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良い姿勢とは

結論

良い姿勢とは

力学的に安定し、長時間に及んでもあまり疲労しない姿勢
また、健康で心理的にも安定していて、外観が美しい姿勢

と考えています。

例えば

・力学的に安定であること
・生理的に疲労しにくいこと
・医学的に健康であること
・心理学的に心地よいこと
・美的に美しいこと
・作業からみて能率が良いこと など

「良い姿勢」というのは、抽象的な表現ということがわかるかと思いますが、それも当然で、「良い姿勢」は何にとって良い姿勢なのか?

この前提の条件が非常に大切になってきます。

姿勢を保つ上での前提条件

立ち姿勢が綺麗
歩く姿勢が美しい
所作が綺麗 など

あらゆる姿勢を保持するためには、重心の投射点が支持基底面の範囲内にあることが前提となります。

人は立位を保持するために、全身のシステムを強調させながら、常に重心の投射点を支持基底面の範囲内に収めようとしてますので

基本的には、筋肉で固めて身体を安定させるのではなく、身体の各センサーから得られる情報を元に姿勢反射として「良い姿勢」を取るという判断をしているわけです。

次に身体のセンサーについて解説していきます。

良い姿勢に関わるシステムと要素

赤ちゃんが生まれてから、寝返りやずり這い、ハイハイやつかまり立ちといった発育発達は、赤ちゃんの筋肉が付き、強くなったからできるようになったわけでなく

身体中の各センサーが働き、その結果立てるようになるわけですよね。

例えば、私たち大人が歩くときも同じように、右足から歩こう!と思って、歩き始めるかと聞かれたら、そのようなことはなく

おそらく、意識的に片側の脚から歩き出すという方はほとんどいなく、無意識的に右脚が前に出るという判断を下しているかと思います。

つまり、上の画像のように姿勢制御(良い姿勢を取ろうとする)するとき、筋肉をストレッチしたり、鍛えるだけでは難しく、

いわゆる「良い姿勢」をとるときというのは、筋骨格系やボディスキーマ/ボディイメージ、感覚の統合など、あらゆる要素が総合的に培われ、反射として「良い姿勢」を形成していくことになります。

姿勢改善の過去と現在

今までの姿勢改善の変遷は

【姿勢改善の変遷】
姿勢改善1.0:筋肉の長い短いに対するアプローチ

姿勢改善2.0:1.0+構造&機能的連鎖に対するアプローチ

姿勢改善3.0:神経系、感覚器、内臓・栄養に対するアプローチ

姿勢改善1.0が悪いなどの、良し悪しで決まるわけではなく、神経系や感覚器、内臓の消化・吸収、栄養などを多角的にアプローチできることで

より早く、より多くの方、理想的な姿勢へと改善できるようになるわけですね。

結論、「良い姿勢」とは前提条件を明確にした上で、その前提条件に必要な要素や身体のシステムが正常に働いている状態のこと

であると、なんともわかりづらくまとまってしまいました。(笑)



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