ゴリゴリの完璧主義者による「完璧主義」のトリセツ
「完璧主義」はここ最近で最も忌み嫌われている心理特徴の一つである。
完璧主義にはデメリットしかないのでさっさと治した方が良いとか、治したいとか、ネットを開けばそんな記事ばかり出てくる。
しかし、完璧主義は個人が持つ思考の癖のようなものだから治すとか治さないとか、そういう次元の話ではないと筆者は考えている。
今回は、ゴリゴリの完璧主義者である筆者がたどり着いた完璧主義との共存方法を紹介しようと思う。
完璧主義が故にいつまで経っても先に進められない
完璧主義あるあるだと思うが、この性質が故に完璧主義持ちは「完璧な準備」ができるまで行動を起こすことができない。
そして、「完璧な準備」などできるわけがないので完璧主義持ちが行動を起こせる日は永遠にやってこない。
行動を起こせなかったら、望む未来もやって来ない。
このようなことから完璧主義を持つことは忌み嫌われているようだ。
日本人に特別多い「完璧主義」という性質
アメリカの調査会社Gappupが手がける、個人の持つ性質を診断するための「ストレングスファインダー」というウェブテストには完璧主義とほぼほぼ同義と言っても過言ではない性質が含まれている。
「最上志向」である。
ストレングスファインダーについてはこちら:
Gallup社の統計によると「最上志向」は日本人に最もよくみられる性質であり、日本人の約3人に1人がこれを上位資質として持つらしい。
つまり、これは日本人の多くが完璧主義という性質を持ち合わせていることを意味するのではないだろうか。
そうであるならば、治せるものならば治した方がいいなどと言われてしまう、忌まわしの性質「完璧主義」に多くの日本人が苦しめられていることが推測できる。
ちなみに筆者はゴリゴリの完璧主義者である。
さて、今これを読んでいるあなたは完璧主義ではないしょうか?
「完璧主義を治す」なんて無理
ゴリゴリの完璧主義者の筆者だから言える、そうはいってもそう簡単に完璧主義を治すなんてできない。
ネットを巡回すると「マインドフルネスで完璧主義を手放す」とか「完璧主義を治すためのノート術」などありとあらゆる様々な方法が紹介されている。
完璧主義に苦しみに苦しめられ続けてきた筆者は、手当たり次第にこれらの方法を試してきた。
しかし、残念なことにどれにもさほど効果を感じられなかった。
そんな筆者であったが、ある一つの閃きに辿り着いたことで、長年に渡った完璧主義問題がついに雪解けの兆しが見え始めた。
たどり着いた「8割志向」
現在、筆者はざっくり「8割できたらOK」という心構えで何事にも取り組むようにしている。
「もう少し良くできるかも」「ここがちょっと気になる」となんとなく引っかかるようなことがあっても、「じゃあ具体的に何を、どのくらいすればいいか」が明確でない場合は目を瞑ってどんどん先に進むようにしている。
「最上志向」ならぬ「8割志向」である。
「完璧に仕上げていないのに先に進むなんて無理!恐ろしい!」という同士の声が聞こえてきそうだが、筆者は声を大にして「落ち着け、大丈夫だから」と伝えたい。
なぜなら我々は元来「完璧主義」であるが故に、力量を2割差し引いたところで最終的な出来が地まで落ちるなどということはあり得ず、8割を目指したところで割と良いものが出来上がるのだ。
これは完璧主義者の特権と言っても過言ではない。
元来のざっくり主義者がさらにざっくり2割差し引くのとは訳が違う。
安心してざっくり2割差し引いてしまおうではないか。
日々のトレーニングで完璧主義をどんどん手懐けていく
とはいえ、いきなり大事な仕事や勉強でざっくり8割主義を実践するのは難しいだろう。
なので、筆者はこのnoteでの投稿でこれのトレーニングをしている。
以前の筆者であれば「完璧な記事でなければ投稿できない」と思って投稿などしていなかっただろうが、ここはそのトレーニングの場とし「8割の出来でいいから投稿していく」を日々実践している。
いきなりこういったプラットフォームで全世界に向けて文章を投稿していくことにハードルを感じるなら、まずは「映画の感想を友人にLINEで伝える」や「自分のための読書メモを作成する」ようなことを8割の出来でやってみるのはどうだろうか?
最後に
完璧主義とは、優れたものをさらに最高のレベルまで高めるための性質である。
しかし、その一方で完璧主義は「完璧にならければ次へ進まない」というブレーキにもなりえる。
このブレーキはかなり強靭なので矯正しようとしても時間や労力ばかりかかってしまう。
それならば、これを自分でコントロールできるまでに手懐け、上手に付き合っていくのが賢明だと筆者は考える。
まずは自分に「8割でOK」を出すトレーニングからはじてみてはいかがだろうか?
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