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『マシンガンを撃ちまくる』

the machine gunnner
Charles Bukowski

何人かのやつらはオレのタイプライターをマシンガンに例える、
オレだってそうだ、
だが時々弾が切れることもある
オレはそれに覆いをし(マシンガンにだ)
ベッドルームに行く
ベッドに潜り込み
考える、
まったくなんてこった、なんで仕事を辞めちまったんだ?
シアーズ・ローバックでの棚卸業務
見栄えのいい仕事着もあったし
10パーセント割引で商品も購入できた

オレの書いた不朽のストーリーに
都会に林立するビル群からは何の連絡もなく、
編集者たちは枕のようにそのストーリーにケツを乗せる
ただオレの元にやって来るのは詩人ばかりで
やつらはルーティーンスケージュールを持ってるに違いない
「来いよ、チナスキー、酒でも飲みながら話そうぜ!
オマエは1人だ、チナスキー、だんだん狂ってきてるぞ、、、」
「やめとく、いいか」オレは言う、「信じろよ、毎日ここにいろんなやつらが来るんだ
昨日の夜なんかテープレコーダーを持ったクルーが来たんだ、クソ食らえだ!」
「おぉ、オマエはそういうのが好きなんだと思ってたぜ!もう1杯飲めよ!」

やつらはここで眠る
朝になりオレはやつらに言う
帰ってくれ
やつらは理解しない
やつらは言うオレはもう名前を売るだけでやっていけるだろと:
やつらは言うオマエは自分が何者か気づいてないんだと
オレは自分が何者かわかっている

やつらがいなくなった後、
郵便受けを確認する
雑誌者からは何の返信もない
答えを求めている個人的な手紙だけだ:
イスラエルからの手紙、ニューヨークからの手紙、サンディエゴからは2通の手紙、ニューオーリンズから1通、イリノイのノーマルから1通、
詩人たちと個人的な手紙の間でオレは永遠だ、
だがいったい誰が店番をするんだ?
マシンガンはどこへ行った?
オレは書けるようになるために人生を戦ってきた
その結果として今オレは文通講座とオールナイトバーをやっている

ここへ来るやつらの対応と電話番のために中年女を雇わないと
「申し訳ございませんがミスター・チナスキーは今日は体調が優れなくて、何か伝言を残しますか?」

もちろん、やつらはオレのことを
クソッタレのロクデナシと呼ぶだろう
そんなことはわかっている
あるいはやつらがオレをそうしているのかもしれない





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