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ワーケーション?ステイケーション?観光地により長く滞在する醍醐味とは?

皆さん、こんにちわ!このたびザ・ワーケスタイルナビゲーターとしてワーケーションなどの魅力をお伝えしてまいります、高野美穂と申します。

私自身のこれまでの体験も織り交ぜ、たくさんの人のワーケスタイルをインタビューしつつ、日程の許す限り、The Workeで予約することができる宿への潜入レポートをしていきます!

自分のことを少し話すと、
「ワーケーション」という言葉ができる前から、国内各地、世界各地からリモートでお仕事をしてきました。タイのビーチでサイトを1つ作り上げたことも、バルセロナで書籍のイラスト依頼をしたこともいい思い出です。

また、無二の旅好きであることから、旅雑誌「るるぶ」「じゃらん」でライター、旅番組「旅チャンネル」にて構成作家兼リポーター、旅行業界誌「とーりまかし」にて編集ライターなど、あらゆる角度から「旅」と「観光業界」について関わる機会を得てきました。2013年より7年間、ヨーロッパに暮らしたことから、外から見える、日本観光についても意見を持つようになりました。

まだまだその定義が曖昧な「ワーケーション」という言葉。宿にとっても、私たちにとっても概念が固まりきる前のこの状態を、楽しく思案し、お互いにとっての楽しさを最大化していくためのハブとして、この連載が貢献できたら、こんなに幸せなことはありません!

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海が見える場所でのワーケーションはやっぱり定番?気持ちのいい空間で、普段とは違うひらめきも?

年末年始のスキー旅行を10泊に。後半、両親はリモートワーク@ロッジ

改めて、「ワーケーション」とはなにを指すのでしょうか?

この言葉は、英語ではなく、「ワーク」と「バケーション」を合わせて日本で出来上がった造語です。そんなことができるの?どんな人がやっているの?など、周囲に経験者が少ない場合、疑問の声が聞こえてきそうです。

確かに、この2つは、完全に同時に行うことはできず、実際には、

〇景色のいいリゾート地(海岸や高原など)
〇温泉のある旅館(全国の温泉宿)
〇いつもとは風土の違うところ(沖縄や北海道など)

にて、リモートワークでいつも通りにお仕事を行い、隙間時間に、普段の生活とは少し違う体験をする状態を呼んでいます。忙しさが少し緩やかな時期を選び、いつもよりは時短で働いて、多少の観光を入れ込む場合などもあります。

例えば、これまでであれば、年末年始に数泊だけ(もっともお宿が高い時期に)スキー場のロッジを予約して家族旅行に行っていたけれど、リモートワークが市民権を得た今、子供のお休みの許す範囲で、10泊予約。お正月休みが明けたあとは、そのロッジから仕事をし、会議にも出て、夕方にはスキー教室から帰ってきた子供のスキーの上達ぶりを見つつ、自分もナイターだけ滑る。夜は温泉に入る。10日もあるので、雪山だけではなく休日には地元のお祭りまで足を延ばして、家族全員でその土地にも少し詳しくなる。

こんなことが叶うのがワーケーションです。
考え方の転換で、たくさんの幸せなシーンが待っていそうだと、わくわくしてこないでしょうか?

もちろん、仕事と休暇の境目を曖昧のするのにまだ慣れないという人もいるでしょう。そうした声も実際、まだまだたくさん耳にします。長期の休暇を取る習慣からして少ない私たち日本人にとっては、超えなくてはならない壁はまだまだあるかもしれませんが、その価値観を職場の皆で乗り越えることができれば、費用を抑えつつ、全員の幸せ度をアップすることができるかもしれません。

春の桜、秋の紅葉。
時期を選べば、仕事の合間に天国のような光景も

例えば、筆者はここ数年、よく京都でワーケーションをしています。主にコンテンツ制作をしていますが、早起きしてその日のタスクを予定より早く終えられた時は、ササっと調べて近所のお寺の参拝に。数泊だと盛りの時期が読みづらい桜や紅葉も、ベストのタイミングをキャッチすることができます。

そして、なにを隠そう、この記事も、京都から書いています。

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春の桜と秋の紅葉。桜の時期と合わせて世界中の旅好きが好む時期なので、今後の混雑は不明。個人的には、近年のSFのような京都はそろそろ終わりにして、国際色豊かな観光客に出会いたい

「仕事環境」は宿泊する部屋に限らない

温泉宿や、リゾートホテルで仕事をするというのは今ひとつイメージが湧かない人もいるかもしれません。事実、もともと仕事向けに作られた施設ではないところがほとんどなので、ネットワークが弱かったり、ちゃぶ台しかないなどということも珍しくはありません。
そんな時は、宿と仕事場を別に設けるという方法もあります。

例えば、今回の滞在で、私は京都市内のコワーキングプレイスを活用しました。まだWeWorkの進出もない(2021年8月時点)京都エリアでは、独自のコワーキング展開が楽しめます。もっと、ワーケーションの文化がこの地に根付いたら、より京都らしいコワーキングが、洛外にも増えてくるのではないかと期待が膨らみます!
今でも、有名なお庭でちょっとお仕事…なんていうのも、粋かもしれません。

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Space Kante
自習室や、図書館、時間貸しの会議室もあり。おしゃれな空間で、錦市場やその周辺のグルメスポットからも近いので、ゆっくりと一日仕事をしたい時にはお勧め。ただし、防音にできる個室はないのが残念。

ドロップイン1日プラン: 1,000円(2021年8月当時)

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コネクト京都
ナチュラル系なインテリア、コネクト京都。オフィスコーヒーがおいてあったりと、アットホーム。著者は、当日ラジオのリモート収録の予定があったので、こちらを利用し、防音のブースを活用した。

3時間: 1,100円(2021年8月当時)

京町屋でのワーケーションはいかに?

