『怠慢』

my failure
Charles Bukowski

オレは地獄の悪魔のことを考えながら
美しい花瓶に生けられた花を見つめる
ベッドルームにいる女は怒った様子で
電気をつけたり消したりしている
オレたちはロクデモナイ口論をした
オレは座ってインド産のタバコを吸う
ラジオからはオペラ歌手の祈祷が外国語で流れている

オレの左側の窓の外には夜の街の明かりが広がっている
ただこの単純なロクデモナイ惨事を乗り越え
物事を再びまともな状態にするだけの勇気がオレにあればと願う
だがオレの些細な怒りがそうはさせない

オレは気づく
地獄とはオレたちが作り出すものだ、
タバコを吸いながら
時間をやり過ごし
オレたちの置かれた状況を考える
別の部屋では
女は座り相変わらず電気をつけたり消したり
つけたり消したりを続けている