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「『そしてバトンは紡がれたのだった』…っと。これにしよう」 いつの間にか日付が変わってい…
意を決して、屋上への階段を上る。 ドアを開けても、もちろん誰もいない。だからこそ決意でき…
年明けの仕事は身が入らない。 久しぶりに目の前の画面とにらめっこしていただけで、めまいを…
文化祭、僕は君と、あの場所で2人きり。 「私、実はずっと――――――」 その続きに来る言…
その日のことはよく覚えている。今日のような寒い日だった。 たまたま見つけた自動販売機。10…
手元の手帳のスケジュール欄を見ると、次の予定は30分後だった。 さっきコンビニで買ったおに…
〇月✕日 4日目 この奇妙な世界に来て、もう4日が立つ。 不安と闘いながら、この記録を残している。いつ何があってもいいように。 文章を書くのは得意ではないので、ありのまま起きたことを書く。 あいつは今日も聞いてきた。 『本当の私を、探して?』 知ったことか。 そう思っても、あいつは何度も俺に言う。そして、笑いながらどこかへ去っていくのだ。 何をすればいいか、ここから出る方法はないか、そればかり考えている。しかし、昨日もそう考えている間に1日が終わった。 こ
僕は君のことを決して忘れなかった。 そう、たとえ何年経っても。 それが、それこそが、僕た…
ある朝目を覚ますと、そこは無機質な部屋。 白い壁と天井、そして最低限の家具。 ベッドの上…
気づけば、あっという間に扇風機の季節は終わっていた。 外で鳴くセミの鳴き声が、騒々しいア…
抜けるような青空と、同じくらい透き通った青い海。 白い砂浜が、その青さをより際立たせる。…