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【商社就活22卒】 ES/面接対策 (10の質問に対する本質的アプローチ)

絶対に【総合商社】の【内定】を獲得したい学生、必見です!!!

【対象者】
絶対に【総合商社】【内定】を獲得したい2022卒の学生
【ゴール】
「総合商社」「ES/面接」のベースとなる「代表的な10の質問」の本質を理解し、回答を完成させる。


伊藤忠商事・人事部に22年在籍した私は、2020年1月にnoteにて、キャリア・成長・就活・商社に関する【成長を楽しもう】というページを開設し、まずは「就活」と「商社」に関連する記事の配信を始めました。

↓↓↓【成長を楽しもう】↓↓↓


今回は、【商社就活シリーズ】の第一弾として、2022年度卒 商社就活を対象とした『ES/面接対策 (10の質問に対する本質的アプローチ)』を、有料にて配信することにしました。

では、なぜこの記事を書こうと思ったのか? 2つの理由についてお話します。

❶ 企業と学生のミスマッチを減らすため

企業は、「求める人材像」に、より合致している学生を採用したいと考えています。採用活動のミッションは、できるだけ長く活躍し、会社に貢献してくれる人材を見出し、確保することであると言えます。
一方、学生も入社後にこんなはずではなかったと思いたくないはずです。
学生にとってファーストキャリアは重要です。その会社に長く勤めるかどうかは別として、新卒において自分が入りたいと思う会社に入ることが、望ましいと考えます。
双方にとって納得のいく採用活動/就職活動をおこなうには、学生が、企業の意図していることを正しく理解し、それについて深く考えることが重要であると考えます。
そのため、代表的な10の質問に対し、学生に本質的なところにまで踏み込み、商社業界全体や各社について、より深く考え、理解してもらうことを通じて、企業と学生のミスマッチを減らすことができると考えました。


❷ 商社パーソンに求められる基本的な能力・スキルの習得のため

就職活動は「人」を育てます。私自身の実体験からも強くそう思います。
自己分析を通じて、自分自身のことをより深く理解することができます。業界・企業研究を通じて、幅広く業界や企業について学ぶことができます。企業や社会人と接することで「世の中の厳しさや優しさ」を経験します。
これらに加えて、次の2つについては、商社パーソンとして活躍するために必要であるにも関わらず、意識しないとなかなか習得できない能力・スキルと言えます。

❶ 本質的なところにまで踏み込み、深く考える力
❷ 抽象的な考えなどを「言語化」「数値化」する力

みなさんに、これらの力を身につけてもらえるのであれば、この記事を書く意味は大きいと考えます。

*この記事は、ES/面接などのテクニックを教えるマニュアル本ではありません。たとえば、「英語力が足りないけど、どのようにかわすことができるか?」といったことに対するアドバイスはありません。ご留意ください。

今回は、代表的な10の質問を用意しました。どれも7大商社のES/面接で質問されるものばかりです。
これから10の質問に対する本質的なアプローチについて解説していきます。これらを参考に、事実に基づいて、自分の考えや経験などを「言語化」「数値化」していきましょう。
これらの代表的な10の質問に対してオリジナリティあふれる回答が用意できれば、それ以外の質問に対しても自信を持って答えられるようになるでしょう。

なお、本記事に関する質問や、この10の質問以外に取り上げて欲しい質問があれば、コメント欄にお願いします!
すべての質問・要望に対応するのは難しいですが、できるかぎりこの記事に反映させ、このアップデートしていきます!


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Q1 学生時代に、一番力を入れてきたことは何ですか?

