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『正確には太陽とは言えないな』

not exactly the sun
Charles Bukowski

黄色い明かりだ
通りを歩いているとき
そこに音も立てずに黄色い明かりがある

電話をとるとき
オレンジの皮を剥くとき
その明かりはそこにある
同じ黄色い明かり

その明かりに向かって矢を射っても
それはまだそこにあり
まだ黄色く輝く

夜中に女と口論になる
その明かりは部屋を横切って移動し
オレたちの間に漂い
まだ黄色く輝いているーーー
その明かりには頭があり
腕は太くたるみ
身体は肥満し
脚は分厚く
目はどこにもない

母親の葬儀の時にその明かりを見た
昨日の夜に庭でその明かりを見た
スーパーマーケットで陳列されたボトルの隙間を滑っている明かりを見た
オレにはそれが何かわからない
その明かりは今オレの中に居座り
なおかつ壁からオレを見つめている

オレたちにその明かりを十字架に貼り付けることはできない
出て行ってくれと頼むこともできない
オレたちはその明かりと上手くやっていくしかない
タンスの引き出しや
犬たちや
ネコたちや
大家たちと
上手くやってきたように

もしその明かりがオマエのところにやって来たって
オレに電話してくるなよ
オレは今圏外だ






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