11月22日 step by step

神を見た者はまだひとりもいない。ただ父のふところにいるひとり子なる神（キリスト）だけが、神をあらわしたのである。ヨハネ1章18節


　キリストは「人を裁くな」と言われました。「裁く」とはある意味「断定する」ことだと言っていいでしょう。私達人間は、他人や現実を、更には神を、トータルに判断することができません。私達は純粋に客観的に物事を判断することができないからです。どんなに純粋客観的に判断しようとしても、必ず主観が侵入してきます。そして私達の主観は罪によって歪められているのです。

　また私達が見て判断できる範囲は表面の一部分にしか過ぎませんし、その一部分だけで人や現実を、更には神を「…だ」と断定してしまいます。その人が持っている隠れた可能性や現実が将来どう展開していくのか、神がどんな計画をもって物事を進めようとしているのか、人間にはその全体像を理解できません。だから自分の小さな頭に現実の全てを押し込めてしまってはいけないのです。

　かと言って、実際問題、私達は自分の小さな頭で物事を判断せざるを得ないわけですので、大切なことは「断定しすぎない」ことです。人にしろ、現実にしろ、特に神には、私達に見えてない領域、判断仕切れない可能性があることを認める余裕を持っておくことが肝要です。自分の判断を絶対視しないで、人の違った意見にも耳を傾けることが大切です。

　また人から断定されキツい言い方をされたとしても、真面にそのまま受け取る必要はありません。あくまで「その人」の意見として、参考程度に受け止めることです。あなたの人格、あなたの可能性、あなたの将来を、その人がどんな偉い人であったとしても、その人の言葉に支配され、決めつけられる必要は全くありません。その人の言葉が自分の人生の向上に役立つことであるならば採用したらいいでしょうけどね。

　特別に神については、人間の頭の中に押し込めないようにしていただきたい。あなたの頭で神を小さく小さくしてしてほしくありません。なぜなら、あなたの神概念（あなたが神をどう理解しているのか、その内容）が人生に関わる全てのことに影響を与えるからです。

あなたの神概念と自己概念
あなたの神概念と人生観
あなたの神概念と労働観
あなたの神概念と世界観
あなたの神概念と人間関係
あなたの神概念と死生観
あなたの神概念と結婚観
あなたの神概念と子育て

…などです。

　あなたの神概念が歪んでいれば、上記の右側の全ては歪んできます。逆にあなたの神概念が良いものならば、上記の右側の全ては良いものになっていくでしょう。

　キリストはあなたの神概念をより良くするために来られたお方です。キリストを通して聖書に記されている神を見るとき、あなたの神概念は更に良いものになっていきます。そしてあなたの人生もより良くなっていきます。

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