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幻の『土の香』はハワイに有り?

 以下の記事で加賀紫水の発行していた雑誌『土の香』と同じ雑誌名で谷川(大場)磐雄の発行していた『土の香』のことを紹介したが、この雑誌は私が調べた範囲では図書館や研究機関に所蔵されていなかった。

 ところが、先日たまたまハワイ大学マノア校の梶山文庫に所蔵されていることを知って驚いた。文庫の説明によれば、梶山文庫は小説家・梶山季之の日本の移民、植民地関連資料の蔵書が寄贈されたものであるという。梶山文庫の蔵書リストに谷川磐雄/武田鋭二『土の香 性崇拝のおもかげ/烏城』(土の會/烏城援助會、1923年/1926年)が確認できる。これは1冊の本ではなく谷川磐雄の『土の香』と武田鋭二の『烏城』の2冊であろう。武田鋭二は岡山出身の人物で神保町オタさんの以下の記事で紹介されているように桂又三郎の発行した『あく趣味』にも参加している。上記の記事で紹介したように、谷川の『土の香』は5号まで発行されたことが分かっているが、梶山文庫には何号が所蔵されているのだろうか。

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