瀬尾 浩二郎(theodoorjp)

newQ代表(株式会社セオ商事)/ 哲学カルチャーマガジン「ニューQ」編集長 / UI…

瀬尾 浩二郎(theodoorjp)

newQ代表(株式会社セオ商事)/ 哲学カルチャーマガジン「ニューQ」編集長 / UI・UXデザイン https://newq.jp

マガジン

  • セオ商事の営業日誌

    • 66本

    セオ商事の、仕事と趣味の間の話しを連載します。UI/UX、デザイン、テクノロジー、哲学、その他プログレッシブな事柄をご紹介

  • ニューQ - 哲学カルチャーマガジン

    • 19本

    新しい問いを考える哲学カルチャーマガジン、ニューQのnoteです。創刊号は2018/12/20頃より書店にて販売開始予定です。

記事一覧

「こっそりと哲学に近づく」ときに考えていたこと

先日、永井玲衣さんと本屋B&Bで『メタフィジカルデザイン』の出版イベントをおこなった。本の発売日に恩師にあたる福田和也先生が亡くなり、それから出版イベントまでの…

発売日 〜 本が出るまで日記 54日目

9/20 金曜日 晴れ 最高気温 34℃ ついに発売日になってしまった。というわけで、本が出るまで日記は一旦ここまで。ぜひ手にとっていただけるとうれしいです...!!! 『…

映像について 〜 本が出るまで日記 53日目

9/19 木曜日 曇りときどき雨 最高気温 32℃ ワークショップと打合せをする合間に作業を進める。 夜は問いフェスで発表してもらった写真家、舞台作家の三野さんにオフィス…

夏の振り返り 〜 本が出るまで日記 52日目

9/18 水曜日 晴れ・雨 最高気温 35度 暑さ寒さも彼岸までといったものの、ニュースによれば今日の天気は観測史上一番遅い「都心で35度を超える日」だったとのこと。季節は…

福田和也先生のこと

本の発売日に恩師が亡くなってしまった。健康状態が良くないことはだいぶ前から伺っていたものの、近刊が出ていたこともありショックはとても大きく、とりあえずとんかつ屋…

発売まであと3日 〜 本が出るまで日記 50日目

9/17 火曜日 晴れ 最高気温 32度 気づいたら本の発売日まで、あと3日に迫ってしまった(これが公開されている頃には2日)!出版イベントの告知をしたりする。面白いイベン…

永井さんが働いていた頃のこと 〜 本が出るまで日記 49日目

コロナ渦がはじまる少し前から2年ほど、多いときは週2日ほど永井玲衣さんにnewQのメンバーとして働いてもらっていた時期がある。体感的にもっといたような気がするのは、ne…

ポメラ 〜 本が出るまで日記 48日目

9/15 日曜日 晴れ 最高気温 33度 久々にポメラを携えてカフェに向かい、告知用の文章を書く。そういえば本の草稿は大体ポメラで書いている。毎朝、ポメラを持ってカフェに…

IHコンロ 〜 本が出るまで日記 47日目

9/14 土曜日 晴れ 最高気温 33度 色々と仕事が終わらなくて、3連休に入ってようやく契約書のチェックと溜まっていた経理作業をおこなう。あと、長年の利用ですっかり調子…

ほんじょび 〜 本が出るまで日記 46日目

9/13 金曜日 晴れ 最高気温 35度 原稿の校正などをおこなっていたら、前職のHさんからボン・ジョヴィが人助けをしたニュース記事が送られてきた。Hさんは同い年なので、令…

チーズ月見 〜 本が出るまで日記 45日目

9/12 木曜日 晴れ 最高気温 34度 今日から、デザイナーの大島さんと自分のサポートとして、デザイナーのKさんに週2日ほど手伝ってもらうことになった。途中、Tさんも仕事…

あらためてそれが何であるか 〜 本が出るまで日記 44日目

9/11 水曜日 晴れ 最高気温 34度 午前に細々とした作業を進め、午後はワークショップを2つ行った。これは編集的な手つきなのだけど、テーマを一旦良く分からないものとし…

ビジネスアイデア 〜 本が出るまで日記 43日目

9/10 火曜日 晴れ 最高気温 33度 コーラを飲むと寝付きが悪いことに気がついてしまった。おそらくコーラに含まれるカフェインによる影響だと思う。そんなわけで、最近はス…

問いのキャッチコピー 〜 本が出るまで日記 42日目

9/9 月曜日 晴れ 最高気温 33度 会議で、問いの形をしたタグライン(マクドナルドの"i'm lovin' it"みたいなもの)を考えていた。実は問いの形をした名言は少なく、パッと…

お祝い 〜 本が出るまで日記 41日目

9/8 日曜日 晴れ 最高気温 33度 これはどこかであらためて書いてみようと思うのだけど、長らく通っている占い師に占ってもらった。 通っているとはいったものの、年に1回…

見本誌 〜 本が出るまで日記 40日目

9/7 土曜日 晴れ 最高気温 33度 見本紙がついに届く。実物を手に取ると感慨もひと塩。おそれ多くも服部一成さんに装丁していただいた表紙の印刷も素晴らしい。配色が偶然…

