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予測にはもともと限界がある。これは人間の性質はとはほとんど関係なく、情報には必ず付きまとう要素が原因である。黒い白鳥には3つの性質がある。
①予測できないこと
②重大な影響を及ぼすこと
③あとから振り返ると説明が付けられる。
                【ブラックスワン】ニコラス・タレブ

オーストラリアで発見された黒い白鳥が発見される前に、この世界で黒い白鳥がいると予測してた人がこの世に何人いただろうか?
欧州、アジア、アメリカ大陸には白鳥しか生息していない。

いまだに日本も白鳥という名前であり、黒鳥と呼ばず、「黒い白鳥」と呼んでいるw

我々が実は予想や予測をしているというのは、個人や集団の経験則からくる希望の推論であって、決して未来を予測することはできない。
→未来がこうあったらいいな。
→未来がこうならなければいいな。
このどっちかである。※現状維持という考えもあるが原理はこの2つ。

この世界の歴史のなかで予測ができない重要な分岐点が歴史上さまざまな時代で起こってる。

デザインの話をしよう。

19世紀にフランス中心に絵画史に起こった印象派の誕生。
ドラクロワ、モネ、ルノワール、ススレー、ドガなどさまざまな画家が新しい技法を提案していくなかで確立していった新しい絵画。
その中にはサロンの誕生や時代風潮、絵の具の進化などさまざまな要因があるが、はたして誰がこの印象派の誕生を予測できただろうか?
だが、この印象派が誕生する要因はあとからなって説明がつく。

もう一度タレブの言葉をみてみよう
①予測できないこと
②重大な影響を及ぼすこと
③あとから振り返ると説明が付けられる。

デザインの世界も同じ

我々は次にヒットするデザインは予測はできない。
ただ、黄金律や人間が美しいと本能的に感じる造形美とバランスは存在する。

その時代のmomentumモメンタム(勢い、情勢)に合わせられるか

先も言ったように時代も未来もデザインも予測できない

自分らしいデザインを時代情勢にあわせること重要なのだと思う




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