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原点は欠片の煌めき

海辺に流れ着くものたちに
惹かれるようになったのは、仕事を辞めて
竹富島に住んでいた15年前のこと。

当時働いていた民宿の小物屋で販売する
アクセサリーを作る為に、
毎日のように大好きな浜辺に行って
材料となる貝殻や珊瑚の欠片を
拾っていました。

水彩絵の具で塗ったような淡い色の貝殻や
誰かが、わざと描いたのかなと思う位、
面白い模様の貝殻。

偶発的に生まれた形が
人の顔や、生き物に見えたり。

色々な事が不思議で楽しくて堪らなかった。

海辺の欠片たちは、命を終えたものだけれど
私の目には、生き生きとした光で
映っていました。


島で暮らす前
仕事をしていた頃の私は
人や自分の心の中にある黒い部分を見ては
うんざりしたり、
人と比べて劣等感を抱いてしまったり
上手くいかない事が続いて

なんて、つまらない世界なんだろうって
思っていた時期がありました。

けれど、島に移住をして
様々な体験をしたり
海辺に流れ着いた欠片たちに
想いを馳せるようになってから

海や森も空も
色々なものが繋がっているんだと
実感するようになりました。

そして、

同じものでも、人や生き物によって
見え方や感じ方が違う。
だからこそ、この世界は面白いんだなと
思うようになりました。

この気持ちを誰かにも届けたい。

それぞれの欠片が持っている美しさや
面白さを伝える事で
少しでも、誰かの光になれたらいいな。

そんな想いで「欠片の煌めき」と、名付けた
アクセサリーが生まれました。

誰の真似でもない
自分自身の中から湧き上がるものを
カタチにしています。

流れ着いた、そのままの形を活かし
片面に漆と純金を施して
室(むろ)に入れ数週間、乾燥と塗りを
繰り返しながら、制作しています。

2つの欠片を組み合わせたり、補修をしたり
新たな造形として生み出す事もしています。

出来上がったアクセサリーには
そこから感じるものを言葉で表現をして
それぞれに名前をつけました。

人によって、見え方や感じ方が違うけれど
1つの欠片から広がってゆく世界を
共有できたらいいなと思っています。

海辺の欠片たちが、誰かの手元へ渡り
そして、その方から
温かいお言葉を頂いた時

何とも言えぬ
柔らかな色に心が満たされます。

命を終えたものたちの
巡りめぐってゆく姿が
とても愛おしく感じる瞬間です。


Tida Panaは、ブランドを立ち上げてから
10年以上、SNSなど表立った活動は
してこなく、ほとんど実店舗での販売で
細々と貝殻や珊瑚の欠片で
アクセサリーを作り続けてきました。

今更、遅いのかもしれないけれど

それでも、私は
欠片たちを拾いあげ
別の形として誰かに届ける事が
自身の、つとめなんだと、
しっかりとした軸を感じています。

これからも
色々な作品を含め
海辺に流れ着く欠片たちの
アクセサリーを作り続けます。




















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2009年に西表島に移住し 海辺に流れ着いた貝殻や珊瑚などでアクセサリーを制作して販売をしています。 主にインスタで発信をしていますが、 noteでは海辺の欠片絵本シリーズを発表したり、制作しているアクセサリーについての裏話や島での暮らしなどを書いていきます。