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遺書その12~昼寝ができる人が羨ましい~

もう生きることが嫌になった。いつ死のうと思うか分からない。だからこの文章を「遺書」だと思って書こうと思う。なんて書き始めたら、インパクトがあるよなって考えてしまう自分。本当に死ねば良いのに。私は鬱。

私には睡眠薬が欠かせない。

どんなに夜更かしをしたって、お酒を飲んだって、早起きをしてたって、全然眠くならない。

その代わり、昼寝をたくさんしてようが、朝寝坊をしてようが、ベッドに入って30分ぐらい薬が効くのを待てば、Kindleで面白い本を読んでいたって、ほぼ必ず寝る。

私には、フットサルという唯一の趣味があった。忘れもしない、8月の第2日曜日、フットサル後、私の左膝は一歩歩くたびに、ゴリっと音が鳴る。指をパキパキ鳴らす癖がある人がいるが、それと同じ現象が一歩ごとに起こる。

整形外科に行くと「炎症が引いたらもう1回診ましょう」と言われ、1週間後も違和感は引かず、MRIを勧められた。

結果は「半月板断裂」「膝関節変形性」。

半月板は、骨のように再生することがないらしく、もう私は一生「半月板断裂」。フットサルはもう諦めた。

私は、睡眠薬が効き始めるのを待つ30分間の読書にこの2冊を選んだ。読んでいくと、「痛むから」「再発が怖いから」と動かないのは最悪。関節には”関節液”というものがあるらしく、膝を動かすことで関節液が関節の隅々まで行き渡り、関節の動きを滑らかにする、とのこと。

私は、ジムに通うことにした。昔はジムのランニングマシンは、景色が変わらずとにかく飽きる、と拒絶していたのだが、今ではジム内にもケータイ持ち込み可になり、youtubeやDAZNを見たり、podcastを聞くこともできる。

はじめてジムに行った日、私は三種類の筋トレと、5キロをゆっくりと走った。


そして、家に帰ると、まだ13:00ぐらいだったが、疲れて寝てしまった。


なんてことのない日常かもしれないが、私がお酒や薬の力を借りず、自分の力で寝るなんて、いつぶりだろうか。

毎日睡眠薬を飲んでいるし、休日昼寝をする時にはたいていお昼から第3のビール飲んでいるし、電車や病院の待合室でうたた寝することはあるが、自発的な睡眠は薬を飲み始めた、6年前まで遡るのかもしれない。


お酒も睡眠薬の力も借りない睡眠。自分の症状しか分からないが、鬱病になると、そんなことすらできなくなります。

久々に自力で眠れて、感動した1日でした。


最後まで読んでいただきありがとうございます!

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