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子供が幼稚園に行くようになってから、あるいは、習い事をするようになってから、「待つ時間」が増えたなぁと思う。

たとえば、幼稚園の迎え、習い事の迎え、習い事の付き添い、PTAの会議、子供会の会議など。

迎えや会議は、ほとんどの人がそうだと思うが、指定の時刻より少し早めに着くようにいく。そうすると、5分~10分くらいの待ち時間がぽっかりできる。

こういう時間を親たち(今の社会ではほぼ女性)はどう過ごしているだろうか?

私は学生の頃から、こういうぽっかり空いた時間のために、常に本を数冊持ち歩いているので、さっそく本を出して読書の時間…としたいのだが、なかなかそれがやりづらい。

どうしてかというと、そんなことをしている人は誰もいないからである。

じゃあみんな何をしているかといえば、知っている顔を見つけて話をするか、スマホをするかのどちらかだ。

周りなんて気にしないで、読書をすれば?と言われれば、たしかにその通りなのだけど、私がしたことで子供が何か言われたりしないかなぁというのがなんとなく気になる。「あの人、いつも一人で本を読んでるよね」ヒソヒソ…なんて。

それくらい、「読書」というのは、私が今生きている幼稚園や小学校の場では、時間の使い方として、異質になっているような感じがする。少なくとも、今まで子供3人で、幼稚園7年、小学校5年を過ごしてきたが、待ち時間や空いた時間に本を取り出して読んでいる人は一人も見たことがない。

幼稚園の迎えの時間、PTAの会議が始まる前の時間、小学校での個人面談の待ち時間、そういう時間の過ごし方は、友達同士で話すのが基本、知り合いがいない人はスマホ、読書する人はイレギュラーのような感じかな。

しかし、子育て12年目で、だいぶ「よそはよそ、うちはうち」とふっきれるくらい図太くなってきたので、最近は読書をするようになった。

個人面談の待ち時間、習い事の待ち時間。

そうすると、以前では考えれなかったくらい本がたくさん読めるようになった。

よく受験勉強で「隙間時間」という話を聞くが、読書も、こんなぽっかり空いた時間を使っていくと、こんなにできるのかぁと驚きだ。今までもったいないことをしていた。人の目をきにして、読書を遠慮していた時間は、今の私に何も残していないのに。

この3月で、次男が幼稚園を卒園した。次男にとっては分からないが、私にとって幼稚園は小さな息苦しい世界だった。やっとこれでのびのびできる。これからは、もっとたくさんの本と出会うことできるだろう。

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