認知症介護日記55 「祖母と父のアツい夜」

父と祖母が一緒に寝るようになってから、もう少しで2週間が経つだろうか?

本格的な夏が来る前のある日、僕が父に「熱帯夜の日は、ばあちゃんと一緒に寝た方がいいんやない?」と、提案したことがきっかけで2人は一緒に寝ることになった。

介護認定の判断材料の一つに、「1日のうち、どれほどの時間を介護や補助に費やしているか」というものがあった気がする。リビングにあるソファーとテーブルを改造して作られた簡易ベットで寝る祖母と、その隣で薄っぺらいマットで寝ている父を見ていると、これも介護に含まれるのだろうか?と考えてしまう。

僕は「あくまで一緒に寝るのは外気温が25度以上の夜だけでいいんよ?」と時々父に言っているが、父は祖母と一緒に寝ることで深夜や早朝の多動が抑えられると期待しているらしく、9月ぐらいまでは毎日一緒に寝るつもりらしい。

祖母も初めは「なんでこの歳になってから、あんたと寝んといけんの?」と文句を言っていたが、今は慣れたらしく何も文句を言わなくなった。

2人が隣あって仲良く寝ている姿を見ていると、以前誰かが「認知症介護は子育てみたいなものだ」と言っていたことを思い出した。








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