今読んでる本と、これから読む本(美味しそうな食べ物が出てくる小説やエッセイがやたら好き)
私は普段あまり本を買わない。なぜなら図書館に足繫く通っているから。
でも、この2冊は今、私の所有物として手元にある。
左の可愛らしい表紙のエッセイ集は、もともとは図書館で借りたのに、あまりゆっくり読むのでなかなか返却できず、延滞して怒られたため、仕方なく(?)本屋で購入した。
だって、まずはタイトルに心惹かれ、次に目次に心掴まれ、本文もなかなか読み進められなかったのだ。そんな経験できる本とは、あまり出会えない。
私は、女性作家の小説やエッセイにでてくる、美味しそうな食べ物がものすごく好きだ。
江國香織、恩田陸、川上未映子、銀色夏生、武田百合子、西加奈子、、、(敬称略、順不同)まだまだいらっしゃる。
料理家による「作ること」についてのエッセイも好きだが、作家によって純粋に「食べること」の愉しみについて綴られているものに、ことさら惹かれてしまう。
特別に好きなのは、言うまでもなく、川上弘美作品に出てくる美味しそうな食べ物。(ご自身も食べ物が出てくる作品が好きらしく、意識して書こうとしているのだとか。)
例えば『センセイの鞄』に出てくる「まぐろ納豆。蓮根のきんぴら。塩らっきょう」。高校生の私は、小さな居酒屋の情景を想像してうっとりした(思えば私の酒飲み人生は、あの時すでに始まっていた)。
このエッセイ集の中にも、美味しそうな食べ物がよく出てくる。
草餅、新蕎麦、みかんサンド…なんて序の口で、気を許していたら随所にいきなり出てきて、その度「むむっ」となる。
それがあまりにも楽しくて(途中で何か食べたり飲んだりして)、ついつい読むのが遅くなってしまった。図書館のおばちゃん、ごめんなさい。
そして右の「はじめての文学 川上弘美」という、若い読者のために著者が自選した作品集は、今日帰宅したらポストに届いていた。
(私は若い読者ではないけど)初めて読む作品が多いこの本の中には、どんな美味しそうな食べ物が出てくるのだろう。
ままならない日常と、今日の仕事の疲れによって放心していたが、今とてもうきうきしている。
このほかにも、図書館で借りて来た小説やエッセイがまだ数冊ある。
しばらくは、「川上弘美沼」から出られそうもない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?