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Step by Step 11月20日 ■□正義と悪のバランス□■

 あなたは正しすぎてはならない。知恵がありすぎてはならない。なぜあなたは自分を滅ぼそうとするのか。悪すぎてもいけない。愚かすぎてもいけない。自分の時が来ないのに、なぜ死のうとするのか。伝道の書7章16-17節


 混乱が続くこの世界で、何が正常で、何が狂気なのか…、それを判断するのはなかなか難しい。時代によって国によって全く違ってくるからです。

 僕が思うのは、狂気とは極端に針が振り切ってしまう状態をいうのではないかということです。極端に偏りすぎて、相反するものを認められず、否定し、攻撃してしまう。自分が信じるものが絶対正義で、それに反するものは全て間違っているとする考え方。これが狂気の一歩手前ではないでしょうか。私達はちょっとしたことでそういう状態に陥ってしまいます。これを聖書では、人類の始祖アダムから受け継いでいる「肉の性質」と言い、「罪に傾きやすい性質」のことです。

 言い過ぎかも知れませんが、人類の歴史に起こってきたあらゆる悲惨は、これが原因ではないでしょうか。狂気とは人間が自分を絶対正義とするとことから始まるように思います。バランス感覚を失ってしまっているのです。自分を絶対正義にしたり、ある人物を神のように信奉したり、反対に自分を絶対悪(自虐主義)にしてしまったり。

 そういう意味で、正常とは自分を正義と悪の中間に置く状態と言えるのかもしれまえん。ファジーな状態です。ある意味、煮え切らない。自分の中にある相反する二つのものを認めて、バランスを取りながら生きていくのです。自分の正義の中にも悪が含まれていることを認め、相手の悪の中にも正義が含まれていることを認めるのです。人間に完全な正義、完全な悪はありません。

 だから自分を含めた人間を絶対正義にしないで、神を絶対正義にするのです。そして物事の決着は神がつけて下さると信じて、「天に代わって悪を打つ」というような愚かなことは止めることです。そう、「天に代わって」ということ自体が罪なのです。人間が天に代わってはいけないのです。

 極端に走りすぎないようにするために、「逆の立場から見たらどうなるだろうな」「長い視点・永遠の視点から見たらどうだろうな」という複眼的視点を持てるようになりたいですね。


■祈り■
 神よ、私が人間に過ぎないことをいつも覚えることができるように助けてください。私の不完全な経験と知識で物事を決めつけてしまうことのないようにして下さい。イエスの御名によって、アーメン。


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