【ポイント】
・聞きたいのは、あなたの「成長ストーリー」です!
・「What」よりも「Why」「How」を重視しています。
「成長は科学」であり、「再現性」のあるものです。
・学生時代に大きく成長した人は、入社後も大きく成長できると思われます。

「学生時代に」が「今までの人生において」に、「一番力を入れてきたこと」が「一番の挫折」などに置き換わることはありますが、これはどの会社でも必ず聞かれる質問です。

この質問に対し、文字どおり、学生時代に「一番時間を費やしてきたこと」や「一生懸命に取り組んできたこと」、つまり「What」を答える人は多いと思います。

それはそれで、その人の「人となり」を理解するのに役立ちますが、面接官が知りたいのは必ずしもそこではありません。

面接官が、この質問を通じて知りたいのは、あなたの「成長ストーリー」です。
なぜそれに取り組んだのか? どのように取り組んだのか? どのような「苦労」「挫折」「葛藤」を経験したか? そして、どのように成長したか? 
つまり、「Why」「How」についてであると私は考えます。

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この質問は、あなたの「成長ストーリー」を聞いているわけですが、そもそも「成長」とは何でしょうか?

「成長」には、「能力的成長」「精神的成長」の2つあります。

「能力的成長」
・できなかったことができるようになること
・できることがさらにできるようになること

「精神的成長」
・「ストレス」に強くなること
・「世のため・人のため」の想いを強くしていくということ

では、どうしたら「成長」できるのでしょうか?

まず大事なのは、マインドセットを「Fixed Mindset」から「Growth Mindset」に変えることです。

「Growth Mindset」とは、「能力」「人間的資質」は、努力することによって変えることができると信じることです。

「Growth Mindset」と「Fixed Mindset」については、以下の記事で詳しく説明してますので、ぜひお読みください。

「成長」するために大切なことの二つ目は、実際に「行動」に移し、そこから学ぶことです。具体的には•••

① Comfort Zone(自分にとって快適な空間)から飛び出し、未知の世界にチャレンジすること(主体性やチャレンジ精神、それに取り組もうとした背景や思いが大事)

「苦労」「挫折」「葛藤」を経験し、そこから学ぶこと

③ GRIT(やり抜く力)を発揮し、どんな困難があっても最後までやり抜くこと


「学生時代に、一番力を入れてきたことは何か?」の問いに対し、説得力のある回答ができない場合、残念ながら、面接官は以下のように感じてしまうでしょう。

・居心地の良いComfort Zoneにばかりいたのでは?
・「苦労」「挫折」「葛藤」の経験が少なかったのでは?
・目標の設定レベルが低すぎたのでは?
・最後までやり遂げていなかったのでは?

あなたは今までに十分に「成長」できていないと判断され、会社に入ってからも「成長」できないであろうと思われてしまいます。

この質問の回答で鍵を握るのは「Why」「How」です。

・「Why」 なぜそのことに取り組もうと思ったのか、「動機」「課題認識」について
・「How」 どのように課題に「取り組み」、どのような「苦労」「挫折」「葛藤」を経験し、どのように、また、どれだけ「成長」したか

今までで、自分が「一番成長した」と思う場面を思い出してみてください。それが、学生時代に一番力を入れたことだと言えます。

その「Why」「How」を掘り下げ、それを「言語化」「数値化」していけば、面接官の印象に強く残る回答が完成すると思います。

「言語化」「数値化」は大事ですが、かならず「Before/After」の比較を表現してください。「Before/After」を言葉と数値で比較することによって、何が、どれだけ、どのように「成長」したのか、イメージが湧きやすくなります。

最後になりますが、最近、企業は「ストレス耐性」を重視する傾向にあります。「苦労」「挫折」「葛藤」の経験を通じて、精神的に強くなり、たくましさが増した「成長ストーリー」についても、ぜひ面接官と共有してください。


【推薦図書】

20年以上にわたり「マインドセット」と「成長」の関係について研究してきたスタンフォード大学心理学教授のキャロル・S・ドゥエックの著書『マインドセット:「やればできる!」の研究』


「成長」と「GRIT(やり抜く力)」の関係について長年研究したペンシルベニア大学心理学教授のアンジェラ・ダックワースの著書『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』


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