Tida Pana 西表島のたからもの

2009年西表島に移住。 海辺に流れ着いた貝殻や珊瑚などの欠片を紡ぎ、西表島アクセサリ…

Tida Pana 西表島のたからもの

2009年西表島に移住。 海辺に流れ着いた貝殻や珊瑚などの欠片を紡ぎ、西表島アクセサリーブランドとして 販売しています。 noteでは作品について、島の暮らしなどを書いていきます。               Instagramアカウントは、tida_pana

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無限に広がる写しの世界「ファンタジア」

海辺には、珊瑚や貝殻、流木や植物の種 石ころや砂、人工物など 様々な造形が溢れていて 同じものでも、よーく見ると 同じようでいて、同じではない。 ひとつひとつ違う、という事が とても面白いなと思う。 Tida Panaは、その面白さを伝えたくて 2009年から、海辺の欠片たちを拾いあげて アクセサリーにしています。 割れていたり色あせていたり 形が伴わない貝殻や珊瑚を 拾いあげているけれど、 制作してゆく中で時代も進んでいき だんだんと、自分の中に芽生えてきた思いがあり

    • 前へ進む

      変化の時は 自分の人生を振り返る事が多くなる。 大切なものと捨て去らなければならないものがハッキリと見えてくる。 私は20代前半まで、ずっと 生きづらさを感じていました。 何一つ得意なものが無く 勉強もスポーツも苦手。 覚えが悪く、いつもモタモタとしてしまう。 泣き虫で言いたい事を言葉に出す事ができなくてコミュニケーション能力が低かった。 それが原因で傷ついた事もあるし 逆に傷つけてしまった事もある。 学校の先生や周りの大人から可愛いがられるタイプでもなく、異性からモ

      • アンティーク家具との出会い

        家を建てる事が決まってから 自分達の未来の姿を たくさん想像するようになった。 10年、20年、30年、40年後…と 2人で、どんな暮らしをしていたいのか どんな生き方をしたいのか たくさん考えるようになった。 互いの、老いや死についても たくさん話し合うようになった。 私達夫婦にとって一緒に食事をする事や 共に過ごす時間や空間は、とても大切。 時を重ねる事を味わい愛でられる アンティークの家具が、 我が家にあったらいいね。と、 まずは、一番重要なダイニングチェアと

        • 珊金平糖(さんこんぺいとう)

          海辺に流れ着いた 真っ白に風化している珊瑚を 手作業で、小さく、まーるくして 金平糖のような形に仕立てた装身具。 珊金平糖を制作する、きっかけとなったのは、かれこれ9年位前のこと。 知人から、お土産を頂いた事が 始まりでした。 何が入ってるのかなぁと包みを外すと… 大きな大きな、真っ白い金平糖が 透明の瓶いっぱいに入っていました。 金平糖といったら、 小さくてカラフルなもの というイメージだったので、 初めて見るその姿に、とても驚きました。 瓶から、ひとつぶ取り出

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        • 西表島での暮らし
          3本
        • Tida Panaのアクセサリー
          5本
        • 海辺の欠片絵本
          2本

        記事

          アンティークのような欠片たち

          海辺に流れ着く貝殻たちに 魅かれる理由は ひとつひとつの欠片が アンティークのように 時を感じさせてくれるから。 ・ ・ ・ 私は高校生の頃から 古いものが大好きでした。 高価なブランド品に憧れる年頃 にも関わらず、そういったものに 全く興味がなく、 いつの時代のものか分からない 古い家具や食器、雑貨などに夢中でした。 その頃住んでいた家の近くには お洒落なアンティークのお店が 無かったので、駅周辺にある質屋に よく行っていました。 店内に入ったら、貴金属やブランド品

          アンティークのような欠片たち

          原点は欠片の煌めき

          海辺に流れ着くものたちに 惹かれるようになったのは、仕事を辞めて 竹富島に住んでいた15年前のこと。 当時働いていた民宿の小物屋で販売する アクセサリーを作る為に、 毎日のように大好きな浜辺に行って 材料となる貝殻や珊瑚の欠片を 拾っていました。 水彩絵の具で塗ったような淡い色の貝殻や 誰かが、わざと描いたのかなと思う位、 面白い模様の貝殻。 偶発的に生まれた形が 人の顔や、生き物に見えたり。 色々な事が不思議で楽しくて堪らなかった。 海辺の欠片たちは、命を終えたも

          海辺の欠片絵本 「雨」

          私は、てるてる坊主。 明日、晴れますようにって、 お願いされたんだけど、 雨降っちゃったぁ。 ごめんなしゃい… 。 しょぼーん💧 でもカタツムリさんは、 嬉しそうだよ☆

          海辺の欠片絵本 「雨」

          鱗Rin

          海辺に、ひらひらと落ちている ナンヨウブダイの青い鱗 「まるで、人魚が落としていったみたいに 綺麗なんだよ」 と言う、夫のひと言から始まりました。 時々、海に潜って その日に食べる分だけの魚を 獲ってきてくれるのですが、 私は、夫が海辺で捌くところを 実際に見た事がなかったので、 仕事が終わった後の夕方に 見に行く事になりました。 さっきまで海の中で泳いでいた 大きなナンヨウブダイ。 ガリガリと鱗を剥がしては ひらひらと海辺に落ちてゆく。 白い砂浜に散りばめられ

          海辺の欠片絵本 「大荒れ」

          晴れたと思ったら 今度は雪が降ってきたよ あの島までは、もうすぐだ よいしょっ!よいしょっ! 今日の海は荒れてるから 漕ぐのが大変だよぉ。

          海辺の欠片絵本 「大荒れ」

          あえて時間をかける

          Tida Panaが誕生した初期の頃から 制作している、さんご玉のお話し。 西表島の海辺には沢山の珊瑚の欠片が 流れ着いています。 この珊瑚をパーツとして アクセサリーを作りたいなと思い ビーズを探していたのですが、 当時、材料を仕入れているお店には 加工された珊瑚のビーズしか 売っていませんでした。 今まで沖縄の海の中を あまり見た事が無かった私にとっては 珊瑚といったら、海辺に流れ着いて風化した 艶の無い真っ白なもの。 色々な店に行って探してみたけれど その真っ

          西表島での暮らし

          私の住んでいる西表島は 海も森も、とても豊かです。 美しい珊瑚に沢山の魚やウミガメたち、 森には様々な滝があって 生き物を観察したりカヤックを漕いだり 沢登りしたりと 自然を身近に感じられる場所です。 私は小さい頃から泳ぎや運動が苦手で どちらかというと、インドア派なのですが、 休みの日は時々、夫と一緒に海や森で遊んで 色々な体験をするようにしています。 それは、 いつもと違う視点で世界を見る事は ドキドキしたり 怖かったりするけれど、 何か大切な感覚を得られる気がす

          はじめまして。

          Tida Pana 西表島のたからもの  と申します。 沖縄の離島、西表島で暮らしながら、海辺に流れ着いた貝殻や珊瑚などで、アクセサリーを制作、販売をしています。 海辺の欠片たちが、大好きで、 幼い子供のようにキャッキャ言いながら貝殻を拾ったり、漂着物を使って絵本のようにしてみたり、海の側で楽しんでいます。 主にインスタで発信をしているのですが、こちらでは、海辺の欠片絵本シリーズと制作しているアクセサリーのそれぞれのコンセプトや詳細をまとめていこうと思っています。