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適度な距離感

グループホームの選択
https://note.com/thisishikaru/n/nf7525118670d

☆グループホームに入居

1ヵ月後に会いに行くとお父さんは、
とても穏やかな顔をしていました
ちょっと安心しました


いつもみんながいるデイルームで過ごしていましたが、面会の時は自室で話をしました

自室に行くと尿のにおいがして、
カーテンにシミがあったので、
トイレがわからなかったんだと思いました


トイレの場所を言えば、1人でできていました
ご飯も出されたものを
自分で食べることができていました


お風呂や着替えは手伝えば、できていました
何を着たらいいのかがわからず、
シャツを着てトレーナーを着てなどの
順番もわからなくなっていたので、
声かけが必要でした


私も距離を取ったことで、
優しく接することができるようになりました
でも施設に入れたという
後ろめたさも正直ありました



自室ではお父さんは歌が上手くて好きだったので、
よく歌をかけて歌っていました
またノートに名前を書いたり、
私たちの名前を書いたりして、
お父さんが忘れないように何かしないとと
思ってやっていました



認知症になって、
家で日記を書き始めたこともありましたが、
それに付き合うのがしんどくなってやめてしまいました
ちゃんとやっとけばなーって後悔もしました


やっぱり心の余裕ってすごく大切なんだと
実感しています

誰でも一人の時間って大切ですよね

☆付きまとう罪悪感

罪悪感はありました


昔は施設とかがなかったから、
みんな家でみていたし、
布おむつだったから大変だったと言う話を
お母さんとかから聞いていました
随分、昔のことですが



どこかで、介護は家でするもの
家族だけでみるものという、固定概念ありました
だから余計に苦しかったんだと思います



昔と比べなくても、周りと比べてしまったり
親戚から文句を言われたりと、色々あります

私のお母さんも、お父さんの姉妹からは
散々いじめられたし、嫌がらせもされました


お父さんが認知症になっても放ったらかしでした
別にやってもらおうとも思っていませんでしたが
でも兄弟なんだからとは思っていました


☆帰るのがつらい

お父さんがグループホームに入ってから、
会いに行くと笑顔でした
3時間くらいはいました


平日はお母さんしか行ける人がいないから、
半日以上はいたようです


帰る時が一番つらいんです
『もう帰るんか?俺はここか?』

一緒に帰る?って毎回思いながら、
『ここであってるよ』と

後ろ髪をひかれる思いで帰りました


『また来るね』
『また来てな』


いつも外に出てからも、
ガラス窓から職員さんと手をふって
見送ってくれていました


この時の顔はやっぱり忘れられない


本当にこれでよかったのか
心の余裕ができたけれど、なんだか切ないような、
なんとも言えない感情がありました

家庭によって状況は様々です
これくらい大丈夫と思う人もいれば、
これは絶対無理だと思う人
どの思いも間違ってないと思います



周りの人や親戚から、
何を言われたとしても自分がどうしたいのか
そして在宅介護したいけれども、
できないということを認める勇気も大事です


無理して共倒れはやっぱりあってはならないと思う
誰が救われますか??




"施設に入れる"

そう思うから余計に辛くなる
施設で生活をしてもらう
介護はプロにお願いして、心を支えに行く

穏やかな時間をお互いに共有するために、
別々に暮らす選択をする


そしてまた一緒に暮らせるようになるかもしれない
在宅環境を整えて、在宅チームを作って
家族で住むこともできると思います

私のところがそうです



信頼して相談できる人を見つけて、
在宅介護をもう一度挑戦してもいい
無理ならまた違う選択肢があります


介護は老けたらやりすぎです
人に当たるようになったら離れた方がいいです
1人で抱え込まないことが大事


必ず信頼して相談できる人はいます
もっと周りを見る余裕を持ってみてください
自分の固くなった心をやわらかくして
自分からSOSを出せるようになりましょう


そのSOSを受け止めて助けてくれる人はいます


1人じゃないんだよ☺︎









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