スーツ姿で色眼鏡を掛けたら、色眼鏡で見られそうな件
水曜日はファッションについてあれこれ。
新入社員向けに向けていろいろ基本を示しつつも、それを読んだ同世代のオヤジさん達が『あぁ、そうなんや!』と感じてくれるものがあればと、シリーズで書き続けてきました。
最初に用意したお題も第16回を迎え、いよいよ今回の『眼鏡』を残すのみとなりました。
大人になってからもしばらくは視力良好でありながらも、生来の内斜視の為に視線に関してずっとコンプレックスを抱えており、若い時分から眼鏡への憧れがありました。
『ないものねだり』というやつで、遊び用に1,000円くらいのファッショングラスを買っては落としたり失くしたりしていました。
所謂、『伊達眼鏡』
それが、30歳頃でしょうか、高速道路を運転中にトンネルに入ると、周囲の照明や前を走る車両のテールランプが滲んで見えるようになり、不安な気持ちで眼科を受診したら、『乱視』用の眼鏡を誂えるように言われました。
それで生まれて初めて買ったホンモノの眼鏡は、RALPH LAUREN の鼈甲柄のウェリントン型。2万円程度と、ブランドものにしては手頃な価格ながら、細かい部分にまで彫金の入った凝った造りの眼鏡。
今ではフレームの樹脂が剥がれてしまい、蝶番のネジが壊れてテンプルは曲がってしまいましたが、何度もレンズを入れ替えて部屋での読書用に愛用しています。
その後は、数年毎に眼鏡を新調というか買い増し。
両目の乱視を悪化させながら、右目に遠視、左目に近視が加わり、50歳を超えてからは明らかに老眼が酷くなってきました。
かくして、2~3年に1回ずつ複雑な度数のレンズを作り直しています。
私の眼鏡遍歴はどうでもよいのですが、買い増しに当たって一貫して考えてきたのは、『シンプルでオーソドックスなデザインにする』ことです。
本来なら、『ビジネス用とカジュアル用を分ける!』と言いたいところですが、腕時計の記事でも書きましたように、スーツ姿にダイバーズウォッチやスマートウォッチが当たり前になってきた昨今、シンプルでオーソドックスなものであればオン・オフ問わずに着用できるね、というのが結論です。
と、前置きが長くなりましたが、スーツに似合うシンプルでオーソドックスな眼鏡…。
私に言わせれば、トラッド系に限定されてしまいますが、下記のパターンになります。
【素材】
・メタルフレーム
ステンレスやアルミがありますが、昨今はチタンが人気ですね。
軽量な上に、眼鏡だけに“頑強”です(笑)
・セルフレーム
本来はセルロイド製なのでセルフレームですが、合成樹脂製全般を指します。
ビジネス用途で考えれば、革靴やベルトと同様にブラックとブラウン(眼鏡の場合は鼈甲柄)が定番です。
【形状】
・ウェリントン型
・スクエア型
・ボストン型
・ラウンド(オーバル)型
・ハーフリム
・リムレス(ツーポイント)
素材もカラーも形状も、それぞれ個人の好みで選べば良いわけですが、『顔の輪郭に合わせて似合うパターン』という定石は存在します。
つまり、丸顔にはこんなの、四角い顔にはこんなの…というパターン。
いろんなサイトを参考とされた上で、眼鏡ショップであれこれ取っ替え引っ替え試着され、フィーリングの合うのを探されたらいいと思います。
ただここでは1つだけ、『眉のラインとフレームのブロウラインを合わせる』ことを意識しておけば、自分に似合う眼鏡が見つけやすいかなと。
ご参考ください。
ところで、上に『ビジネス用とカジュアル用を分ける!』と書きました。
私も役職定年で第一線を退き、営業得意先や上司の目を気にしながら無難なデザインで我慢する時期を過ぎました。
これからは少しずつ個性的なものを着用して、自己アピールしてみるのも面白いかなと思っています。
その手始めに、最近新調するレンズには、薄い色を入れています。
室内で着用する前提ですので、サングラスとは程遠い、極めて薄い着色。
最初に試したのはグレー30%でオーダーしましたが、デスクワークユースには少し暗すぎた。同僚からも、明るめのサングラスに見られてしまいました。
今は10%~20%で試しています。
サングラスであればブラウン系もいいですが、あくまでビジネスを意識した眼鏡ですので、グレー系が使い易いです。いつもの眼鏡から少し変えてみたい方は、是非チャレンジしてみてください(通常のレンズ料金にプラス3,000円程度かと思います)。
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