見出し画像

紙 or デジタル

完走証は現物が必要?

計測会社にとってレース当日行う大切な作業の一つに完走証発行があります。
私がこの業界に入った頃(20年以上前)は完走証の当日発行が必須になりかけていた頃でした。
完走証当日発行には発行の為の窓口が必要になります。
パソコン+プリンタ+テンキー+バーコードリーダー等々を1セットとして、窓口を複数個所設置していきます。
参加人数やレーススケジュールにもよりますが、2~3セットを用意するレースもあれば、私の経験上では最大24セット用意したレースもありました。
私たちにとって、完走証発行は全選手に計測結果をお渡しする最大のイベントであり、最も注意しなくてはならない作業になります。

そして、ここの作業にはトラブルもつきものです。
サーバーとのネットワークが切れたり、プリンタのインクがきれたり、雨で完走証発行所テントが水浸しになったり、選手の名前が違ってたり、パソコンがフリーズしたり、言い出したらキリがないくらいトラブル続出な箇所でもあります。
やはり大量のパソコン・プリンタを設置したらそういう事も出てきます。
※もちろん、ちゃんと機材チェックは事前にしてますよ~

でも選手皆さんにとっては記念に残る完走証は非常に大切なものなので、多くの大会で計測と完走証はセットで導入されています。
皆さん、大切に保管されてますか?

デジタルありかも。

そんな中、コロナ渦を経て、計測業界として大きく変わった部分の一つにデジタル完走証があります。
結果掲載サイトにデジタル完走証を出力する機能を追加してpdfや画像でダウンロードしたり、画面上に表示させたりするやつです。

タイムハックは、こういうのが一番得意な分野でもあるので、速攻で作りました。
コロナ渦以降の3年間は特に主催者様からの要望が強くなり、多くのレースで採用していただきました。
紙の完走証、デジタルの完走証、それぞれの特徴は以下。

紙の完走証。3大メリット!

1、物理的に実物が手に入る。
2、ファイリングしやすい。
3、記念撮影する時に一緒に写れる。

デジタルの完走証。3大メリット!

1、レース後、発行所に貰いに行かなくても手に入る。
2、SNSに投稿しやすい。
3、デザインの自由度が高い。

選手・主催者・親御さん・関係者などなど、のお話しを聞いているとデジタル完走証は便利だけど、ちょっと寂しいみたいな意見が多いように思います。
デジタルの利便性に、まだまだ心が追いついていない感じもするので、当面は紙が主流として残っていきそうですね。

新たなデザイン&表現方法

タイムハック的には紙・デジタル共に、完走証デザインというのは、かなりこだわりを持って、様々な大会のデザインを行っています。
その観点からいうとデジタル完走証はデザイン的な自由度が高まった部分がすごくあります。
例えば以下デザインは紙では難しいデザインです。

黒背景に白文字

無理やりなら、紙でも表現できなくはないけど、現実的には難しい表現です。
デジタル完走証をやるようになって自由度が上がったわかりやすい事例です。

デザイン性が高まったデジタル完走証はSNSとの親和性も特に高いです。
皆さんもSNS上にアップされたデジタル完走証を見る機会増えたのではないでしょうか?
作り手としては表現手段が増えるのは、すごく楽しい事ですね。
※じつは、既に3バージョンくらい先まで進めています。タイムハック計測のレースに参加された方は見ているはず!

自分たちの業界が進歩していくというのは大変だけど、すごくワクワクする部分であり、醍醐味でもあります。
その進歩にタイムハックが少しだけ貢献できればと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?