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三分の一私小説。

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本作の登場人物は全て架空のものであり、描かれている状況の2/3は虚構である。自称、意識低め小説。
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2020年1月の記事一覧

24. たまには仕事に行かないという選択。

 テレビで、リストラにあったのに家族に言い出せず、毎日手作り弁当を持って出かけ、公園やフ…

tikuo
4年前
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23. 体の半分はブックオフでできている。

 その日、乗り換え駅のO駅前のやや大型のブックオフに立ち寄り、100円コーナーを漁っていた。…

tikuo
4年前
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22. それでも自動販売はつづく。

 ビッ、ゴトン…ガッコン…カショッ。知らないおっさんが、駅前に設置された自動販売機で缶コ…

tikuo
4年前
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21. でかいかばん。

 この正月、東武線N駅とJR線M駅のちょうど間辺りにある、今まで気になっていたブックオフの大…

tikuo
4年前

10回に一度の反省。楽屋トーク。その2。

 はいどうもー、何も考えなくても書ける楽屋トーク第2回目。もう20回も書いたのかというとこ…

tikuo
4年前

20. 試薬を溶かす。

 試薬の粉を量り取り、ビーカーに入れて、超純水を加える。そこに、スターラーバーという白い…

tikuo
4年前
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19. 一年で最も朝が遅い日。

 一年で最も朝が遅いのはいつか。それは日本で東京の場合、元旦である。その事に気づいたのは、つい5年前。始発で出勤していた時である。 5年前の1月、年始の仕事初めの式をよそに、筑波の某研究所まで、2ヶ月ばかり出向になった。出向とはいうが、自分の取った実験サンプルを、同グループの筑波の研究所で質量分析してもらうというだけの話なので、向こうからすると、お世話でしか無い。また、全部向こうのスタッフにおまかせでも良かったのだが、一応機械の使い方くらい覚えてこいとの命令で向かったのであ

18. 飲み会嫌い。

 所長に連れられて、都内K大学の特別セミナーに行くことになった。連れられてとはいうが、お…

tikuo
4年前
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17. ガラケー。

 ある日、朝のネットサーフィンタイムを楽しんでいたところ、あいも変わらず所長につかまった…

tikuo
4年前

16. ノーモアラビリンス。

 その日は、浅草の仲見世からスカイツリーあたりまで、ちょっとした散歩にでかけていた。東武…

tikuo
4年前
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15. 球根が掘り起こされる。

 昨年から、職場に花を植えている。いや、正確にいうと、花の種を植えている。 職場の裏手の…

tikuo
4年前