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衣食住の思考フレームワーク

ロジカルシンキング

衣食住を整えるということにおいて、片づけは根幹をなしています。

この片づけは、むやみやたらに目の前のものをただ整理整頓するだけでは、収拾がつかなくなってしまったり、中途半端に終わってしまったり、途中で飽きてしまったり、やる気がそがれたりしてしまいます。

結果、挫折してしまう憂き目にあいやすいのです。

自分の内にある〝WHY〟(目的、大義、ゴール、価値観、アイデンティティなど)を中心として、それを補完する形で〝ロジカルシンキング〟を導入するといった手法が効果的になってきます。

見合った枠組みに当てはめて行うほうが、客観性を持って行えるし、その都度、脳のエネルギーが無駄に使われることも減るので、モチベーションに頼らずに、感情にも流されづらくなり、ある程度はシステマティックに行えます。

そして、その衣食住を整えるということにおける片づけに関して、効果的だなといえるのが、書籍『佐藤可士和の超整理術』(佐藤可士和/日経BPM)で紹介されているフレームワークになります。

片づけのフレームワーク

著者の佐藤可士和さんは日本が誇るグラフィックデザイナーです。

手がけたものの例として、ユニクロや楽天、セブンイレブン、今治タオルのディレクションがあります。

氏は書籍の中で、「空間の整理術」、「情報の整理術」、「思考の整理術」について語っています。

〝この本で僕が述べる整理術とは、整理のための整理ではなく、快適に生きるための本質的な方法論〟

〝「どうしてそんなに速く、たくさんの仕事を進められるのですか?」。よくこう聞かれるのですが、それはまさに、整理術の賜物といっていいでしょう。整理を徹底することで判断力が研ぎ澄まされ、仕事のスキルが格段に上がりました。〟

課題解決において、問題の本質をきちんと捉えるために、次のプロセスに沿って進めていくといいます。

1.状況把握
対象(クライアント)を問診して、現状に関する情報を得る。

2.視点導入
情報に、ある視点を持ち込んで並べ替え、問題の本質を突き止める。

3.課題設定
問題解決のために、クリアすべき課題を設定する。

図にすると、以下になります。


実生活への落とし込み


このフレームワークを使って、片づけをイメージトレーニングしていきます。

まずは1.状況把握です。

今回はクローゼットの衣類を選びます。

一旦、クローゼットから衣類を全部引っ張り出し、展開できる場所に全部を並べます。

次は2.視点導入です。

見える化した衣類に優先順位をつけていきます。

自分の場合ですと、まずは直近で頻繁に着ている服はプライオリティの一番上位に来るので、クローゼットに戻します。

だいたいは、これだけで基本的には、事足りる感じです。

次は、今は着ていないが、季節に沿って着るものになります。

こちらはプライオリティの2番目にきます。

これもクローゼットにもどします。

今だと、夏以外に着る薄手のシャツとかニット、セーター、コート、厚手のズボンといった所です。

次はスーツ類です。

自分は仕事柄、スーツは着る機会がなく、主に冠婚葬祭用のみになります。

しかし、年に数回は確実に着ています。

なので、こちらもクローゼットに戻します。

そうすると、おのずと残りの衣類はここ最近出番がないものとなってきます。

最後に使ったのがいつだったか思い出せないものや今後も明らかに使わないものが見えてきます。

ここでこうしたモノは手放す基準に該当します。

それでも、まだ踏ん切りがいまひとつ、つかないモノもあります。

そうしたモノはデッドラインを設けます。

自分の場合は3ヶ月、もしくは着る季節にならないと判断がつかないものもあるので、そうしたモノは季節が巡るまで箱にしまっておきます。

熟成期間といったところです。

こうして、上手く発酵が進むか、腐敗するかがわかります。

デッドラインがきても使わないものは、腐敗してしまったと判断して、その時は手放すようにします。

このように、フレームワークのプロセスに沿っていけば、型として実行できます。

やっていくうちに、上達する実感も得られるので、拍車がかかってきます。

ゲーム感覚で楽しく上達を感じられるということは、挫折しない秘訣となります。

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