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計測会社としてできる事。

6月になり、小規模レースが徐々に開催されてきている今日この頃、私も実際にレース現場に行かせていただきました。
いくつか従来とは違う対応を行ったりしながら計測会社としてできる事は何だろうという事を考えてみました。

現在、主催者の皆様はいろいろ対応する事が増え、いろいろ悩まれていると思います。
感染症対策として、様々な指針を出されている大会が多くありますが、良いと思われる事、全てに対応してレース開催するというのは理想ではありますが、できる事とできない事があります。
マラソン大会と一括りにしてもレース形態、開催場所やコース、参加人数によって対応方法は全く違ってくると思うので、全てを一括りにして対応事項を決めていくというのには無理があるように思います。

なので、各大会の主催者皆様は国や自治体からの指針に則り、自分たちの大会に則したルールを決めておられます。
結局、個々の大会に則したルールが一番現実的で対応可能なルールだと思うので、その個々のルールに則した計測システムを提供していく事が、微力ではありますが、私たちのできる事だと思いました。

デジタル完走証

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マラソン大会では、タイムハックの担当させていただくレースの99%は全参加者に紙の完走証を印刷してお渡ししています。
まあウチに限らずほとんどの大会で紙の完走証を提供していると思います。
スマホでレース状況が確認できるようになっても、時計で自分の記録を管理しているデジタルが浸透したマラソン大会ですが、紙の完走証をお渡しするというアナログな文化は選手からも評価していただき、すっかりスタンダードとして残っています。
私も完走証のデザインをするのは好きだし、フィニッシュ後、完走証を持って記念撮影は絵になるので良い風習だと思っています。
ですが、ここにきて主催者の方から完走証をスマホからダウンロードできるようにしたいというお話しは結構きています。
スタッフと選手の接点を一か所減らす効果があります。
元々、タイムハックではデジタル完走証を推奨していて、主催者の方にもデジタル完走証に切り替えていきましょうというお話しはずいぶんしてきたのですが、なかなか納得していただけませんでした。
それが逆にデジタル完走証に変えましょうと言われるとは。。。めちゃくちゃうれしいです。
ただ、アナログの良さは間違いなくあるので、両方をこれからも提供していくと思いますが、これまで以上にデジタル完走証を採用してくれそうな気がするので積極的にやっていこうと思っています。

ウェーブスタート(時差スタート)

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あと、各大会で採用が増えているのがウェーブスタートです。
通常なら指定した時刻に一斉スタートしますが、ウェーブスタートの場合、例えば各部門を20人毎に分けて順番にスタートしたり、一人ずつ順番にスタートしたりといった形でスタート時の混雑を緩和する効果があります。
(スキーのアルペン競技の様なスタート方式)
スカイランニングなど、元々一人ずつスタートしていく方式をとっているレースはありますが、基本的に一斉スタートを行っているレースが大半です。
計測的には、上位選手(速い選手)が後からフィニッシュする事がある為、順位が随時変更していくので、それに対するシステム的な対応が必要になります。
こちらも従来から提供していたサービスなのですが、これまではトレイルランニングなどでトレイル入り口付近の混雑回避などで使っていましたが、こういう状況になり、役立つようになりました。
データをどういう形で選手や応援者に提供していくかも含め更に対応を進めていきたい分野になると思います。
※ちなみにスタート箇所にスタートを待つ選手が多く集まる為、そこで選手が密集してしまう問題もあり、密集を避ける為に必ずウェーブスタートが有効というわけではありません。

現状に対応していくために試行錯誤しながら進めていっています。
レース現場でも「完走証は紙で欲しい」「一斉スタートじゃないと自分の順位が分からない」といった声もお聞きしています。
そうした声をいただきながら、現状ではちょうど良い形態を模索していこうと思います。
何か新しいアイデアなどございましたら、どんどん対応していこうと思っていますので、お気軽にご相談ください。

番外編
バーチャルレース

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こちらは計測とは直接関係ないのですが、4月以降でバーチャルレースの開催を打診される事が何度かありました。
その為、急遽バーチャルレースの仕組みを作った結果、9月までに3レースの運営をサポートさせていただく予定です。
タイムハックではバーチャルレースへの対応は初めてになります。
まだ準備中ではありますが、いろいろ新たな発見がありそうなので、リアルレースにもフィードバックできるような経験ができればと思っています。
ウチを気遣ってくださってバーチャルレース案件を投げていただいた主催者皆様に感謝です。


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