土井健太郎 / タイムハック

マラソン、自転車、トライアスロン、OWS、レースのタイム計測やったり、企画考えたり、シ…

土井健太郎 / タイムハック

マラソン、自転車、トライアスロン、OWS、レースのタイム計測やったり、企画考えたり、システムを作ったりの日々。 タイムハック株式会社をやっています。 タイムハック株式会社 https://timehacks.co.jp/

マガジン

  • マラソンの記録計測について。

    「今まで」~「現在」~「未来」とマラソン計測の事をまとめました。

最近の記事

紙 or デジタル

完走証は現物が必要? 計測会社にとってレース当日行う大切な作業の一つに完走証発行があります。 私がこの業界に入った頃(20年以上前)は完走証の当日発行が必須になりかけていた頃でした。 完走証当日発行には発行の為の窓口が必要になります。 パソコン+プリンタ+テンキー+バーコードリーダー等々を1セットとして、窓口を複数個所設置していきます。 参加人数やレーススケジュールにもよりますが、2~3セットを用意するレースもあれば、私の経験上では最大24セット用意したレースもありました。

    • 小規模マラソン大会のススメ。

      緊急事態宣言が5月25日に解除され2か月以上が過ぎました。 従来ならこの時期、タイムハックではマラソンをはじめ、オープンウォータースイミング、トライアスロンなど夏特有のレースが続いていく時期ですが、残念ながら開催中止が相次ぎまして、暇な日々を過ごしています。 とはいえ、レースは徐々に開催されていっています。 緊急事態宣言明けから今日までで8大会(マラソン3大会、トレラン3大会、MTBレース1大会、ロードバイクレース1大会)の計測を担当させていただきました。 通常期とは違い、

      • マラソン計測に生かす技術獲得!

        マラソン計測に関する技術には、いくつか種類があるのですが、大雑把にいうとハードウェアとソフトウェアのふたつがあります。 ハードウェアにはICタグやレシーバー、アンテナなど電波関連の技術が中心になっています。 タイムハックではハードウェア面についてもいくつか独自の技術を持っているのですが、基本的にはメーカーから購入した機材を使って計測しています。 そしてソフトウェアにはPCやスマホ上で動くアプリだったり、WEB上で動くWEBアプリもあります。 また、既存のハードの使い方を工夫

        • 計測会社としてできる事。

          6月になり、小規模レースが徐々に開催されてきている今日この頃、私も実際にレース現場に行かせていただきました。 いくつか従来とは違う対応を行ったりしながら計測会社としてできる事は何だろうという事を考えてみました。 現在、主催者の皆様はいろいろ対応する事が増え、いろいろ悩まれていると思います。 感染症対策として、様々な指針を出されている大会が多くありますが、良いと思われる事、全てに対応してレース開催するというのは理想ではありますが、できる事とできない事があります。 マラソン大会

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        • マラソンの記録計測について。
          4本

        記事

          withコロナのマラソン大会動向

          緊急事態宣言が解除された今日この頃(2020/6/9)ですが、正にアフターコロナのレースが徐々に開催されてきています。 弊社では5月~8月までで9~10大会の計測を担当させていただく予定です。 ただ、この時期は募集期間と緊急事態宣言が被っていた事もあり、エントリーの件数は少ない状況となっており、「レース再開!」と声を上げているというよりも、まずは秋に向けてwithコロナ化でのレース開催を探っているという表現の方が正しいようです。 各機関が公開しているガイドラインを参考に各大会

          withコロナのマラソン大会動向

          マラソン計測事情(ソフトウェア編)

          計測事情を話すときにメインは計測タグ等のハードウェアが中心になる事が多いのですが、当然ソフトウェアも大きく関わっています。 うちはハードも少し作っていますが、基本的にソフトウェアが得意な会社なので、ここではソフトウェアについても少し。 20~30年前くらいはMS-DOS上で動いている計測システムが多かったです。(というか他は直接見た事はないです) 私がこの業界に入った1998年は既にWindows95やらWindows98やらが出ていたので、GUIが改善されたソフトウェアも

          マラソン計測事情(ソフトウェア編)

          未来のマラソン計測事情

          最後に未来の計測事情の予測です。 未来といっても、既に実運用されている物もあるので、数年内に予想される、これから計測事情でもあります。 UHF帯の計測タグ 既に現在も多く使われだしているUHF帯を活用した計測タグが、もう少し一般的になっていくのではないかと思っています。 海外では既に大きなシェアを獲得しているUHF帯計測タグですが、日本では電波法により、出力に制限があったり、申請が必要だったり、免許が必要だったり様々な制約がありました。 しかし2019年には電波法の改正によ

          未来のマラソン計測事情

          現在のマラソン計測事情

          前回の「今まで」から続きまして、今回は「現在」における記録計測の話です。 前回は手動とかバーコードとかを活用したシステムを多く説明しましたが、現在は少し事情が変わっています。 現在はICタグを活用してた計測システムが主流になりました。種類の増えまして、様々な周波数帯の電波を使い計測しています。 いわゆる自動計測システムというのは、この電波を使った計測システムの事を指しています。 現在、よく使われている計測システムは以下の3つかと思います。 使い切りタイプ(パッシブタグ)

          現在のマラソン計測事情

          今までのマラソン計測事情

          弊社は記録計測を生業にしている会社なので、まずは記録計測の「今まで」・「現在」・「未来」を少し説明させていただきます。 記録計測と一言で言っても、方法はさまざまあります。 以下は簡単ではありますが、説明となります。 手動計測 これは読んで字のごとく、ストップウォッチと目視による着順判定を組み合わせた方法です。 SEIKOのスーパーストップウォッチには記録をロール紙に印字してくれるタイプがあり、通過記録やラップタイムなど全て計測できます。 これに目視で着順判定していった選

          今までのマラソン計測事情

          今の日常。

          クライアントと話している事が最近、特に増えたのですが、「今、何してるんですか?」という質問をよく受けます。 確かに私たちのメイン業務であるレース計測については、ほぼゼロに近い状況なので、計測に直接かかわる業務というのは何もないです。 普段なら、 ・レース内容の打ち合わせを行ったり、 ・ナンバーカードや完走証など印刷物デザインやったり、 ・機材テストやったり、 ・選手と計測タグを紐づける登録作業やったり、 ・レース後の後作業やったり、 といった感じのルーチンを毎週繰り返してい

          新しく始める。

          タイムハックという会社で「マラソンの記録計測」という仕事をしています。 いろんな経緯があって、この仕事を始めることになり21年。 自分の会社を作って9年。 こんなに時間のある日々を過ごしているのは初めてだ。と思ってなんだかんだある会社の業務をこなしているとふと気づく。 「9年前はもっと暇だったな。」 そう、9年前にタイムハックを作った頃、もっと暇だった。 3.11が起こった4日後、3/15に会社を辞め、起業準備を始めて2011年6月にタイムハック設立しました。 実績も何も