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姿勢改善のための「Step3」

こんにちは!機能改善専門スタジオザリフォーマー代表の上村です。

本日は姿勢改善のための「Step3」について解説していきますが、姿勢改善のための「Step1」や「Step2」の記事もご覧いただくことでより理解を深めることができるかと思います。

それでは宜しくお願いいたします!

結論

左右の体重移動と回旋

Step1,2の重要性

姿勢を制御する、片脚立ちや適切な歩行を行うためには、荷重側股関節の内転&内旋位をとれることが重要となりますが、過度な伸展から抜け出せなくなってしまうと、股関節の内転や内旋が行えずに、適切な体重移動が行えないため、先にStep1や2のエクササイズを通して、過剰な伸展や緊張を抑制し、骨盤や脊柱、肋骨を適切な位置に整えておくことが重要となります。

補足として、過度な伸展により骨盤前傾が起き、股関節の内転&内旋が行えなくなる構造的な理由は以下の通りです。

骨盤の前傾
 =寛骨の下側が閉じる(寛骨下側の内転)≒股関節の外転
 =寛骨の外旋≒股関節の内旋

左右の体重移動と回旋

スイングや投げる、走るや歩くといった動きを行う際、右にも左にも体重移動することができ、右にも左にも、骨盤と胸郭を回旋できるようならないといけません。

骨盤と胸郭の回旋が起こる際

骨盤が左回旋する時、左寛骨後傾+右寛骨前傾
骨盤が右回旋する時、左寛骨前傾+右寛骨後傾

胸郭が左回旋する時、左肋骨外旋+右肋骨内旋
胸郭が右回旋する時、左肋骨内旋+右肋骨外旋

どの動きもとれるよう、環境を整えておく必要があります。

左右非対称性の改善

Step3では、骨盤の前傾も後傾も、左右の回旋も、左右の荷重も、どちらもコントロールできるようにしてかなければなりません。

可動性が少ない側や、うまく荷重をすることができない側は、その分だけの感覚の入力が減少し、脳の左右差を生み出すことに繋がるとも考えられますので、左右差が大きい場合、Step3のエクササイズは片側だけ行い左右差の改善を行っていきましょう。


Step3までくると、歩行などより日常動作や競技パフォーマンスに近い動きとなっていきます。

段階としてStep1,2を行ってからStep3がセオリーではありますが、お客様の目的や変化を実感していただくなどの場合、安全面を考慮した上で、先にStep3をセルフモニタリングとして実施してもらい、その後、Step1,2を行う、再度Step3にてセルフモニタリングをしてもらうことで、体重移動がしやすくなった!などの体が変化したという認知をしてもらうという方法もあります。

お客様に合わせて、愉しくかつ効果的にトレーニングを継続してもらえるように表現していくことが時には大切になっていきます。



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