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古本祭りで愛知の趣味人・狭田菱果の年賀はがきを拾う

 先日の四天王寺古本祭りで寸葉様より趣味人関連のはがきを何枚か購入した。この中で特に興味深かったのは趣味人・狭田菱果の年賀はがきが出品されていた点である。狭田は加賀紫水の発行していた『土の香』の第2巻第2号(1928年11月)に「旅のみきき」という文章を投稿しており(注1)、気になっていた。私が入手したのは昭和6年、昭和8年の年賀はがきであるが、以下に写真を掲載しておきたい。これらの年賀はがきから狭田が愛知県在住の趣味人であったことが分かった。

 以下の記事で紹介した『蒐集家名簿』(洛葉会、昭和6年)に狭田が載っているので引用してみたい。

年賀、自画像、名勝及自村の風景、民謡等葉書の通信交換
丹羽郡楽田村
狭田菱果

狭田は民俗に対して関心を持っていたので、『土の香』にも投稿したのだろう。

(注1)『土の香』については、私が発行した調査趣味誌『深夜の調べ』第1号の『土の香』総目次を参照。

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