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作家ー詩、短編、詩小説、ブコウスキー翻訳

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    the night with mad footsteps Charles Bukowski

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『詩 ロクデナシの1人』

寡作だがそこそこイイ詩を書くカビ 素敵な1軒家に住むカビ 年に数回ガールフレンドに会うために南国へ出かけるカビ ロクデモナイ詩人たちの中では生活にゆとりがあるカビ 数万円はするTシャツをいつも着用し、 ピカピカの高価に見える革靴を履くカビ 髪はサーファーのようにセクシーで、 歯は天然塩を使って磨くので歯茎は乙女のピンクのカビ 「どうやってそううまくやってるんだ?」ロクデナシの詩人の1人が言う 「赤い封筒とピカピカのコインさ」カビは言う 伸びた前髪を耳にかけるカビ 鏡に映る自

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『詩 ロクデナシの1人』

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    買っちまった詩集

    買っちまった詩集

    “日曜の朝” 日曜の朝、最初の1杯にバーボンを注ぐ音ほど音楽的なものはない。バッハでもシューベルトでもなく孫が弾いている巨匠たちでもない。 『Clock without Hands』Carson McCullers

    “日曜の朝” 日曜の朝、最初の1杯にバーボンを注ぐ音ほど音楽的なものはない。バッハでもシューベルトでもなく孫が弾いている巨匠たちでもない。 『Clock without Hands』Carson McCullers

    中文訳

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    買った本

    買った本

    『詩と女への渇望』

    気に食わないところで 気に食わない労働をしていると 月に1度は体調を悪くする 1週間は不調が続く 4日目になってようやく身体を起こし外に出る 気が付けば自然に本屋のほうに脚が向かっている 洋書コーナーに行きクラシックポエトリーの棚の前に立つ 前から買おうと思っていた『on drinking 』は誰かに買われていた 棚に開いた空白がオレの体調を悪化させる 欲するものに素直に手を伸ばさないとこういうことはよく起きる オレの人生そのものだ その代わりその詩人の中文訳が目に飛び込ん

    『詩と女への渇望』

    セリーヌ

    セリーヌ

    終わった、、、

    終わった、、、

    『ワインの鼓動』

    wine pulse Charles Bukowski これは午前2時に書いている詩だ タイプライターの前に座りラジオを聴きながら質のいい葉巻を吸っている よくわからないが、時々オレはヴァンゴッホやフォークナー、あるいはストラヴィンスキーにでもなったような気がすることがある ワインをすすりタイプし葉巻を吸う これほど穏やかな魔法にかかったことはない 批評家たちはオレが何度も何度も同じことを書いていると言う まあ、そういう時もあるしそうではない時もある オレがそうする理由はそ

    『ワインの鼓動』

    『もし闘いに敗れていれば』

    if I had a failed to make the struggle Charles Bukowski 平和もなく、慰めもなく、知恵もない 夜が来てまた夜が来る アリの群れがオレたちを連れ去りに来るようなものだ 偽りの著名人たちがのさばる世界に 逃げ道はどこにもない トーストを噛みながら あるいは歯磨きをしながら 写真撮影の結果を あるいはガン検診の結果を待ちわびながら オレたちは不可能とも思えるような厳しい状況に直面することになる 耳を傾ける声もなく 受け入れる

    『もし闘いに敗れていれば』

    『いったい何に向かっているのか?』

    moving toward what? Charles Bukowski 川が流れ、ブドウが潰され また夏が終わる 物質主義者たちはもはや愛する物を見つけられない 飼っている5匹の猫は家でごろごろして過ごし 激しく冷たい雨の音を聴く 秋の季節さえも過ぎ去った クリスマスとニューイヤーと言う2つの疫病がオレを懲らしめようと我慢強く待っている 女は2階のベッドルームで眠っている 女の子供のような身体は素敵な夢を求めている 川は流れ、ブドウは潰され 今の季節は悲しみをも

    『いったい何に向かっているのか?』

    『1日の終わりに競馬場の駐車場で』

    racetrack parking lot at the end of the day Charles Bukowski オレは身体の不自由なやつらや病弱なやつらが車椅子に乗せられ電動リフトに詰め込まれているのを眺めている 電動リフトはやつらを長いバスの中に入れ車椅子はそれぞれ固定され1人1人には窓が充てがわれる やつらの肌は白く、まるで薄いダンボールに淡いペンキを塗ったようだ: やつらのたいていはオイボレだ 数人の女たちに、数人の年老いた男たち、驚くことに若いやつも3人い

    『1日の終わりに競馬場の駐車場で』