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今ドキの小中学生が『起業』について学び始める件

月曜日はキャリアについてあれこれと。

昨日5/29(日)の記事ですが、政府が、スタートアップ(新興企業)を育成するために、小中学校や高校への働きかけを強化する方針を示しました。大学で先行する『アントレプレナーシップ(起業家精神)教育』の裾野を広げ、人材育成を後押しするとされています。

 起業した学生などによる小中高生向けのセミナーや出前講座の実施を支援することなどを想定している。理数分野で高い能力を持つ小中高生には、大学で行われる起業家精神教育を含む高度なプログラムへの参加を視野に入れる。早い段階で起業家精神に触れる機会を設け、起業を将来の選択肢に加えてもらう狙いがある。
文部科学省(読売新聞オンライン 2022/5/29)

昭和最後の年(1988年)に社会人となった私にとっては、『起業』という選択肢は頭の中に1ミリもなく、いかに大きくて有名で潰れなさそうな企業から内定をもらうかが最重要課題でした。今ではその『大きくて有名な』企業の幾つもが潰れたり合併したりしていますが…。
入社翌年に平成に移りましたが、周囲の先輩を見ていても、下記のような『昭和型雇用形態』を暗黙の了解事項としていた時代でした。

●新卒一括採用
●終身雇用
●年功序列型賃金
●滅私奉公的な長時間残業と休日出勤
●右肩上がりの経済成長による事業拡大・多角化、それに伴うポスト拡充
●長い商品ライフ・事業モデルライフ
●会社が一生のセーフティネット

あれから30有余年、これらの『古き佳き常識』が悉く崩れ去っていくのを横目に見ながらも、特段、慌てもせずに『茹でガエル』の如く過ごして『役職勇退』を迎えてしまった世代です。

2012年に中学校授業での『ダンス実習』が必修となったニュースを見て、『これからの時代、踊れないヤツは肩身狭そうだな』と笑っていたのですが、2020年に小学校の授業で『プログラミング』が必修となったニュースには正直、驚きました。
Excel や PowerPoint や Word は必要に迫られればすぐにマスターできるし、そもそも Microsoft Office がいつまで安泰かも分からない訳ですが、幼い小学生にプログラミングを教えていくとは!と、世の中の変化に追従していない自分に不安を感じた次第です。
私事ながらうちの愚息は大学で情報工学部に所属しており、プログラミングの世界では社会の少し先を走っているかと思っていましたが、数年もすれば義務教育でプログラミングを学んだ若手が実社会に出てくるわけで、彼のアドバンテージは水泡の如く脆弱なものになってしまうんですね…

あちこちで言われていますが、戦後の、いや平成を通じての日本の教育の中で、欧米と比較して全く足りていないものがあります。私は個人的に次の4つが日本人(私の世代)の青少年期教育に欠けていたのかなと、悔しく感じています。

●性教育
●ITリテラシー
●金融・投資リテラシー
●キャリア教育

上記の他に『健康リテラシー』を挙げる人もいますが、『成人病・生活習慣病』や『メタボ』という言葉が流布して以来、そこそこリテラシーというか関心は定着しているのではなかろうかと思います。

ついポロっと、『悔しく』と書きました。
長女長男ともに成人した現在、『性教育』は今さらだし、『ITリテラシー』は会社で Microsoft Office と ZOOM と Teams が使えて、プライベートでは Windows PC と iPhone が使えればそれ以上は望まない。
ただ『金融・投資』と『キャリア』についてはもっと早い時期に真剣に勉強を始めるべきだったと、大きく後悔をしている次第です。
それで、50歳代後半からではありますが、キャリアについての猛勉強中です。(金融・投資については、FP2級資格を取得したものの夫婦の年金すらチンプンカンプン(苦笑))

 上記の記事にあるように、『起業家精神』と言えば、『アントレプレナー』という言葉がよく使われます。
アントレプレナーは、何もないゼロの状態から新規事業の創造を目指す起業家を指す言葉です。現在では特に、イノベーション志向・成長志向の強い人物、スタートアップの経営者(起業者)等が挙げられます。

一方で、『イントラプレナー(イントレプレナー)』という言葉もあります。
イントラプレナーとは会社の中で起業をする者を指し、日本語では『社内起業』とも訳されています。近年では、社内で優秀な人材をイントラプレナーとして育てるような企業も増えており、大企業の中にはイントラプレナーに起業させた新事業とのコラボで新しい市場への参入を狙っている会社もあるようです。
社内でそうしたプロジェクトに選抜されるにはそれなりのスキルと資質が必要であり、また事業の自由度は若干狭められるかもしれません。それでも、大企業の看板を捨てずに社会的信用を保持したまま挑戦できる点や、投資回収に関するリスクという観点では、アントレプレナーに較べて大きな安心感があることは事実です。

57歳、定年まであと8年。
昭和型の『終身雇用』と『会社は一生のセーフティネット』に甘えつつも、早急にイントレプレナーとして『複業(パワレルワーク)』の実現を目指します!

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