや、曜日限定サービスなども合点がいきます。

駐車場ごとであったり、駐車場が複数ある場所での価格差は、運営側のその場所への考え方の差ということが結論として適切なのではないでしょうか。

繁華街はコインパーキングだらけ?

新宿駅周辺のコインパーキングをタイムズで調べたら、マークで塗りつぶされていた

駐車場が少ない繁華街地域では、駐車場のある施設が少なく、近隣の施設の駐車場を利用するケースも多くあると考えます。

例えば、駐車場のある商業施設に車をとめて、商業施設の近くにある、お気に入りレストランを利用するなどのケースを考えます。
こういった事が多いと、商業施設側は、店舗を利用して欲しいので作った駐車場サービスが、思ったように機能していないと感じ、施設利用での損失を補う目的で、駐車場料金を徴収することを考えるでしょう。
また、多くの来客を狙うため、長時間の駐車を避けることも想定しているのではないでしょうか。

都内の商業施設は駐車場が有料になっていることも多々ある話

都内の駐車場付き商業施設だけでなく、コンビニや、ファミレスであっても、こういった駐車場をよく見かけます。比較的高めの料金設定ですが、施設を使うならサービスとして割引しますとか、無料にしますというお話です。

このように、繁華街では駐車場が有料化されることが増え、コインパーキングの場所自体は増えたように感じています(つまり施設を使わなくても、駐車料金を払えば、迷惑料を請求しませんということ)

地方の駐車場では、同じような駐車場でも、「無断駐車お断り!罰金〇万円」なんて書いてあったりするのを見かけます。言い換えると、〇万円の駐車料金を払えば、他の施設使っていいよと考えられます。

個人的に極解してみると、地方ではこうなるので、やってること自体は同じ気がする話

改めて考えると当然だった

需要と供給

今回のケースのように、既に料金が発生してしまうと、後のまつりですので、支払いをして帰る以外の選択肢は、ありません。
しかしながら、改めて考えると、資本主義的に当然な事だったといえます。

日本は、サービス=無料と考えられがちですが、改めて冷静に考えれば、サービスとは、支払った対価に応じて受ける・受け取るものです。
(たまたま日本には、無料で受けることができるサービスが多いだけと解釈できます。)

サービスは、対価を支払うことで受けるという考えの中では、コインパーキングの利用料金は、駐車料金を支払うことで、その立地条件という利便性を、運営側の決定した価格で合意して買い、サービスを受けたとなります。

付随して私は、都内の駐車場を利用する時は、必ず価格をインターネットサービスで調べてから利用します(これは強くお勧めしたい)。
それに、駐車場の候補地は、満車のケースも考慮し、近くだけど高い、少し離れるが頭打ち料金がある、最後の砦など、複数パターンで候補を絞り込んでおきます。

その場所にそれだけの価値がない(料金が高い)と判断するのであれば、少し離れた駐車場に車を停めて、タクシーで目的地まで移動すれば、駐車場料金は安くなり、タクシーや電車・バスで移動すれば、トータルコストは安くなる可能性があります。

事前に駐車料金が高いと思った時にどうするか

これは、駐車場を目的地とせず、経由地とする考え方です。

都内でコインパーキングを利用する場合、タクシーが多く、初乗り距離と料金が引き下げになっでいますので、オススメされるべき使い方といっていいでしょう。

多少離れていても都内なら案外大丈夫な話

あとがき

よくある駐車料金の事前精算機

実際のところ、4時間で1万円なんて金額を駐車場に支払えるかと考えたら、自分は支払えないので、電車で赤坂へ行くと思います。
たとえ、荷物が多かったとしても、、、(笑)

それと、駐車場を経由地とする考え方は、海外旅行のようにも感じました。

例えば、海外旅行へ行くのに成田空港へ自家用車で行く場合は、以下のような行程になると思います。
自宅→成田空港(の駐車場)→飛行機→目的地
これを今回の話に置き換えると、
自宅→都内(の駐車場)→公共交通機関→目的地
と完全に一致します。

都内が海外だと感じた理由

都内の目的地は、海外だったのか!と一瞬思いました。

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