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ただ 生きる

誰かが
「死にたい」と思う社会は、
誰もが生きづらい社会である
       渋井哲也

わたしの生活が
どこかの
まったく知らない
それこそ地球の裏側の
全く関係ない人に影響を及ぼす
そんな事は考えられない

だいいち
わたしが死のうが生きようが
一部の知人に
何らかの心的影響を及ぼすくらいで
わたしの存在すら知らない人からすれば
隣の家の花壇が全滅したというニュースのほうが
大問題だろう

都会では
自殺する 若者が増えている
今朝きた
新聞の 片隅に書いていた
だけども
問題は
今日の雨 傘がない
      井上陽水

残念なことに
こっちのほうがしっくりくる

でも
本当は
ここにあるわたしは
すべてのものと
過去・現在・未来を通じて
繋がっている

わたしが
屁をこいた
糞をした
便秘になった
風邪をひいた
そんなことも
大問題なんだな

それを否定すると
誰かが金メダルを撮った
誰かがノーベル賞を撮った
誰かが大統領になった
そんなことも
いっとき
どこかで起きた
自分には関係ない
どうでもいいことになる

ひとつの否定は
一切の否定に繋がる
なぜなら全ては
一緒だから
どれひとつをとっても
不要なものはないから

そんなふうに考える
考える時
考えれば
考えられん、やっぱ😅

なぜなら
そうはいっても
「傘がない」ことのほうが
いざとなると大事なわたしだから

嘘はつきたくはない、ここんところは

でも
本当のところは
知っておきたい

死にたいという人がいるんだよ
今まさにこの時にも
そして
命を自分で諦める人がいる
いままさに
それは
わたしにとって
無視できない
わたしの人生を
世界の今と明日を
左右する大事件だから

わたしの納得なんて
どうでもいいのだろう

わたしが理解できようが
まったく理解できまいが
関係ない

わたしの問題は
「傘がない」こと
ほんとうのところは
傘がないことも含めて
すべての命と
その生命の関わる事象が
繋がっていて
一切
不必要なものはないということ

よくわからなくなってきた

だから
「傘がない」ことを
安心して
困っていてもいい
でも
そのわたしの大問題と
地球の裏側のどこの誰だか知らない人が屁をこいた
そのことは
実は
同じく
わたしにとっても
世界にとっても
地球規模の大問題なんだ
そんなんかな

他人事は本当はないのに
他人事だと思っている
まったく知らないところで知らないうちに
世界的大事件が
絶え間なく起きている

いま
誰かが
寝言を言った
大事件だ!

そんなふうに考えると
わたしの生活
本当に大事だし
おもしろい

生きていまここに在るだけで
みんなまるごと
地球規模の
宇宙規模の
大事件
大問題

だから

ただ 生きる



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