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コーヒーと考察 Vol.37 - ヘルメットはどこに行った

もうかれこれ10年以上使っていた自転車用ヘルメットがどこかへ行ってしまいました。

その昔、片道10kmぐらい自転車通勤していたときに購入したBELLの一番価格の低いヘルメット。

当時はクロスバイクに乗っていたので少しスポーティーなタイプのものでした。

乗っていたクロスバイクの方が先に壊れてしまい、それ以降は自転車はママチャリに変更。ママチャリといっても30〜40年前ぐらいのブリヂストンのママチャリを自分なりに改造した唯一無二のママチャリです。

そんな自転車にスポーティーなヘルメットという周りから見ると変に思われかねないスタイルでずっと愛用してきました。


この4月から電車通勤になりました。

駅から少し離れたところに自転車置き場があります。そこに自転車を置いてヘルメットもハンドルのところにかけていました。

実はぼくは社会人になってから自転車に鍵をかけたことがありません。仮になくなったとしてもそんなに高価なものではないし、何よりユニークな自転車なのでどこかへ行ってしまうような自転車ではないと思っていたからです。

そんな感じなのでヘルメットも自転車にそのまま置くスタイルでした。

そのヘルメットが昨日なくなっていました。


ヘルメットがない。自転車はそこにあるのに。

あぁ。ついにこの時が来たのか。卒業式を迎えたかのような気持ちになりました。

普通、ヘルメットがなくなっていれば怒りの感情が沸々と湧き起こっても不思議ではないと思います。

ぼくの場合は違いました。

というのも自分の中で、自転車とヘルメットを屋外に鍵をかけずに置くことは社会実験のようなもの、とどこかで捉えていた節があるからです。

それなので、ヘルメットがなくなってしまったとき、「誰だ盗んだやつは!!!」というような感情よりも「ついにこの時が来てしまった」感の方が強かったのです。

今、「誰だ盗んだやつは!!!」と書きましたが、これも不思議ですよね。盗まれたとは断定できないのに、まず最初にくる考えは「誰かが盗んだ」になってしまう。

これは推定無罪にもつながる気がしています。世の中、推定無罪の原則なんてどこかへ風で飛ばされてしまっているかのようです。


さて、ぼくのヘルメットはどこに行ってしまったのでしょうか。

もしかしたら強風に飛ばされてしまったかもしれない(風は吹いていなかったようだけれど)。

もしかしたら隣の自転車の人が間違って持っていってしまったのかもしれない(自分のヘルメットがハンドルについていて、家に帰ったら2つヘルメットがあることに気づくようなおっちょこちょいの人もいるかもしれない。ぼくもおっちょこちょいだから可能性がゼロではないと思っています。今までにヘルメット2つになった経験はぼくはないけれど)。

もしかしたらヘルメットが、もうヘルメット人生が嫌になって家出したのかもしれない(こうなったらそのヘルメットを褒めてあげたい)。

う〜ん、どれも可能性は低いけれどゼロではない。世の中不思議なことがたくさん起こるから。


ということで、今度ヘルメットを買ったらGPS追跡できるようにして、どこでヘルメットが迷子になっているのかわかるようにするのもいいかなぁ。

なんて、そんな管理をしたところで虚しいだけな気がします。

次回ヘルメットを購入したら、とりあえずは強風に飛ばされないように、もう少し自転車にちゃんとつなげてあげよう。ヘルメットが家出したくならないように愛でてあげよう。


ぼくの自転車、ヘルメットを使っての些細な個人的社会プロジェクトはまだまだ続きます。

そして今回ちょっと新たな試みで、ヘルメット基金としてこの記事を有料に設定してみたいと思います。

このヘルメット基金でヘルメットを購入し、次はヘルメットがなくならずに済むのか、どこかへいってしまうのかを募金者の皆様は一緒に経験できます(笑)。


ヘルメットがどこかへ行ってしまったことで、考察する時間が与えられました。

予期せぬことは起こるもの。そんな時に物事をどうに捉えるか。

と、そんなことが言えるぐらいの余裕はまだある生活を送れていることに感謝しなければいけませんね。

ふ〜、コーヒー飲もう。


ということで有料記事にしたものの使い方、使われ方がいまいちわかっていません。

「ここから先は有料部分です」とぼくの画面にはこの下に表示されていますが、この先はいつもの<今日の誕生日>があるだけで記事はありません。

これも新たな試みです。投げ銭感覚で購読していただけたら幸いです。

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