Step by Step　12月18日 ■□本当の偉大さ□■

正しい者は七たび倒れても、また起きあがる、しかし、悪しき者は災によって滅びる。箴言24章16節


　今朝は“偉大さ”についてご一緒に考えてみましょう。

　最近めったに読まれなくなったのが「偉人伝」だそうです。小学校の図書館には「偉人伝」がずらりと並び、本好きの人はよく読んでました。とかいう僕は本を読むのが嫌いで「偉人伝」は殆ど読んだことがありません。高校生でクリスチャンになってから本を読むようになり、「偉人」に関する本も読むようになりました。

　特にお気に入りの人物の伝記を繰り返し読むことは、読んでいる人の心に「人生理念」や「人生脚本」を書き込むことになるので大変有益です。クリスチャンは聖書を繰り返し読むので、キリストの生涯が「人生理念」「人生脚本」として心に書き込まれていきます。

　さて「偉人伝」に取り上げられる人物は前人未踏の偉業をなした人物ばかりです。ですから「偉大さ」とは「偉業を成し遂げること」と思ってしまいがちです。しかしそういう偉人達の生涯に共通していることは次の二つではないでしょうか。

①失敗しても立ち上がり、困難に遭遇して倒れても立ち上がって、諦めずにやり抜いた
②自分のためだけでなく、“世のため人のために”という情熱をもっていた

　この2つのエッセンスが「偉大さ」の条件ではないでしょうか。いわゆる偉人達は偉業という役割を果たしたけれども、役割は人それぞれ違っていて当然です。役割を比較するのはお門違いです。自分に与えられた役割を二つのエッセンスでやり抜くことができるなら、事の大小に関係なく、それは「偉大な人生」ということになります。

　失敗と失格は違います。失敗しない人は誰もいません。何度失敗しても立ち上がって前を向くなら失格になることはありません。失敗して立ち上がることを拒否し続けるなら失格になってしまうかも知れません。そして立ち上がり続ける力は、“愛する人のために”“愛する家族のために”“苦しむ人々を助けるために""神のために”という他者への情熱から湧き起こってきます。


■祈り■
　神よ、あなたは、偉大さとは偉業を成しとけることではなく、人生を忠実に生き抜くことだと教えてくださいました。あなたが与えてくださった一回きりの自分の人生を、人と比較するのでなく、完走します。イエスの御名によって、アーメン。

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