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ここからは、まさに現在滞在している「NAZUNA 椿通」さんについてご紹介します。

椿通」は、新幹線の到着する京都駅から、バスで6ストップ、時間にして15分程度の位置にあります。バスのルートもいくつかあり、本格的にインバウンドが戻ってきたあとでも、さほど長い時間待つことなく、スムーズに宿入りが叶うでしょう。他の町屋さんと違い、きちんとフロント機能があるので、チェックイン時間に縛られないのは魅力です。

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京都のお庭をイメージしていると思われるフロント周りの小スペース。広くないながらもセンスがうかがえる

最寄りのバス停は徒歩1~2分のところに位置し、ここから、デパートや錦市場のある繁華街、烏丸や、先斗町、祇園、清水寺にも近い、京都河原町まで気軽に出ていくことができます。つまり、街のど真ん中に滞在しているというよりは、「少し移動するとなんでもある」立地。徒歩で行ける最寄り駅四条大宮駅は、通称「嵐電」とよばれる、鎌倉の江ノ電のような電車の終着駅でもあり、他の鉄道とは違った風情を感じながら、世界的観光地である渡月橋有する、嵐山まで移動することができます。

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鴨川。バスで15分くらい。夏には涼をとりながら川床を楽しめる場所。

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嵐山。いつきても気持ちのいい場所。

周囲は住宅街であり、コンビニやスーパー、酒屋に地元で大人気のパン屋さん、「セアブラノ神」という京都発祥のラーメンの名店、スーパー銭湯(温泉!)まであるので、日常の必需品調達に事欠くことはありません。おこもりのワーケーションは半径500メートルくらいの便利さが大切なので、そうした意味では満足な環境です。

島原遊郭に、新撰組?徒歩圏内も観光の宝庫!

現在は住宅地であっても、ここは京都。歴史をさかのぼれば、壬生という土地は新選組と関わりが。また南へ下れば、格式の高いことで知られた島原遊郭がその足跡を残します。特に、柳と大門の残り方は特筆すべきものがあり、かつての写真をカラーにすると、まさにそのまま。よければ、検索してみてください。

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椿通のおすすめポイント3つ

それでは、京町屋の滞在で素敵なポイントを3つ、挙げてみます。

ポイント1: 寝ぼけたまま、私道を歩いて整頓されたラウンジにコーヒーを取りにいける!
古さの残る小道にみえて、ここはホテルの敷地内。多少ボケッとしていても安全なので、目が覚めたら、トコトコとコーヒーを取りに行けます。

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ポイント2: お仕事時々お風呂!
土間に隣接する半露天風呂で、疲れも、悔しさも、寂しさも??洗い流せる!個人的に、ワーケーションにお風呂は必須!簡単な気分転換に何度でもお風呂を楽しめます♪

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ポイント3: ご飯のバリエーションが多い!
余裕のある日は割烹へいき、時間のない日は宅配をとる。地元で人気のカレー屋さんも、京風のラーメン屋さんにも行っちゃう!忙しくワーク多めの滞在であっても、食で満足できる場所です。

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ワーケーションTIPS!

ワーケーションを楽に楽しくするTIPSも少しづつご紹介!

長めにいるとなにかと溜まってしまう荷物。私は、段ボール1箱分を、最終日に宅配便で送ってしまいます。こうすれば、地元のお野菜や、地域ならではの調味料なども、重さに躊躇せずに購入することができて、ワーケーションが終わったあとにも、気に入った地域の魅力を楽しめておすすめです。ご家族の満足度にも貢献?!

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今後も、The Workeで予約することができる宿への潜入レポートや、ワーケーション・ステイケーションに関する情報の発信をしていきます!

それでは、またどこかのワーケーション報告でお会いしましょう♪

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ザ・ワーケスタイルナビゲーター: 高野 美穂

~Traveling or Thinking about Traveling~
20代前半よりワークスタイルに強く関心をもち、働く場所やオンとオフの境目にこだわらない、今でいう「ワーケーション」を体現し続けている。旅チャンネルの構成作家兼リポーター、リクルート社発行「じゃらん」、旅業界ジャーナル「とーりまかし」での編集ライターなど、様々な角度から観光業界について考察を続ける。

2013年より7年間ロンドンで暮らし、在宅/リモートワーク、長めのバケーションが当たり前の人々と日常的に過ごすことで、コロナ禍の到来よりも早く、国民総ワーケーション状態に慣れた存在となる。

現在は、日本最大級のコミュニティーFM「レインボータウンFM」FM88.5MHzにて、2つの番組をもち、コンテンツ制作の傍ら、独自の情報発信を行っている。自治体からの依頼で、ワーケーションアドバイスに出向くことも。日本旅と食を海外に向けて発信するのがライフワーク。

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