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お香・防虫剤を作ってみた【里山文庫・アジアの香辛料遣いを学ぶ②】 

前回のスパイスづくりに続く二回目は「お香・防虫剤」です。私は慢性の副鼻腔炎持ちなわりに匂いや香りに敏感で、きついにおいは苦手ですが、ほのかに香る良い匂いなら大歓迎です。

今回の講義の日に予定が入りリアルタイム参加できませんでしたが、あとからビデオ講義の視聴で追いつきました。ありがたい。

◆お香づくりスタート

2回目の授業は、アジア山岳民族集落の植物利用や保存食に詳しい里山文庫・前田知里先生

さて、後日改めてオンライン受講です。作る前にいちど受講し、準備を整えてから、また後日実験することに。

いきなり始めない理由は、途中で材料を追加でそろえたくなったり、道具を調達したりする可能性があるから。まだ2回しか受講してませんが、今のところ道具も100均で簡単に入手できて助かっています。

◆実験開始!

事前に送っていただいた材料や道具を準備しスタートです。

ヨモギ、タブ
和ハッカ
カッコウ(藿香)

今回はヨモギをメインにして、和ハッカカッコウ(藿香)を投入します。

ちなみに、今回の講座の材料一式が届いた際にいちばん香っていたのが「カッコウ」でした。はじめは不思議な香りだと思いましたが、慣れてくるとなぜかホッとする香り。

これはぜひお香にしたい!ということで使用します。
ただ香りが強いので量は少なめに。

ここでもやはり仕上げが要りそう…ということで、電動ミルの出番です。

ちょっとやりすぎて失敗した気もしますが、そのまま進めます

粉末になりました。

水とマッコウを加え、程よい硬さに混ぜます。

1つ1つ形成してザルに並べます。

<日陰・室内乾燥 作ってすぐ>

形はいまいちですが、何度か作るとうまくなるかもしれませんね。

これを乾かします。冬なので空気は乾燥しているはずですが、どうでしょうか。ちなみに夏のほうが乾燥は早いそうです。

<日陰・室内乾燥 約6時間後くらい> 上のほうは乾燥して色が変わっている
<日陰・室内乾燥 1日> 真ん中付近まで乾燥して色が変わった
<日陰・室内乾燥 2日目> 乾燥完了!

色が変わるので視覚的にもわかります。
今回は約2日で乾燥しました。

まだ使ってない材料があるので、新たにいろいろ作ると楽しそうです。
ウコンを使うと色が黄色くなって、アクセントとしてよさそう。

とりあえず実験1回目は終了です!

◆焚いてみる

出来栄えと香りはどうでしょうか?
さっそく焚いてみます。

良い香りです。煙少なめなのもよく、ふわっといい香りがします。
煙モクモクで煙探知機が作動なんてすると厄介ですしね。

初めてにしては上出来だと思います!

◆おまけ ヤードムをつくってみた

他で使ったスパイスが残っていたので、「香り」つながりということでヤードム作りに挑戦です。ヤードムはタイの嗅ぎ薬で、気分転換や眠気覚ましに匂いを嗅ぎ、気分をリフレッシュするそう。

ちなみに私が以前ネットで見たヤードムはリップスティック状で、鼻の穴へ大胆に差し込むスタイルでした。今回は瓶詰にして蓋を開けて嗅ぐタイプです。いろんなスタイルがあるようですね。

紹介されていた方法に沿ってスタートです。

左上からシナモン、八角。真ん中左から丁子、メースリーフ。左手前が黒コショウ。

これらのスパイスを程よく砕いて、

ハッカ油を数滴たらして混ぜます。

出来たらビンに詰めます!できあがりです!

このビンを持ち歩いて、1日に何度か嗅いでいます。ちょうどこの季節は鼻や喉の様子がおかしくなりがちなので、すごく役立っています。

お友達にも嗅いでもらいましたが、本当にリフレッシュするらしく「また嗅ぎに来る」と言っていました(笑)

◆さいごに

今回はヨモギをメインにしたお香を作りました。それぞれの草に防虫効果があるので、その効果も期待です。

余談ですが、今回欲しい香りを考え浮かんだのが「レモングラス」。ネットで検索し、住んでるエリアに近いオーガニックのハーブ園を見つけました。乾燥レモングラスを分けてもらえないか淡い期待を抱きつつ連絡。

すると「お香」に興味を持っていただいたようで、粉末レモングラスをわけてもらえることに。煙が少なく香り重視の防虫フレグランスになってくれないだろうか、などと妄想しております。

ハーブ園もご案内いただき、テンションが上がりました。
こちらは別にレポートできればと思っています。

【今回使った野草(一部)】

ヨモギ

キク科ヨモギ属の多年草。日当たりのよい原野や道端などに集団を作って生えて、高さは1メートル前後になり、初秋に地味な花をつけて、風媒花のため多量の花粉を飛ばす。春の地表に生えた若芽は食用になり、餅に入れられることから、別名モチグサ(餅草)ともよばれる。灸のもぐさ、漢方薬の原料になるなど利用価値がある。

和ハッカ(ニホンハッカ)
日本在来のシソ科ハッカ属の多年草。通称では和ハッカ(和薄荷)、国外ではワシュハッカ(和種薄荷、Japanese peppermint)と呼ばれている。
単にハッカ(薄荷)ということもある。ハーブの一種。

カッコウ(藿香)/ カワミドリ
カワミドリは、シソ科カワミドリ属の多年草 。ハーブのアニスヒソップと同類で、草全体に芳香があり、長い紫色の花穂をつける。薬草として知られ、茎葉や根が漢方薬に用いられている。
葉や茎は漢方に用いられる。乾燥した葉に芳香があり、生薬名に藿香(かっこう)を当てているが、これは誤りで、日本では排香草ともいう。
かぜ薬などの漢方薬として、茎、葉、根を乾燥させたものを用いる。

Wikipediaより


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