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鎌倉日和

13時に友人と北鎌倉で待ち合わせ。

私たちは遅めのお昼ご飯を食べるために、建長寺のそばにある鎌倉野菜を使った食事処『点心庵』に向かった。雨が降っていたので、傘をさしながら、狭い歩道を一列で歩く。途中で見かけるカフェや喫茶店の数々に目を奪われた。

この日は気温が13度。10月とは思えない寒さだ。私は長袖のポロシャツの中に、ヒートテックを1枚着ていたが、全く十分ではなかった。「寒い」と100回は言った……気がする。友人は羊のようなモコモコの白いトップスを着ていたので、ときどき友人にすり寄った。

点心庵

ようやく目的地の点心庵に着いた。雨で平日にもかかわらず、ほとんどお客さんで埋まっていた。しばらくして窓際の席に案内された。着くなり、子供みたいにあたりをキョロキョロ見渡す。

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「けんちん汁って建長寺が発祥なんだって」と友人が話す。私はそのことを全く知らず、古民家のご飯屋さんが行きたくて提案したので驚いた。「けんちょうじ汁」が、いつの間にか「けんちん汁」になったそうだ。

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私も友人も「伝承けんちん汁と塩むすび」を頼んだ。

温かいけんちん汁が、冷えた体を温める。けんちん汁の中にごま油が入っているのだろうか、ごま油の香りもほんのりした優しい味。それに加えて、塩むすびの丁度いい塩加減。他の料理とのバランスが取れていて、私たちは感動した。

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食事を楽しんだ後は、点心庵の中にあるお庭が見える和室を見学した。和室でゆっくりしたのち、お店を出て鎌倉まで歩いた。そこから江ノ電で長谷へと向かう。

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寄り道

長谷に着くと、目的のお店まで寄り道をしながら散策を楽しんだ。長谷もまた、魅力的な場所だ。歩くたびに1人でゆっくり本を読みたくなるようなカフェに出会う。

私と友人はきんつばをお土産に買いたいと思い、『鎌倉いとこ』に立ち寄った。かぼちゃきんつば、安納芋きんつば、小倉きんつばを買っていった。

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CHEERS COFFEE

きんつばを買った後は、7月にオープンした自家焙煎カフェ『CHEERS COFFEE』に向かった。駅から徒歩12分の場所に位置しており、小道を通った先にお店が現れる。隠れ家のようだ。

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スタッフの方はフレンドリーだった。ドリップコーヒーを頼んだときに、私たちの味の好みを聞き、豆の違いについて丁寧に教えてくれた。

友人はミャンマー産のコーヒーとキャロットケーキを、私はブレンドコーヒーとチョコレートブラウニーを頼んだ。

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コーヒーが着くなり、香りと色の違いを楽しんだ。ミャンマー産のコーヒーは酸味が多めで、苦味が少ない。ブレンドコーヒーは苦味が多くて、酸味が少しあった。

スタッフの方がサービスで、エチオピア産のコーヒーを試飲させてくれた。果実とハチミツが入っているような甘酸っぱさだ。苦いコーヒーが苦手な人でも飲みやすいと思う。

友人とスイーツを一口交換した。女の子同士だとよく食べ物を交換する。友人が頼んだキャロットケーキにはシナモンが入っていた。シナモンはクセがあって苦手なのだが、入っていることを知らずそのまま食べてしまった。

けれど、少し香るくらいでちょうどいいアクセントになっていて、おいしい。もう一口食べたいくらいだ。私たちは、コーヒーとスイーツを食べながら、おしゃべりを楽しんだ。

帰りのお会計をしているときに、「ここのお店きたかったんです」と友人がスタッフの方に話しかけた。私も友人の後に続いて、「シナモン苦手なんですけど、ここのキャロットケーキめっちゃおいしかったです」と少し緊張しながら伝えた。スタッフの方が「シナモン苦手なのに食べたの!」と驚いていた。

そのあとの話の流れで、このあいだインタビューしたうっちー(内川くん)が知り合いだとわかった。まさか、繋がりがここまで広がっているとは恐るべし。

うっちーとCHEERS COFFEEのスタッフさんと友人のおかげもあり、全く知らなかったコーヒーの世界を少し覗けた気がする。知れば知るほどコーヒーは奥深く、温かい繋がりのある世界に見えた。

翌日は撮影でうっちーのところへ行って聞いたのだが、CHEERS COFFEEはご夫婦で営んでいるそうだ。ブルーボトルコーヒーで働き、留学の経験もあった。3年前からお店を立てる計画して今年オープンに至った。話を聞いてみないと人の背景はわからないものである。

お店を出ると、雨が上がっていたので、近くの海を散歩し、ゆっくり鎌倉へと歩いて帰った。

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