「こっそりと哲学に近づく」ときに考えていたこと

先日、永井玲衣さんと本屋B&Bで『メタフィジカルデザイン』の出版イベントをおこなった。本の発売日に恩師にあたる福田和也先生が亡くなり、それから出版イベントまでの10日ばかりの間に考えていたことは、自分にとって重要なことのような気がして、忘れ得る前に書き留めておこうと思う。とはいえ、何を考えていたのか具体的に言葉にするのが難しく、問いも見つかっていない。 なので、この期間にあったことを思いつくまま書き連ね、時系列をシャッフルしながら並べてみることにした。運が良ければ何か見つか

発売日 〜 本が出るまで日記 54日目

9/20 金曜日 晴れ 最高気温 34℃ ついに発売日になってしまった。というわけで、本が出るまで日記は一旦ここまで。ぜひ手にとっていただけるとうれしいです...!!! 『メタフィジカルデザイン』(左右社)新発売! そのように更新しようと思っていたものの、発売から3日後に書くことになってしまった。発売直前に仕事が立て込んで更新する余裕がなかったところに、恩師の訃報を聞くことになり色々と考え込んでいました。 簡単に物事の整理がつく気分ではなく、この日記を続けていたら解決

映像について 〜 本が出るまで日記 53日目

9/19 木曜日 曇りときどき雨 最高気温 32℃ ワークショップと打合せをする合間に作業を進める。 夜は問いフェスで発表してもらった写真家、舞台作家の三野さんにオフィスにお越し頂き、食事をしながら色々とお話する。ニューQの次号をつくるにあたって、どういうわけか動画を撮りたくなったものの、自分で試したところ撮影が下手すぎてこれは違うと気づき、昨年YAUのイベントで知り合った三野さんに相談させてもらうことになったのである。 随分と楽しく話していたけれど、まずはマルグリット

夏の振り返り 〜 本が出るまで日記 52日目

9/18 水曜日 晴れ・雨 最高気温 35度 暑さ寒さも彼岸までといったものの、ニュースによれば今日の天気は観測史上一番遅い「都心で35度を超える日」だったとのこと。季節は1年を4分割して、それぞれを占めるものとして存在していることになっているけれど、実態としては3分割して、冬と夏、そして残った1/3を春と秋が分け合う方が近いと思う。その分け方によれば、冬は12月から3月、夏は6月から9月、その隙間を埋めるように春は4月と5月、そして秋は10月と11月に存在することになる。

福田和也先生のこと

本の発売日に恩師が亡くなってしまった。健康状態が良くないことはだいぶ前から伺っていたものの、近刊が出ていたこともありショックはとても大きく、とりあえずとんかつ屋さんに入ってヒレカツ定食とビールを頼み、タマネギと鰹節にポン酢をかけただけのシンプルなお通しをつつきながら考え込み、夜は関内にある横丁ではないが老舗のそば屋に行くことにした。 自分はだいぶ不真面目な、そしてぼんやりとした学生だったので、先生について何か書くのは気が引けるのだけど、大学を卒業してからもその影響は大きく、

発売まであと3日 〜 本が出るまで日記 50日目

9/17 火曜日 晴れ 最高気温 32度 気づいたら本の発売日まで、あと3日に迫ってしまった(これが公開されている頃には2日)!出版イベントの告知をしたりする。面白いイベントになると思うので、来てくれるとうれしいです。 UI設計の仕事を粛々と行う。デザインを手伝ってもらっているKさんがいることで、作業が楽になってきた。夕方に元メンバーのLさんがオフィスに来て、今度とある企業で行うアクセシビリティ勉強会の打合せ。 夜はそのまま、社員のIさん、Oさんも加わり、一緒にご飯を食

永井さんが働いていた頃のこと 〜 本が出るまで日記 49日目

コロナ渦がはじまる少し前から2年ほど、多いときは週2日ほど永井玲衣さんにnewQのメンバーとして働いてもらっていた時期がある。体感的にもっといたような気がするのは、newQの哲学関連の仕事が軌道に乗り始める時期とちょうど重なるからかもしれない。この頃に色々と試したことが今回の本の原資になっていたりする。 さて、なんで永井さんの話を書くかというと、来る10/1にB&Bで開催する『メタフィジカルデザイン』の出版イベントのゲストが、他ならぬ永井さんだからである(面白いイベントにな

ポメラ 〜 本が出るまで日記 48日目

9/15 日曜日 晴れ 最高気温 33度 久々にポメラを携えてカフェに向かい、告知用の文章を書く。そういえば本の草稿は大体ポメラで書いている。毎朝、ポメラを持ってカフェに行き、1000 〜 2000字書いた原稿をPCに戻して手直しする(そして、ボツになったりならなかったり)。ということを去年はずっとやっていたと思う。 今年に入ってからは校正作業が殆どだったので、あまりポメラを持ち出す機会もなかったけど、久々に使うとやっぱり手に馴染むし、ちゃんとATOKの変換も入っているの

