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綺譚 水の女王の、時を超えた出会い

死を迎えた人間は、どうなるのだろうか。

銀河系の端っこにある、この地球に生まれ落ちた人間は、環境の良い国であれば80年、最大120年程度の肉体生活を過ごす。
その肉体生活を終えた後、通常の人間には見えない、様々な世界を体験する。そこは地球のまた異なる姿、パラレルワールドのような世界である。

それら数々の世界を体験し終えた後、ある者は、別の宇宙へと旅立つ。
またある者は、宇宙を創造する存在となり、様々な生命たちを迎える準備を進めていく。

興味深いことに、一部の者は再び、この地球の地上世界に戻ってくるという。

戻ってくるといっても、再び血肉が通う身体を持って生まれ落ちるわけではない。
一般の人間には見えない、精妙な身体を持つ存在としてやってくる。

精妙な身体は、肉体の身体よりも、長い時間をかけて暮らすことができる。
その身体を使って、地球という生命体の活動を多角的に支援していくのである。

地球という生命体も意思を持っている。
生きる目的も持っている。
ただ、その目的とは何なのか、人間の限られた知性では推し量るのは難しい。

そもそも人間だって、自らの生きる目的の全てを把握しているわけではない。
ということは、地球という生命も、自らの生きる目的の全てを把握しているわけではないのかもしれない。

この地上において、精妙な身体をもって活動している知的な存在たちが、数多く存在している。
地球の水の営みを担う「水の女王」は、そのうちの1人だった。

女王といっても、唯一の女王というわけではない。
無数にいる。
水の営みを、数多くの女王による協働で支援しているのだ。

女王のひとりは、ある人間の男の存在に気がついた。

海洋工学の研究者である。

人類は極端な海洋汚染を経験した。
魚貝類、海藻類、鯨やイルカなどの海生哺乳類はほぼ死に絶えた。
危険を事前に察知していた研究者のチームは、かろうじて生き残った海洋生物たちを救い出した。
巨大なケージ群に海さながらの環境を用意し、その中に海洋生物たちを移した。
この時代の技術でも、これが限界であった。

水の女王たちは、長年人類が積み重ねてきた海洋汚染を止めることができなかった。
人間たちの意思と行動が尊重される――それが地球という意思ある存在の取り決めだった。

いくら強大な力を備えている水の女王でも、地球の取り決めに従えば、人間たちの自由意志をさえぎることはできない。



霊的な視点でみると、地球は複数のレイヤー(層)で出来ている。
人間に見える物質的な地球を覆うように、「エーテル」と言われる、見えない層の地球がある。

このエーテルの地球と、物質の地球は相互に影響を受けている。
また、エーテルと言われる“見えない地球”が、実は物質的な地球のひな形であり、設計図となっているのだ。

ヨガで言う人間の身体の層と同じ構造だ。
ヨガでは、人間には物質で出来た細胞の肉体(アンナマヤ・コーシャ)だけでなく、その細胞の肉体のひな形となる設計図を司る、気(プラーナ)と呼ばれる半固体物質で出来たエーテル身体(プラーナマヤ・コーシャ)があると言われている。
このアンナマヤ・コーシャとプラーナマナ・コーシャは、相互に影響を受けている。

水の女王は、エーテルの地球に働きかけることができる存在だ。
この地球のひな形であり設計図が、きちんと機能するように活動する。それが水の女王の大事な仕事だ。

しかし、そんな超越的な存在である水の女王であっても、この物質的な地球に対してできることは、限られている。
そのため、彼女らは時に、人間の意識に働きかけて、地球を物理的に操作する人間の行動を変容させる。
これにより間接的に物質的な地球に影響を与えようというわけだ。

破壊された海を賦活させる方策を探るべく、力を注ぐ人間たち。
この海洋工学の研究者は、そのうちの1人である。
くだんの水の女王は、この男に目を付けたのだった。

水の女王は、男の夢を通じて、自らが持ちうる知恵を送り込んだ。
この地球を活かすもの――水の力。
ときには人の生命をも脅かすが、人も含めた全ての生命を滋養するもの。
それが水。

水の女王は、繰り返しこの研究者の意識に介入した。
介入するたびに、どこか懐かしい気分になった。

次第に思い出した。
この研究者は、彼女がかつて人間だった時に愛した男の子孫であった。
彼女が人間だったときの記憶がよみがえってきた。

遙か昔、人間社会においては、まだ海洋汚染が予兆として示されていた時のこと。
当時、血肉が通う身体を持っていた水の女王は、男と共に海洋研究者として、海の再生に尽くしていた。

世代と形を変えた出会いに、超越的な存在である水の女王さえも驚いた。
そういえば、あのときの男――つまりこの海洋研究者の先祖は、いま宇宙のどこにいるのだろうか。

彼女は、人には見えない涙を流した。
時を超越した深き縁による出会いと、まだ終わらぬ“2人”の仕事の奥深さを感じながら。

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■おまけ:トップ画像について

年に1度はふらりと訪れている、葉山の海岸にて。この女の子は水の女王ではありません(笑)。数年前に撮った写真なので、この子もそこそこ大きくなっているに違いありません。しかし海も、そして写真の右上に移っている江ノ島も、数年くらいでは変わりませんね。

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