「ケアする人も楽になる 認知行動療法入門」を読んで(読書感想文#47)
精神疾患を理解していくことと並行して、心理療法を少しずつ学んでいます。今回読んだのは、「支援者側のセルフケア」という観点で認知行動療法を活用するという本です。
▼ケアする人も楽になる 認知行動療法入門 BOOK1/伊藤絵美著
認知行動療法は一定の効果が認められている療法なので、臨床で実施することも多いのではないでしょうか。
この本は患者さんではなく、看護師さんなどの支援者に対して、ストレスケアとしての認知行動療法を導入したいという内容になっています。
私は医療現場で働いてはいませんが、対人支援職なので参考になりました。
というか、人に関わる仕事ってすごく多いと思うので、ほとんど誰にでも参考にはなるだろうな・・・と思いました。
認知行動療法の基本的なアプローチ
認知行動療法では、この認知と行動に働きかけることで、感情・生理反応に効果をもたらします。認知と行動は選択できる。そのこと自体をお伝えしていく、そういった心理教育も重要になってくるので、その部分をこの本が担うこともできるんだろうと思います。
認知行動療法のアセスメント手法
認知行動療法では、苦痛を感じる状況について、アセスメントシートに書き出すという手法もよく取られます。その項目は、以下の7つです。
これを統合的・客観的に見てみて、認知再構成法や問題解決法に移っていくという感じです。けっこう大変・・・
<感想まとめ>
私は考えることが好きなタイプなので、認知行動療法自体は割と好きなのですが、この仕組み?機構?は結構複雑な気がします。(表面的には理解できるけど、分かりきっていないところが正直まだある)
前に認知行動療法のマンガを読んだ時にも書いたけれど、うつ病など気分障害の方が自分の思考に向き合っていくのは、かなりパワーいるんじゃないかなぁ。
私は最近「書く瞑想」で放電リストとして、ネガティブな気持ちを感じた出来事を記録しています。今度強く感情が動く出来事があったら、アセスメントシートに実際に書いて検証というのもやっていきたいと思います。
論理療法・認知行動療法はもう少し腑に落ちるところまで勉強したいので、4月の目標にしたいと思います。
ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。
▼マンガのほうの感想