IHコンロ 〜 本が出るまで日記 47日目

9/14 土曜日 晴れ 最高気温 33度 色々と仕事が終わらなくて、3連休に入ってようやく契約書のチェックと溜まっていた経理作業をおこなう。あと、長年の利用ですっかり調子が悪くなってしまったIHコンロを取り替えるという一大工事があった。 取り替えたIHコンロに電源を入れると音声案内がはじまり、さらに丁寧なことにスイッチを切ろうとすると使用した電気代が表示されるようになっていた。音声はともかく、電気代の表示は本当に余計なので迷わず設定で非表示にした。設定は魚焼きグリルの隣を

ほんじょび 〜 本が出るまで日記 46日目

9/13 金曜日 晴れ 最高気温 35度 原稿の校正などをおこなっていたら、前職のHさんからボン・ジョヴィが人助けをしたニュース記事が送られてきた。Hさんは同い年なので、令和においてもなおビバリーヒルズ青春白書の話とかする仲だ。 実はボン・ジョヴィには自分も勝手ながら借りがある。その昔、前職で隣のチームが本屋の魅力を伝えるサイトを作成していたのだが、ネーミングが難航していた。何かアイデアがないかと言われ、自分が出したネーミング案とは「本屋をエンジョイする日和」を表す言葉と

チーズ月見 〜 本が出るまで日記 45日目

9/12 木曜日 晴れ 最高気温 34度 今日から、デザイナーの大島さんと自分のサポートとして、デザイナーのKさんに週2日ほど手伝ってもらうことになった。途中、Tさんも仕事の合間に立ち寄って少し賑やかなオフィスに。新規案件の打合せと定例など。 夜は自分と同じ姓の編集者であるSさんが遊びに来て、今井さんと3人で軽く飲んだりする。なんとなく世代論みたいなことに話が及んだとき、新しい老害としての就職氷河期世代(自分)は「後悔はするけれど、反省をしない世代」という傾向があるのに対

あらためてそれが何であるか 〜 本が出るまで日記 44日目

9/11 水曜日 晴れ 最高気温 34度 午前に細々とした作業を進め、午後はワークショップを2つ行った。これは編集的な手つきなのだけど、テーマを一旦良く分からないものとして捉え、あらためてそれが何であるか考える作業は楽しい。 例えば、次のニューQのタイトルは「暗号号」ということだけ決まっているけれど、最新の暗号技術を追いたいわけではなく、暗号の本質はなんであると言えそうか、暗号を考えることは何を考えていることになるのか、暗号という概念をとおして世界がどのように見えるか、と

ビジネスアイデア 〜 本が出るまで日記 43日目

9/10 火曜日 晴れ 最高気温 33度 コーラを飲むと寝付きが悪いことに気がついてしまった。おそらくコーラに含まれるカフェインによる影響だと思う。そんなわけで、最近はスプライトを飲むようになった。同じような話で、夜はカフェインレスのコーヒーにミルクを足したのを飲んでいたけれど、ついにはただ牛乳に氷を入れただけのものを飲んだりしている。 色んな理由で、より要素数の少ないものを手に取るというのは現代的な感覚だけれど、単純に量を減らすというのも一つの手段だ。何の話をしているか

問いのキャッチコピー 〜 本が出るまで日記 42日目

9/9 月曜日 晴れ 最高気温 33度 会議で、問いの形をしたタグライン(マクドナルドの"i'm lovin' it"みたいなもの)を考えていた。実は問いの形をした名言は少なく、パッと思いつくのは「ブルータスお前もか?」くらいだ。カエサルにしたって、ブルータスが裏切ったことをすでに知った上での問いかけなので、これは問いというよりただの驚きから漏れた言葉とも言える。 昔、人工知能のための哲学塾で、みんなで考えた問いを発表するという企画があった。イベントの終わりに出てきた問い

お祝い 〜 本が出るまで日記 41日目

9/8 日曜日 晴れ 最高気温 33度 これはどこかであらためて書いてみようと思うのだけど、長らく通っている占い師に占ってもらった。 通っているとはいったものの、年に1回くらい訪れて5000円を払い、そのときに気になることを見てもらうという内容で、最後に訪れたのは春頃。ちょっとしたコーチング代わりに話を聞いてもらっている。そのときに聞いたのは「はたして本がいつ完成するのか」という喫緊の課題で、結果は「もう完成かもしれないが、出るまでに思ったより時間がかかる。多分夏の終わり

見本誌 〜 本が出るまで日記 40日目

9/7 土曜日 晴れ 最高気温 33度 見本紙がついに届く。実物を手に取ると感慨もひと塩。おそれ多くも服部一成さんに装丁していただいた表紙の印刷も素晴らしい。配色が偶然にも学生の頃に乗っていたバイクと似てるのもうれしい。 不思議なもので、ゲラでは何度読み返しても気になるところがでてきたけれど、本になると細かいことがあまり気にならなくなる。本の情報が、フィルターを通したようにマイルドになって入ってくる気がする。文字どおり、気のせいかもしれないけれど・笑 本をパラパラと読み