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道に迷うたび、まだ見ぬ世界に出会ってる。

ルミネの冬のキービジュアル

「道に迷う」という言葉は一見ネガティブに感じられるかもしれませんが、道に迷うことは決して悪いことではありません。迷うからこそ、新たな考え方や、見える景色があります。そして、「道に迷う」というのは、目的地までの道で迷うことだけではなく、“たくさんの選択肢のなかで、どこに行くかを自由に選べる”ことも示唆しています。数ある可能性を前に、自分自身と対話しつつ、新たな発見を求めて迷う。

ルミネの広告が相変わらず好きだなと、改めて思い、病気になって感覚がおかしくなった手が使えるかの確認も兼ねて、このコピーをノートに写経をしてみた。

問題なく、文字が書けることにうれしくなったのと、このコピーがいまのわたしに向けられているような感覚にもなった。

9月12日。人生ではじめての救急車で運ばれて入院となって、もうすぐ1ヶ月が経とうとしてる。

病名は、視神経脊髄炎。
いろんな検査や治療を経てから、重症筋無力症という病気が併発してるんじゃないかって言われて、明日からまた治療がはじまる。


思い返せば、入院前、お盆くらいからご飯を食べたらすべて吐いてしまう状態が続いていた。

そんな感じだったから、お盆に行くはずの旅行もキャンセルして、ベッドにいるか、仕事をしているか、みたいな毎日だった。

はじめは、家の近所のおじいさんがやってる内科に行ったけど、なにもわからずで適当な治療を受けた。そこから、最新医療をうたった消化器内科に行ってみたら、逆流性食道炎と診断された。

あと、血液検査の結果、バセドウ病の疑いもあると言われたけど、「うちではわからない」と言われ、とにかく胃薬や吐き気どめを渡された。

薬を飲んでも、症状が良くなる傾向はなくて、毎日倦怠感と微熱、吐き気との闘いだった。

ある土曜日に、副業先の方とミーティングをしてたら、わたしが喋るたびにしゃっくりが止まらなくて。それはそれは、変な人になってた。そこからも、定期的にしゃっくりが止まらないことが、しばしばあった。

「しゃっくり 原因」で調べた時に、検索結果で下の方に「脳の病気の可能性」とあったけど、「違うだろ」って思い、そこまで気にもとめなかった。

「ストレスじゃない?」と遊ぶ予定だった先輩や知り合いに何人かに言われて、「ええ。」って思いながら、なにもできず。ある日、とんでもないめまいで、起きているのもやっとの状態になってしまった。

それでも、仕事を必死でやった。タクシーで仕事終わりに鍼灸に行って、病状を伝えて治療をしてもらった。ちょっとマシになった感覚はあったけど、先生にも、救急車で運ばれるのも時間の問題じゃない?なんて言われてた。

夜に目が覚めて、洗面所にいこうと思ったらまんまと倒れてしまい、そこから朝まで動けなくなってしまっていた。母が見かねて救急車をよんでくれた。

はじめての救急病棟で、検査をしてもらい、そこからそのまま入院となった。

なにがなんだか。こんなときも意識のあるわたしは、「入院中でも仕事ってしてもいいですか?」って先生に聞いてた。

じぶんの病気をしっかりとわかっていなかったから、全然仕事をする気でいた。

いまでさえも、目の焦点は合わなくて、手や足の痺れひどく、距離感がわからず、物を取るのも一苦労で。スマホサイズだったら、文字が打てるからなんとか、noteが更新ができるが、PCだと画面内の焦点があわず、情報を認識できない。

でも、入院当初はもっとひどかったから、いまは看護師さんに「顔色がよくなったね」って言われることがうれしい☺️

体重が8キロくらい落ちて、筋力が落ちてしまい、ほとんど歩けなかったけど、歩行器があったり、リハビリの先生がいる状態なら歩けるようになった。

鼻から管をつないで栄養をとってたのも、ペーストのごはんになり、刻み食まで回復をした。

口からご飯を食べられることがこんなにうれしいことなんて知らなかったし、味のあるものが食べられることに、日々しあわせを感じる。

治療やリハビリのある日は朝から忙しいし、血漿交換という治療のときは、血圧も60くらい落ちるから倦怠感がひどい。

それでも、入院中はひとりの時間も長いから、嫌でも考えすぎる。急に、日常から取り残された感覚になるときもある。

なんというか、道に迷ってしまったような、出口の見えないトンネルのなかにいるような気分にもなる。

そんなときに、Xでルミネの冬のキービジュアルに出会い、励まされるような気持ちになれた。

道に迷うたび、まだ見ぬ景色に出会ってる。

はじめての入院で、看護師さんやリハビリの先生と毎日いろんな話をする。

朝早くから夜遅くまで、24時間、ずっと見守ってもらって、なんというか、日々尊敬や感謝しかない。

不安になって涙が止まらないときもあるし、落ち込まないようにはするけど、病気を受け入れないといけない状況にも、嫌気がさすタイミングもある。

そんなときでも、たくさん話を聞いてくれて、寄り添ってもらって、ほんとうに救われてる。

親友のななこからのLINEも、いつも前向きな言葉をかけてくれるから、ほんとうに救われている。小学校からの友だちだけど、ななこには楽しいときも、苦しいときも、ダメダメなときと、ずっと側で寄り添ってもらっている気がする。

noteを更新してたら、もちもちさんという方に出会った。

同じ病気のハッシュタグから知って、温かいメッセージもだけど、5年前のものを含むnoteへのスキと、恥ずかしくて有料記事にしてたnoteの購入もしてくださっていた。

病院のベッドから出られないわたしに、もちもちさんがnoteに居場所をつくってくれたような感覚になった。感謝しかないわけです!

いつか、直接お会いして感謝を伝えてみたい。

あと、オーディオブックでたくさんの本と出会って、未来を考えられる自分自身とじっくり向き合う時間になってる。 

New Points of View -新しい視点に出会う

これが秋から続く、ルミネのテーマみたい。

病気にならないと健康の大事さにも気づけない、日々のしあわせにも気づけない、愚かなじぶんに嫌気がさすけど、わたしの病気になったことで新たな視点に出会えた。

これをたまたまここまで読んでしまったひとには、心からわたしの闘病記録が、あなたの闘病記録にならないようにと願う。

今年からコピーライターとして、じぶんが書いたコピーが世に出た。コピーライターの端くれとして、ルミネのコピーを書いた尾形真理子さんの思慮深さに、改めて尊敬をする。

じぶんも、こんなコピーが書けたらなと思う。

誰かのこころが温かくなる仕事をする。
そんなテーマをもって、仕事に復帰をしたいといまは思っている。

お気軽にご支援お待ちしております♡