Mano

毎日寝ぼけ眼

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物語が可能にすること(映画のネタバレ有)

(2023.6.9)  『湯を沸かすほどの熱い愛』を久しぶりに見返した。かなり泣いた。だがラストで涙が引っ込んだ。「こんな話だっけ?」 以下、簡単なあらすじである。  結局双葉は亡くなり、銭湯で彼女の葬式を執り行う。そして、家族みんなで銭湯に浸かっているシーンとなる。亜澄と、一浩の連れ子である鮎子は、「あったかいね」と言い合う。その後、カメラは葬式の際に双葉の周りに散りばめられていた花びらをたどり、銭湯の窯にフォーカスされる。燃え上がった火をバックに、タイトルコール。

    • 無題

       こういうことをSNSにアップするのはよくないと思うが、何か証のようなものとして残しておきたいと思う。今日は父の命日だった。父が死んで、11年が経った。  母と祖母が命日にお墓参りに行くということを聞いて、大学の時間割とその他の予定がないことを確認して、前々から予定を空けておいていた。スケジュールを遡ると、去年も当日にお墓参りに行っていた。けれど、今年はなんだか気持ちが落ち着かなかった。スケジュールを見て、確実にその日が近づいていることを意味なく意識していた。  その日は

      • 友人から手紙をもらった

         長い春休みが終わって大学2年生になり、やっと授業が始まった。  1限の授業を終え、東京駅の丸善に寄って本を買い、駅のホームで久しぶりに祖母に電話をし、電車に乗った。早速トートバックから、丸善で買った又吉の新作エッセイ集を取り出す。読みにくい感じがするので、まず帯を取り本に挟む。カバーを外して装丁を眺めてみたりする。  読み始めて数分、なんだかうとうとし始めた。当たり前だと思う。6時に起きて、満員電車の中座れずに1時間半立ちっぱなしだったから。すぐさま本を閉じて、目を瞑る

        • David(Michelangelo)との出会い

          イタリア旅行してきました。宿泊はローマだったんですが、2日目はフィレンツェにも。 旅行の前は、大学のテスト週間(レポート地獄)(前日までレポート書いてた)とサークルの撮影があって、本当に予習何もせず、何が見れるのかどこに行くのか何もわからずとりあえず荷造り…って感じで。アテネの学堂、、の本物見れるらしい?くらいしかわからなかった。 2日目。朝5時半起きで、ローマから1時間半くらいかけてフィレンツェへ。その前も色々あったけど、それは省いて省いて、アカデミア美術館に到着。その

        物語が可能にすること(映画のネタバレ有)

          複雑なものは複雑なままで

           要約の問題を解くとき、人に何かを説明するとき、レポートの結論を書くとき、他人をみるとき。私たちはわかりやすいように一つにまとめる。できるだけわかりやすいように言い換える。  去年の12月中旬、監督玉田真也、脚本アサダアツシの「そばかす」という映画をみた。恋愛に興味もないししたいとも思わないという主人公の話だ。  いわゆるその主人公は、アロマンティック・アセクシュアルというセクシュアリティを持つ。他者に恋愛感情を持たないアロマンティックと、他者に性的感情を抱かないアセクシュ

          複雑なものは複雑なままで

          むずフェミ 女について

          まず、この前でっかい楽器を持った友達と新宿を歩いてて絡まれたときの話をしよう。私もその友達も性別は女。絡んできた人は男。その後、その子が、「あの場に男がいたらまた違ったかもね」みたいなこと言ってて、カッチーンときた(古っ)。その子にじゃなくて、その絡んできた人に対してね。その人は、まあ変なやつっていうのは確定だし、男の人に対してもそうやってるのかもしれないけど。なんで私はムキムキゴリタトゥー200cm男じゃないんだろうって本気で思った。だって私がムキムキゴリタトゥー200cm

          むずフェミ 女について

          ブラックコーヒーを飲めるようになりたい

           去年の冬、ブラックコーヒーを飲めるようになりたいと思って練習していた時期があった。きっかけは鎌倉にある"みにこむ"という喫茶店に行ったときのはなし…。みにこむは私の母が小さい頃からあるお店で、入口にはレオナルドダヴィンチがコーヒーを飲んでる絵が飾られていた。そのお店の伝票の後ろにコーヒーの種類が色々書いてあったのを見て、「ああ私そういえばコーヒー飲めないな」って思ったのがきっかけだった。  母にその話をしたら、「確かに大人になってもコーヒーにミルクとか砂糖とかドバドバ入れて

          ブラックコーヒーを飲めるようになりたい

          又吉が結構好きだっていう話

           又吉が結構好き、っていうのを最近いろんな人に話している。  2022年の2月、受験が終わった後に通う頻度が増えた地元の図書館でハードカバー版の「人間」の表紙に惹かれて借りたのが全ての始まりだった。タイトルはシンプルなのに、表紙がなんだか少し不気味だった。  しかし、一緒に借りた橋本治の「人はなぜ『美しい』がわかるのか」の、いわゆる橋本節に足を引っ張られ、貸出期間内に読み終えることができなかった。そのため、その二つは返却。「人間」はブックオフで購入し、続きは自分の手元で、

          又吉が結構好きだっていう話

          タトゥーをいれようよ

          結構前から見ているタトゥースタジオのyoutubeチャンネルがあって、そのチャンネルがすごくいい。スタジオに置いてあるものもこだわりがすごくあって、タトゥーアーティスト・スタッフのそれぞれの好きなものをお互いに尊重しあいながらそれを共有する感じ。とにかく見ていて楽しいし、出てくる登場人物全てがかっこいい。 大学生になって、東京の方に毎日出るようになって、活動範囲も増えた。帰りにそのスタジオに所属しているタトゥーアーティストの展示を見に行ったりできる。 私、浅野忠信も結構好

          タトゥーをいれようよ

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          どうも、こんにちは。(ぎこちなっ)  少し前はnoteよりおそらく普及していないであろうはてなブログを使っていたんですが、あり得ないくらい使い勝手が悪過ぎてもう使ってないので、結局noteにしました。 最近すごい思うのが、自分の考えたことって結構忘れちゃうし、言語化しないでほっとくと、いざ人に喋ったときに意外に辻褄があってなかったみたいなことがあるってことです。 ちなみにユーミンはメモ帳を持ち歩いてるけど、結局頭の中に残ってるフレーズが曲になるらしい、忘れちゃったものはそ

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