お父さんの草野球は家族とご近所をつなぐコミュニティでした
皆さんにとって
スポーツって何ですか?
スポーツと聞いて何を想像しますか?
そしてもう一つ。
「スポーツ」を「運動」に置き換えると、
イメージは変わりますか?変わりませんか?
正解はこれ!
というつもりはなくて、
そもそも正解はひとつに絞れません。
どうでしょうか?
■個人的に、
すごく意識して
自分自身に刷り込んできたので
とても偏っていると思いますが、
「スポーツ」は
「コミュニティ」と捉えています。
「運動」は身体を動かすこと。
競技の要素も含まれています。
そしてけっこうな割合で、
「スポーツも運動も同じ」という人が多い印象。
どちらもランニングしたりジムに行ったり、
サッカー、バスケ、野球を楽しむというもの。
私も昔は区別していませんでした。
でも今は意識して
別なものとして定義しています。
なぜでしょうか?
■スポーツの起源はヨーロッパ。
特にイングランドでは
いろんなスポーツが発祥し、進化してきました。
サッカーやラグビーもさることながら、
クリケット、テニス、バトミントンもそう。
時代を経て
アメリカ大陸に輸出されたスポーツは、
アメリカンフットボール、バスケ、
バレーボールなどに進化して今にいたります。
余談ですが、
寒い季節に室内でできるスポーツ
として開発されたのがバスケットボール。
狭い室内でケガのリスクを考慮して、
速く走れないよう、
接触を避けるよう工夫されて
今のようなルールになったそうですね。
■かなり話がそれてしまいましたが、
スポーツはもともと、
余暇の時間をつかった「遊び」でした。
工場や学校、パブや教会の仲間たちが、
空いた時間に楽しんでいたスポーツは、
各地で独自に発展していきました。
統一ルールができたのはほどなくして。
リーグ機構ができたのも
ずっと後になってからです。
休み時間の遊びなので、
「する」人もいれば
「見る」人もいて、
でも全員が知り合い。
私の幼少期には、
町内の仲のいいお父さん同士
で結成した草野球チームがありました。
お母さん同士で
お弁当や飲み物を用意したり、
子どもはそばの公園で遊んだり、
お父さんに交じって野球をしたり、
お母さんと一緒に応援したり。
そんな光景が思い起こされますが、
スポーツって要はそういうものだと思ったんです。
■なんでもいいから
みんなで集まってワイワイ楽しくやりましょう!
というのが本質。
日ごろは仕事でクタクタになって、
家に帰って奥さんにガミガミ言われて
小さくなっているお父さんも、
日曜日になるとめちゃくちゃ活躍して
かっこよく映ったり。
日常のストレスを発散させて、
声を出して、身体を動かして、
点が入った、勝った、やった!と
感情を開放させる場所、
つまり「コミュニティ」
それがスポーツの原点ではないかと。
かつてのイングランドでも、
似たような光景は間違いなくあったはず。
サッカーやってもいいし、
テニスでもいいし、
今日はラグビーしようぜ!
なんて会話があったのではないでしょうか?
休み時間、もしくは休日に、
みんなで集まって英気を養う場所。
スポーツの合い間には
世間話もしていたでしょう。
子どもの教育について
悩みを打ち明けるお母さんもいたと思います。
仕事に悩んで転職したいけど、
相談できるのはこのタイミングしかない
なんてことがあったかもしれません。
■現代では、
「する」「見る」に加えて
「支える」人が重要になってきたスポーツ。
つまり経営や運営をする人が
スポーツに関わり、
重要な役割を演じるようになりました。
スポーツ=コミュニティという概念は
誕生、進化発展したヨーロッパでは暗黙知。
そもそもそういうものであって
誰も何の疑問も持ちません。
そして大西洋を渡って
新大陸に移動したときはじめて
スポーツ=コミュニティ
は言語化され、形式知になりました。
多様性の宝庫では、
人種、言葉、文化、経済など、
あらゆる場面で
「分断」を生じさせてしまいます。
ですがその「分断」は、
休日もしくは余暇の時間だけでも
解消することができる。
人々をつなげて、一体感を醸成できる。
それがスポーツであると明確に規定され、
その考え方が軸となって
今のような莫大な利益を生む産業
に成長を遂げました。
スポーツ=コミュニティという発想は、
スポーツにさほど興味がない人に対しても
参加する理由を与えました。
既述したような、
悩みの相談などの世間話なんかがそう。
そしてそんな光景は、
Jリーグやプロ野球のスタジアムの、
開門前、試合開始前の立ち話でも見受けられます。
スポーツ=コミュニティのDNAは
しっかりと日本にも受け継がれています。
■みんなが集まって
する人もいれば見る人もいて
支える人もいるコミュニティは今
螺旋的な発展をとげて
オンラインサロンという形に進化しています。
上述したような世界をつくるべく
サッカークラブというコミュニティには
「垣根」がありません。
する人も見る人も支える人も
同じ空間にいて、境界線はきわめて曖昧です。
これがスポーツの本質。
スポーツクラブのあるべき姿であると信じて
毎日ちまちま動いて、結果を報告して
みんなで議論しながら前進しています。
もし興味ある方がいらっしゃいましたら
ぜひこちらまでご連絡ください。
得体のしれない怪しい組織なので
まずは信用してもらえるよう全力でご説明いたします。
今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。
それではまた明日。
おつかれっした!
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