妄想税とらないでー
今夜も相変わらず眠れそうにないので文字を書き連ねることにした。
僕が目指している文章は何であろうか。
耽美で、どこか哀愁が漂い、そして諧謔的な面白みを含む巧緻な文章か。
自分だけにしか書けないものはなんだろう。
分からん、何が分からない?それも分からん!
流れに身を任せぼーっと手をこまねく。
まあ割と人生いいように運ぶんじゃねえかな笑
なんだ、また自惚れか。真夜中限定の肥大した自己肯定もいいところだ。いい加減現実味を帯びた思考になれ、自分にしかできないものなど存在するかすら危ういことに気づけよ。
今日、世界に何十億と蠢く頭脳の中で唯一無二の突出した輝きを放つことなど到底不可能に近いのではないか。
そもそも人生ってなんだ、マジで。
予告なしに突然始まってんじゃねえよ馬鹿!
迷走、そしてアイデンティティの崩落。
苦しい。また陰鬱とした気持ちが襲ってきた。毎夜突然やってくる。音もなく、影を忍ばせ、じわりと侵食して心臓の下部を巣食うのだ。
笑いが込み上げるほど静謐な深夜2時。
怖い、全部が不安。吐きそうだ。吐いてしまえ
こんなふうに1度その思考に陥るとあらゆる痛みが始まる。頭痛、腹痛、肺のあたりが頑丈なロープでありったけの力を込めてぎりぎりと締め付けられる痛み。
大袈裟ではなく肺胞が破裂してしまいそう。
だから僕はできるだけ、これがやってくる前に逃げるようにして瞼を閉じる。外界から精神を遮断しようと努める。しかし素面で布団に潜り込み、いざ寝ようと決め込んだところでいとも容易く眠りの底に落ちるわけでもない。
睡眠導入剤、念の為略しておくと眠剤である。
さらにストロング缶を用意する。
決して、晩酌として味わい、嗜みなどと美味くて呑んでいるわけではない。ヤケ酒でもない。
きっと、仕方ないことなのだ。
諦観、ニヒルを装う。万物に意味などない。
どこで選択を誤ったか。道を間違えたのか。
残酷に満ちた人生は、この煩悩が蔓延る世に生まれ落ちたときから定められていたことのように思える。
それはおかしいと、異を唱える勇気はない。
自分を錯覚させたい。その方が楽だ。
僕は元来、不眠症の才覚・素質があった。
幼少期のお昼寝時間、ひとりだけ異様な面持ちで、ある種の神聖な行事でも催すかのように白い天井を穴が空くほど見つめていたのだ。となりで安らかに寝息を立てているAちゃんや圧倒的な寝相の悪さを露呈しながら爆睡しているBくんを心底羨ましく思った。僕だけが空箱の奥底に取り残されてしまったようで寂しかった。
夢を見ることができない僕は、必死に現実逃避をした。虚空にキャラクターを描いてみる。
陽炎がたつほどの猛々しい闘志を燃やす勇敢な戦士と、鋼鉄の武具で仲間を守り抜く幼馴染み、薬草の調合に関して無類の腕を持つ回復専門の魔法使い、最高級の装備と天下一品の食材を揃えた商人、その他取り巻きの群衆を創造。
超越した次元で新たな非現実の怪獣を生み出し、僕が考えつく限りの白熱した戦闘を開始。
僕が書いたシナリオは絶対的な効力を発揮する。彼らの勝敗も生死も全てはこの僕次第なのだ。それゆえこの空間で勇者は無敵である。
ありとあらゆる事象さえ想定内の運命。
妄想に耽っていると、起床の時間になった。
最初のうちはいつまでも目を開けている僕を不審に思った先生が、みんなを起こさない程度の声量で絵本を読み聞かせてくれたこともあった。しかし僕があまりにもつまらなさそうな表情をするので、それ以降は愛想をつかして見て見ぬふりをされた。これも仕方ないことだ。
ふわあと午睡後の心地よさげなあくびをしながらお昼寝に使う枕を抱えたAちゃんがやってきて、一緒におやつたべよ、と誘いにきた。
お昼寝がおわると3時のおやつ時間なのだ。
Aちゃんは、お昼寝をしてエネルギーをチャージしないといけないのだろうか。
もしかすると僕よりもバッテリーの容量が少なく設定されていたりするのか。そんなくだらないことを考えつつ僕たちの組に戻っていく。
説明しておくと、お昼寝やお遊戯会のための大きな部屋とそれぞれの組がすのこを敷いた渡り廊下で繋がっている、といった構造だ。
と、それは正直どうでもいいことである。
そんなわけで昔から僕は寝ることがあまり得意ではない。
お酒と薬を飲み合わせても眠れないことは割とある。今日みたいなのがいい例だ。よくねえわ
あ、それと基本的にはアルコールとベンゾジアゼピン系の併用は、やめたほーがいいぜって言われてるんだけど、これも仕方ないことなんです。何もないより眠れるんで許してください。
まあ今日は目バッキンバッキンのぐちゃぐちゃで凄惨なんですけど・・・(ㅎㅅㅎ)
いいですよ。人間はいつか死ぬんです。
どう生きようがその人の勝手でしょう。
どうかお願いですから死なれるよりはいいと、寛容に見守ってください。
はは、なんだか滑稽な駄文ですね。
頭痛で脳天が今にもかち割れそうなのでおとなしく目を瞑って空想の世界に旅立つことにします。さよーなら、あ、米津玄師聴きましょう!
あの新曲面白いっすね、三つ編み。
話逸れました。頭割れそう、おやすみなさい
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