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珊金平糖(さんこんぺいとう)


海辺に流れ着いた
真っ白に風化している珊瑚を
手作業で、小さく、まーるくして
金平糖のような形に仕立てた装身具。

珊金平糖を制作する、きっかけとなったのは、かれこれ9年位前のこと。

知人から、お土産を頂いた事が
始まりでした。

何が入ってるのかなぁと包みを外すと…

大きな大きな、真っ白い金平糖が
透明の瓶いっぱいに入っていました。


金平糖といったら、
小さくてカラフルなもの
というイメージだったので、
初めて見るその姿に、とても驚きました。

瓶から、ひとつぶ取り出してみると
質感が、まるで海辺に流れ着いている
白い珊瑚のよう。

思わず
「わぁ♪なんて可愛いんだろう♪♪」って、いい年して、大はしゃぎしてしまいました。

カランコロンと口にほおばり
毎日、瓶の中を眺めながら
楽しんでいたのですが

だんだんと数が減ってゆく様子を見て
少し切ない気持ちに…。

そんな時に、ふと

珊瑚のような金平糖は
食べて無くなってしまうけれど

金平糖のような珊瑚だったら
ずっと眺めていられる

珊瑚で金平糖の形を作って
アクセサリーにしたら面白いな!

と、ひらめいたのです。

そして金平糖について調べていると

昔は、お砂糖が貴重だったので
おめでたいお菓子として贈りものに
利用されてきたという事を知り

今までのTida Panaには無かった
ブライダルラインを作ってみたいと
思うようになりました。

ながく使って頂けるよう金具は全て14kgfに

洋装にも和装にも合わせやすく
主張しすぎず存在感のあるデザインにしたいと、あれこれ思考錯誤して

2014年の2月
珊金平糖シリーズが生まれました。


珊金平糖に使用する珊瑚の欠片は、
どんなものでもいい
というわけでは、ありません。

珊瑚の種類、色、質感
それぞれ拘りを持って選び
海辺から拾いあげて、
手作業で小さな、さんご玉を作り
ひとつずつ組み合わせています。

出来上がるのに、とても時間がかかるので
沢山作る事はできませんが、
ひとつひとつ想いを込めながら
作りあげています。

大切な人への贈り物や、ご自身の記念日に。
もちろん、普段使いにも。

お菓子ではありませんが、
珊瑚でできた金平糖を選んで頂けると
嬉しいです。

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