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お星さまきらきらきらめく盆の夜

織姫と彦星は、年にたった一度しか逢えないというのに、よそ見をせずに一途に頑張っているのだ。

それなのに二人を赦してくれない、いい加減天の川を取っ払ってくれない神様は、ちょっといじわるすぎやしないかねーなんてことを考える。

明日は旧暦の七夕—と言いたいところだけれど、実際には今年は八月十四日が「旧暦の七月七日」になるらしい。とはいえ、コロナ禍でやらないところも多いんだけれども「七夕祭り」を八月七日頃にやる地区は日本全国に存在する。埼玉だと狭山とか小川とかふじみ野とか、有名どころだと宮城の仙台とか。そうそう、北海道もお祭りってほどじゃないけれど八月七夕地区が多かったと思う、私の地元とか。

TuneCore(音楽をサブスクとかに配信してくれる会社)が、年一くらいで無料配信キャンペーンをやってくれていて、それがこの時期に重なった。ので、せっかくなので「たなばたさま」をカバーというか、歌って配信することにした。

私は去年も童謡のカバーアルバムをリリースしていて、

今年もやろうと思っていたところだったもんで、丁度良かった。

この「たなばたさま」、作詞者の権藤はなよさんが「きんぎん砂」→「色のたんざく」と、幼い子が歌を覚えやすいように「」を繋げたりする工夫を重ねたのだという。深く考えたことなかったけれど、優しい。なんて優しい歌詞なのだろう。はなよさんの母性みたいなものがひしひしと伝わってくる。

「お星さま」の「さま」とか、「さらさら」という表現とか、そういったささやかなこだわりがいっそう、この曲を優しいものにしている。

「たなばたさま」、Wikipediaで読む限りけっこう揉めた?曲みたいだけれど、はなよさんが守りたかったものはきっとちゃんと守られて後世に伝わっていると思うので、安心してくださいね、そう言いたくなる。

ところで、お盆の頃にはペルセウス座流星群が降ると言う。

実家—じゃないんだけれど、やや複雑な事情があって腹違いの兄のところにある父の仏壇へのお供え物を、今年もくらづくり本舗から贈っておいた。

かにやとかふくさやとか彩果の宝石とかいろいろ迷ったんだけれど、「ちょうどいい塩梅」っていう詰め合わせをいろんなバリエーションで用意しているのは圧倒的にくらづくり本舗だ。なんやかんやもう何年もここからお供えを贈っている。

童謡とか文部省唱歌というものはどうしてこうも優しくって、亡くしてしまった思い出を蘇らせて、ああパパに逢いたいなと、そんな風に思わすのだろうとつくづく感じながら、私は「たなばたさま」を歌った。

「空からみてる」お星さまは、亡くした思い出たちなのかも知れない。


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テレビ埼玉のCMに出演しています。よかったら是非ご覧くださいね!


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